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アルカリホスファターゼ活性測定キット(Arbor Assays社) DetectX Alkaline Phosphatase Colorimetric Activity Kit

掲載日情報:2022/03/01 現在Webページ番号:70208

試料中のアルカリホスファターゼ(ALP、Alkaline Phosphatase)活性を比色法により迅速かつ高感度に定量するキットです。


検量線例

標準曲線1

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DetectX Alkaline Phosphatase Colorimetric Activity Kit(#K082-H1)検量線例

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アルカリホスファターゼ(ALP、Alkaline Phosphatase)とは

Alkaline Phosphataseの局在と作用について

アルカリホスファターゼ(ALP、Alkaline Phosphatase、E.C.3.1.3.1)は、様々な天然および合成基質においてリン酸エステルのアルカリ加水分解を触媒し、有機ラジカルおよび無機リン酸塩を産生します1,3,5。ALPは、原核生物と真核生物を含む多くの生物に見られ、代謝、シグナル伝達、分子輸送、遺伝子情報の発現に至るまで、高等生物の多くの生物学的プロセスの調節に重要な役割を果たしています2,6

ALPの組織発生部位による形態の種類

ヒトでは、ALPは以下のような組織発現部位によっていくつかの形態が存在します2

  • 腸ALP
  • 胎盤ALP
  • 生殖細胞ALP
  • 組織非特異的ALP
  • 肝臓/骨/腎臓(L/B/K)ALP

ALPに必要な補因子

酵素の活性部位を占めるホモ二量体酵素の各サブユニットは2つのZn2+イオンと1つのMg2+イオンはALP活性に必要な補因子です。亜鉛とマグネシウムの比率の維持は非常に重要であり、クエン酸塩、シュウ酸塩、EDTAなどの抗凝固剤はこれらの陽イオンに結合する可能性があるため、測定試料への使用を避ける必要があります。

ALPの生理作用と疾病との関連について

血液中のALP濃度は、年齢、性別、血液型などの要因によって異なります4。妊娠中のALPの血中濃度は、胎盤で産生されるALPの増加によって、2~4倍に上昇します7

ALPの変化は、主に骨格系と肝臓が関与するいくかの疾患のバイオマーカーとなる可能性があります1。ALPの増加は、すべての形態の胆汁うっ滞、特に閉塞性黄疸で観察されます。また、ALPの濃度は、パジェット病、副甲状腺機能亢進症、くる病、骨軟化症などの骨格系の疾患、骨折や悪性腫瘍でも上昇します4,6

参考文献

  1. Rifai, N., "Chapter 29, Serum Enzymes, Alkaline Phosphatase." In Tietz Textbook of Clinical Chemistry and Molecular Diagnostics, 6e (6th ed., p.415) Saunders (2017).
  2. Sharma, U., Pal, D. and Prasad, R. "Alkaline Phosphatase: An Overview.", Indian Journal of Clinical Biochemistry, 29(3), 269~278. (2014).[PMID:24966474]
  3. Coleman, J.E., "Structure and Mechanism of Alkaline Phosphatase. Annual Review of Biophysics and Biomolecular Structure", 21(1), 441~483 (1992). [PMID:1525473]
  4. Mayo Clinic Laboratories. Test: Alkaline Phosphatase, Serum. (2021, September).(reference
  5. Kim, E.E. and Wyckoff, H.W., "Reaction mechanism of alkaline phosphatase based on crystal structures.", Journal of Molecular Biology, 218(2), 449~464 (1991). [PMID:2010919]
  6. Tang, Z., et al., "Assays for alkaline phosphatase activity: Progress and prospects.", Trends in Analytical Chemistry, 113, 32~43 (2019) (reference
  7. Shipman, K.E., et al., "Interpreting an isolated raised serum alkaline phosphatase level in an asymptomatic patient.", BMJ, 346(apr03 2), 1~4 (2013). [PMID:23553977]

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測定原理

ALPは、基質であるpNPP(p-Nitrophenyl phosphate)と反応することにより、無色の基質を黄色生成物に変換します。着色した生成物405 nmにおける吸光度は、ALPの酵素活性と正比例します。

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特長

  • 測定試料:血清、血漿(キレート抗凝固剤非使用)、その他の生物学的試料
  • フォーマット:2×96 well plate
  • 測定方法:比色
  • 測定波長:405 nm
  • 測定範囲:1.563~100 mU/ml
  • 感度:0.063 mU/ml
  • 検出限界:0.060 mU/ml

試料中の視認できる粒子が含まれている場合には、測定前に遠心分離により除去して下さい。
試料の希釈後は、2時間以内に使用して下さい。


酵素活性単位の定義

37℃、pH9.8において、1分間当たり1μMのp-ニトロフェニルリン酸塩を、p-ニトロフェノールと無機リン酸に加水分解するALPの酵素活性を1 unitと定義します。

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測定例

Levamisoleによる阻害曲線

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LevamisolによるALP阻害試験

キットに含まれるAssay buffer中で、ウシALPスタンダードと可逆性インヒビターであるLevamisolを0.12~62.5 nM濃度で反応させた(室温、2時間)。本製品を使用して各濃度のLevamisolにおけるALPの残存活性を測定し、阻害曲線を作製した。

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キット内容

  • Alkaline Phosphatase standard
  • Assay buffer concentrate
  • pNPP substrate
  • Stop solution
  • Clear half area 96 well plate(2 plates)
  • Plate sealer

測定にはマイクロプレートリーダーが必要です。

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Arbor Assays社アッセイキットデモビデオ

右のバナーをクリックすると、Arbor Assays社アッセイキットを使用する上での様々なヒントを解説しているビデオをご覧いただけます。

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価格

[在庫・価格 :2024年10月10日 16時15分現在]

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納期 文献数
Alkaline Phosphatase Colorimetric Activity Kit, 2plates
10日程度 ※ 表示されている納期は弊社に在庫がなく、取り寄せた場合の目安納期となります。 0
説明文
アッセイ法:Activity Assay,アッセイ数:2x96 well plate,測定因子:Alkaline Phosphatase,測定試料:Serum, Non-EDTA Plasma,感度:0.063 mU/mL,種交差性:Species Independent,総インキュベーション時間:30 Minutes,検出方法:Colorimetric,測定波長:405 nm
法規制等
保存条件 4℃ 法規備考
掲載カタログ

製品記事 DetectX アッセイキットシリーズ(Arbor Assays社)
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Alkaline Phosphatase Colorimetric Activity Kit, 2plates

文献数: 0

説明文 アッセイ法:Activity Assay,アッセイ数:2x96 well plate,測定因子:Alkaline Phosphatase,測定試料:Serum, Non-EDTA Plasma,感度:0.063 mU/mL,種交差性:Species Independent,総インキュベーション時間:30 Minutes,検出方法:Colorimetric,測定波長:405 nm
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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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