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ヒト肺上皮腺がん細胞 ATCC® Calu-3

掲載日情報:2021/11/15 現在Webページ番号:70121

Calu-3(ATCC®、No. HTB-55™)細胞は、ヒト肺上皮腺がん細胞から樹立した培養細胞です。呼吸器の損傷、薬理学的化合物、およびインフルエンザウイルス、ライノウイルスおよび新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を含む細菌性およびウイルス性病原体に対する近位気道上皮細胞の応答を調べるための代替モデルとして多数の文献における使用例があります*

Jennifer L. Harcourt and Lia M. Haynes, "Establishing a liquid-covered culture of polarized human airway epithelial Calu-3 cells to study host cell response to respiratory pathogens in vitro", J.Vis.Exp., 7(72), 50157 (2013) [PMID:23426201]
本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。

Calu-3(ATCC<sup>®</sup>、No. HTB-55)細胞

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Calu-3(ATCC®、No. HTB-55™)細胞


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特長

  • 由来:ヒト(白人男性、25歳)肺腺がん細胞
  • 細胞の種類および形態:上皮細胞

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適用

  • 三次元(3D)細胞培養
  • ハイスループットスクリーニング
  • 毒物学研究
  • トランスフェクション(宿主細胞)

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使用文献例

  • Jimenez-Aleman G.H. , et al., "SARS-CoV-2 fears green: The Chlorophyll Catabolite Pheophorbide A is a Potent Antiviral.", Pharmaceuticals(Basel), 14(10), 1048 (2021) [PMID:34681272]
  • Chen, L.M., et al., "Prostasin regulates PD-L1 expression in human lung cancer cells.", Biosci. Rep., doi: 10.1042/BCJ20210407 (2021). [PMID:34195807]
  • Xia, S., et al., "Structural and functional basis for pan-CoV fusion inhibitors against SARS-CoV-2 and its variants with preclinical evaluation.", Signal Transduct Target Ther., 6(1), 288 (2021) [PMID:34326308]
  • Wang, Y., et al., "SARS-CoV-2 Exploits Sexually Dimorphic and Adaptive IFN and TNFa Signaling to Gain Entry into Alveolar Epithelium.", bioRxiv, doi.10.1101/2021.07.23.453505 (2021). (Citation)
  • Ma’ayan Israeli, et al., "CRISPR screens for host factors critical for infection by SARS-CoV-2 variants of concern identify GATA6 as a central modulator of ACE2.", bioRxiv, doi.10.1101/2021.07.19.452809 (2021) (Citation)

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FAQ

Q-1. Calu-3(ATCC® No. HTB-55™)細胞の完全増殖培地において、抗生物質を使用できますか?

A-1. ATCC®は、通常の細胞培養において抗生物質や抗真菌剤の使用は推奨しません。抗生物質または抗真菌剤の長期使用は、低レベルの微生物またはマイコプラズマ汚染の存在を隠す可能性があります。また、一部の抗生物質と抗真菌剤には毒性があり、一部の細胞株の回復と増殖に影響を与える可能性があります。短期培養のために培地に抗生物質を使用する場合。終濃度で50~100 IU/mlのペニシリンおよび50~100μg/mlのストレプトマイシンの使用をお勧めします。
Penicillin-Streptomycin Solution(ATCC® 30-2300™


Q-2. Calu-3(ATCC® No. HTB-55™)細胞用の完全培地の調製方法は?

A-2. Calu-3細胞には、終濃度10%の高品質のウシ胎児血清(FBS)(ATCC® 30-2020)を添加したEagle's Minimum Essential Medium(EMEM)(ATCC® 30-2003)の使用をお勧めします。


Q-3. Calu-3(ATCC® No. HTB-55™)を継代培養する際のTrypsin/EDTA溶液の推奨濃度は?

A-3. 0.25%(w/v)Trypsin/0.53 mM EDTAです。Trypsin/EDTA溶液, 1×(ATCC® 30-2101)の使用をお勧めします。


Q-4. オンラインで公開されている細胞遺伝学データでは、HTB-55™において正常な17番染色体が存在しないことを示しています。しかし、この細胞株では17番染色体上にあるNHERF-1をコードする遺伝子が強く発現していますが、ATCC®が提供しているHTB-55™の核型が正しくないのでしょうか?

A-4. ATCC®細胞株の核型が「正常な」染色体が「存在しない」と報告された場合では、ほとんどは異常な染色体が存在することを意味します。Calu-3(ATCC® No. HTB-55™)の核型分析では、この細胞株が高度に再配置されていることを示しました。可能性は低いものの、17番染色体の一部がゲノム全体に転座していることが十分に考えられ、それで17番染色体にあるNHERF-1の陽性となった結果を説明することができます。実際に、転座または挿入の結果として複製された染色体の一部に遺伝子が位置した場合は、それが細胞によって過剰発現される可能性があります。HTB-55の17番染色体の検出には、17 paint probeまたはspectral karyotype(SKY)が必要ですが、ATCC®では現在のところ、この細胞株ではそれらを用いた検出は行っていません。


Q-5. Calu-3(ATCC® No.HTB-55™)細胞は、基質から簡単に解離しますか?

A-5. この細胞は基質に強く付着する傾向があり、Trypsin/EDTA溶液またはDulbecco's Phosphate Buffered Saline(D-PBS)、1X(ATCC®" 30-2200™)で2~3回リンスする必要がある場合があります。さらにTrypsin/EDTA溶液を添加し、37℃でインキュベートする必要があります。



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価格

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細胞名 メーカー ATCC® No. 包装 価格
ACC HTB-55™


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(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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