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チロシナーゼ活性の阻害・促進物質のスクリーニングに!! チロシナーゼ阻害スクリーニング試験受託サービス

掲載日情報:2022/05/24 現在Webページ番号:69793

株式会社サクラボサイエンスのチロシナーゼ活性の阻害・促進物質スクリーニングキット(Tyrosinase Inhibitor Screening Assay Kit)を用いて、お客様の被験物質のスクリーニングを行う受託サービスです。3種類のチロシナーゼの由来生物(ヒト、マウス、マッシュルーム)と2種類のチロシナーゼ活性(モノフェノラーゼ活性、ジフェノラーゼ活性)の、合計6種類の試験から目的に合わせて選択できます。

株式会社サクラボサイエンスのチロシナーゼ活性の阻害・促進物質スクリーニングキットは「Tyrosinase Inhibitor Screening Assay Kitシリーズ」をご覧下さい。
本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。

チロシナーゼについて

チロシナーゼ(Tyrosinase、EC1.14.18.1)は細菌から植物、昆虫、動物まで幅広い生物種に存在し、メラニン色素合成における主要代謝酵素です。メラニン色素は脊椎動物では主に皮膚や毛組織の色素細胞(メラノサイト)で合成され紫外線から細胞を保護します。しかし過度な紫外線や物理的ストレスによりメラニン産生が過剰となると皮膚に沈着しシミの原因となります。一方、食用植物においては、傷や長期保存などによりチロシナーゼがメラニン合成を促進し変色(褐変)の原因となります。チロシナーゼ活性を阻害する物質は美白作用や褐変抑制作用をもたらし、促進する物質は白髪を抑制する作用を持つことが報告されています。
メラニン合成過程においてチロシナーゼは主に2つの反応を触媒します。一つはモノフェノラーゼ活性で、L-チロシンなどのモノフェノールをL-ドーパキノンのようなキノンへ酸化触媒し、もう一つはジフェノラーゼ活性で、L-DOPAなどのジフェノールをキノンへ酸化触媒します。薬剤に対する感受性は両活性で大きく異なりますが、一般的なチロシナーゼ酵素活性は試薬調製の容易なL-DOPAを基質として測定されることが多く、難溶性のL-チロシンを基質とした測定は不安定で困難でした。
本受託試験にて使用するキットはヒト、マウス、マッシュルーム由来チロシナーゼを用いて、L-チロシンもしくはL-DOPAを基質として反応したときのモノフェノラーゼまたはジフェノラーゼ活性を安定的に検証することができます。


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基本試験の内容

予備検討試験

被験物質8段階濃度、N=1にて大まかな阻害活性を検証します。

本試験

予備検討試験の結果からIC50付近の濃度を含む5段階濃度、N=3にて試験を実施し、IC50値を算出します。

簡便な阻害作用の検討やスクリーニング試験にも柔軟に試験スケールを検討できます。詳細は受託・特注品担当までお問い合わせ下さい。


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本試験で測定可能な酵素の由来生物とチロシナーゼ活性

酵素の由来生物 チロシナーゼ活性
ヒト Monophenolase activity
Diphenolase activity
マウス Monophenolase activity
Diphenolase activity
マッシュルーム Monophenolase activity
Diphenolase activity

哺乳類チロシナーゼとマッシュルームチロシナーゼは構造や局在が異なり、ヒトチロシナーゼとマウスチロシナーゼは酵素機能が異なることから化合物に対する感受性がそれぞれ異なります。美白作用物質のスクリーニングにはヒトチロシナーゼを、褐変抑制作用物質のスクリーニングにはマッシュルームチロシナーゼを用いた試験を推奨します。詳細は受託・特注品担当までお問い合わせ下さい。


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ご注文方法・納期

その都度お見積りと納期を確認いたします。下記の情報と合わせて受託・特注品担当までお問い合わせ下さい。

  • 被験物質の種数、性質(溶媒や水への溶解性)
  • チロシナーゼの由来生物(ヒト、マウス、マッシュルームからご選択下さい)

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