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ヒト脂肪組織から脂肪幹細胞を簡単に分離できるキット 脂肪幹細胞分離キット

掲載日情報:2022/11/16 現在Webページ番号:6904

ヒトの脂肪組織から脂肪幹細胞を簡単に分離できるキットです。脂肪幹細胞分離培地、幹細胞分離基材、セルストレーナーがセットになっています。
キットに付属の脂肪幹細胞分離培地について、培地をそのまま使用できるキット(1% FBS添加済み培地、#BMK-R001)と、ご自身で用意した血清を添加して使用するキット(アルブミンフリー(アニマルフリー)培地、#BMK-R004)の2種類のキットがあります。
本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。


本キットで分離・増殖したhASCの細胞形態・増殖能

幹細胞分離基材(キット構成品)を使用して、ヒト脂肪組織をBSCM-SP1 脂肪幹細胞分離培地(アルブミンフリー、#BMK-R004のキット構成品)に1%ヒト血清を添加したもので培養した際のhASC(ヒト脂肪由来幹細胞)の増殖を確認した。

培養6日目

BSCM-SP1で増殖したhASC 6日目

培養5~6日目から基材の線維に沿ってoutgrowthしているhASC(ヒト脂肪由来幹細胞)の存在が確認できる。細胞が少ないと見つけるのが難しい。

培養9日目

BSCM-SP1で増殖したhASC 9日目

培養9~10日経過すると、hASCが基材に沿って順調にoutgrowthしていることがはっきりと確認できる。

培養12日目

BSCM-SP1で増殖したhASC 12日目

培養10~14日経過すると基材全体に増殖する。基材全体の10~20%程度hASCが占めるようになったら基材からhASCを回収する。


特長

  • 組織試料を細かくして幹細胞分離基材に載せるだけの簡単な操作です。
  • コラゲナーゼ不使用で、細胞へのダメージを最小限に抑えられます。
  • 米粒大程度のヒト脂肪・臍帯組織(約20 mg)、ヒト脂肪吸引破砕物(約0.5 ml)といった少量の試料から幹細胞を分離可能です。
  • 高純度の幹細胞を分離できます。
  • ヒト脂肪組織からの脂肪幹細胞の分離・増殖に特化した培地を用いています。
  • 本製品で分離した脂肪幹細胞は、分化能を維持します。
  • 1キットにつき5回分の分離操作が可能です。

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キットに付属の幹細胞分離基材について

幹細胞分離基材拡大写真

幹細胞分離基材の外観

幹細胞分離基材上でのhASCの増殖

幹細胞分離基材は、PE-PPの芯鞘構造をもつ不織布にハイドロキシアパタイトを塗布したものです。右写真は、1枚の幹細胞分離基材に米粒大程度のヒト脂肪組織を載せ、BSCM-SP1 脂肪幹細胞分離培地(アルブミンフリー、#BMK-R004のキット構成品)を用いて培養したものです。矢印のように基材の線維に沿ってhASCがoutgrowthされています。これはhASCが分離基材を構成する線維を足場として増殖できることを利用しています。


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操作方法動画:米粒の大きさの脂肪組織から脂肪幹細胞(ASC)を分離



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操作方法概略

操作方法概略(クリックで展開します)

基材の前処理

1. 基材を80%エタノールに数分間浸漬し、親水性化させる。

2. 基材を6 cmディッシュに移し、PBSまたは生理食塩水で2回洗浄する。

3. セルストレーナーの中央に載せる。

細胞の分離・培養

1. 基材を載せたセルストレーナーを10 cmディッシュに入れる。

2. 採取した脂肪組織0.02~0.1 gを2~3 mm四方程度に細切し、セルストレーナー上の基材に載せる。または脂肪組織片の懸濁液をセルストレーナーに流し込む。

3. 脂肪組織に付着している血液や保存液をPBSまたは生理食塩水で洗い流す。

4. セルストレーナーから、脂肪組織が付着した基材をピンセットで取り出し、6 cmディッシュに移す。

5. 脂肪幹細胞分離培地をディッシュに加え、脂肪組織が十分に培地に浸るようにする。

6. 培地交換せずに1週間培養する。1週間から10日で、基材の線維上に組織から線維芽細胞様の脂肪幹細胞が増殖しているのが確認できる。さらに培養を続ける場合、培地交換は1週間間隔で行う。

7. 1週間から2週間後、脂肪幹細胞が基材の10~20%を占めるようになったら、フラスコに継代する。

純度の高い脂肪幹細胞を得るために、培養を開始してから2週間以内に、基材から細胞を回収することを推奨します。


基材に付着した脂肪組織
6 cmディッシュ中の脂肪組織
幹細胞分離基材の使用方法

左および中央の写真は見本のため脂肪組織を大量に載せていますが、実際には右写真のように2~3mmの脂肪組織を3~4個程度載せて下さい。

継代培養

1. 基材をピンセットで30 mlまたは50 mlのコニカルチューブに移し、約20 mlのPBSまたは生理食塩水で2回洗浄する。

2. 基材の入ったコニカルチューブにトリプシン溶液を入れ(約2~3 ml)、37℃で5分間程度インキュベートする。

3. 約20~40 mlのPBSまたは生理食塩水を入れ、十分に撹拌した後、基材を除いて室温、1,500 rpmで5分間遠心分離する。

4. 得られた細胞ペレットの細胞数を測定し、フラスコに継代する。


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本キットで分離した脂肪幹細胞の分化能

1% FBS含有の脂肪幹細胞分離培地(#BMK-R001のキット構成品)で脂肪幹細胞を分離・継代後、4種類の分化誘導培地で数日間~3週間培養し、分化能を評価した。本キットで分離した脂肪幹細胞は、脂肪細胞、骨芽細胞、軟骨細胞、神経様細胞への分化能を有していた。

分化した細胞の種類 脂肪細胞 骨芽細胞 軟骨細胞 神経様細胞
分化誘導培地成分 ・3-Isobutyl-1-methylxanthine
・Dexamethasone
・Insulin
・Indomethacin
・Ascorbate-phosphate
・Dexamethasone
・β-Glycerophosphate
・Ascorbate-phosphate
・TGFβ1またはTGFβ3
・β-Glycerophosphate
・Neural Differentiation
 Medium(Thermo Fisher Scientific社)
分化の確認 Oil Red O染色

脂肪細胞Oil Red O染色
Alizarin Red S染色

骨芽細胞Alizarin Red S染色
Alcian Blue染色

軟骨細胞Alcian Blue染色
抗β-Tubulin Class Ⅲ抗体
(緑色)

神経様細胞抗β-Tubulin Class Ⅲ抗体染色

核をHoechst 33342で染色
(青色)


神経様細胞抗β-Tubulin Class Ⅲ抗体染色の明視野写真

明視野 (上の写真とは異なる) 160倍
抗FABP-4抗体(オレンジ色)

脂肪細胞の抗FABP-4抗体染色

核をHoechst 33342で染色
(青色)
抗Osteocalcin抗体(赤色)

骨芽細胞の抗Osteocalcin抗体染色
抗Aggrecan抗体(オレンジ色)

軟骨細胞の抗Aggrecan抗体染色
Oil Red O染色により脂肪滴が確認でき、脂肪細胞の分化マーカーであるFABP-4の発現が見られた。 Alizarin Red S染色によりカルシウムの沈着が確認でき、骨形成マーカーであるOsteocalcinの発現が見られた。 Alcian Blue染色(コンドロイチン硫酸など)、抗Aggrecan抗体により、軟骨成分が確認できた。 神経細胞マーカーであるβ-Tubulin Class Ⅲの発現が見られた。


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バイオ未来工房の間葉系幹細胞研究用製品

バイオ未来工房の製品のみで、幹細胞の分離から、各細胞への分化誘導・確認まで可能です。
()内に商品コードが記載されている製品については、製品名をクリックすると各製品の詳細をご覧になれます。

バイオ未来工房の間葉系幹細胞研究用製品

脂肪幹細胞分離キット 間葉系幹細胞分離培地 間葉系幹細胞増殖培地 幹細胞分離基材 脂肪細胞分化誘導キット 骨芽細胞分化誘導キット 軟骨細胞分化誘導キット Oil Red O染色キット Alizarin Red S染色キット Alcian Blue染色キット

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キット内容

  • 脂肪幹細胞分離培地(1% FBS添加)100 ml(#BMK-R001のみ)
  • BSCM-SP1 脂肪幹細胞分離培地(アルブミンフリー)100 ml(#BMK-R004のみ)
  • 幹細胞分離基材 5枚
  • セルストレーナー 5個

基材は滅菌済み。
培地は抗生物質入り(ペニシリン、ストレプトマイシン、アムホテリシン)。

脂肪幹細胞分離キット(#BMK-R001)の外観

写真と実際の内容物が異なる可能性があります。

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価格

[在庫・価格 :2024年04月20日 12時15分現在]

※ 表示されている納期は弊社に在庫が無く、取り寄せた場合の納期目安となります。
詳細 商品名
  • 商品コード
  • メーカー
  • 包装
  • 価格
  • 在庫
  • 法規制等
納期 文献数
脂肪幹細胞分離キット
1週間程度 ※ 表示されている納期は弊社に在庫がなく、取り寄せた場合の目安納期となります。 0
説明文
少量(0.02~0.1 g)の脂肪組織から酵素処理をせずに,脂肪幹細胞を簡便に分離できるキット。キット構成品の培地にはあらかじめ血清が含まれており,そのまま使用できる。
法規制等
保存条件 4℃ 法規備考
掲載カタログ 細胞培養・再生医療研究カタログ2021-2022 p.29
ニュース2023年3月1日号 p.18

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説明文
少量(0.02~0.1 g)のヒト脂肪組織から酵素処理をせずに,脂肪幹細胞を簡便に分離できるキット。キット構成品の培地はアルブミンフリー(アニマルフリー)で安全性が高くなっている。※使用前に2%程度の血清を培地に添加して下さい。
法規制等
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掲載カタログ 細胞培養・再生医療研究カタログ2021-2022 p.29

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説明文 少量(0.02~0.1 g)の脂肪組織から酵素処理をせずに,脂肪幹細胞を簡便に分離できるキット。キット構成品の培地にはあらかじめ血清が含まれており,そのまま使用できる。
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掲載カタログ 細胞培養・再生医療研究カタログ2021-2022 p.29

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キット別売品

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脂肪幹細胞分離用培地(1%FBS添加)
1週間程度 ※ 表示されている納期は弊社に在庫がなく、取り寄せた場合の目安納期となります。 0
説明文
脂肪幹細胞分離キットに入っている培地のみの製品。
法規制等
保存条件 4℃ 法規備考
掲載カタログ ニュース2021年2月15日号 p.16
ニュース2022年3月15日号 p.20
細胞培養・再生医療研究カタログ2021-2022 p.29

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保存条件 室温 法規備考
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説明文 脂肪幹細胞分離キットに入っている培地のみの製品。
法規制等
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(テクニカルサポート 試薬担当)

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