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アセチルコリンエステラーゼ(AChE)活性測定キット DetectX Acetylcholinesterase Fluorescent Activity Kit

掲載日情報:2019/06/05 現在Webページ番号:68773

試料中のアセチルコリンエステラーゼ(AChE, Acetylcholinesterase)活性を96-well plateフォーマットの蛍光法により簡便、迅速定量するキットです。

検量線例

アセチルコリンエステラーゼ(AChE)活性標準曲線例

アセチルコリンエステラーゼ(AChE)
活性標準曲線例

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MEMO アセチルコリンエステラーゼ(AChE, Acetylcholinesterase)とは

AChEの同定と所在

アセチルコリンエステラーゼ(AChE)は、神経系の発生と機能の両方に重要と考えられています。アセチルコリンが同定されて以来、長年にわたりAChE阻害物質について治療薬および農薬としての用途において詳細な研究が行われてきました1。AChEは中枢神経系および末梢神経系において必須となる神経伝達物質です。脳内には、コリン作動性ニューロンが集中する領域が複数存在します2。ニコチン性およびムスカリン性AChレセプターは、ニューロン、神経節、心臓および平滑筋線維ならびに分泌腺における化学的神経伝達を媒介する結合タンパク質およびエフェクタータンパク質として認識されています。また、これまでの知見から、AChEが神経伝達物質としてのみならず、非神経性コリン作動系にも作用していることが解明されています。

AChE

AChEの構造と機能、障害

AChEは単一のAChE遺伝子によってコードされており、その遺伝子産物の構造的多様性は、選択的なmRNAのスプライシング、および触媒・構造の各サブユニットの翻訳後会合によって発生します。脳、筋肉および他の組織に見られるAChEの主な形態は親水性型で、コラーゲン様の脂質含有構造サブユニットとジスルフィド結合オリゴマーを形成します。赤血球において主に発現する別の選択的スプライス型は、C末端に構造的な違いがあり、GPIアンカーを有する切断可能なペプチドを含んでいます。コリン作動性神経伝達障害はアルツハイマー病で見られますが、その初期段階や軽度の認知障害との関連性についてはまだ完全には解明されていません3。コリン作動性軸索およびニューロンにおいて発現されるコリン作動性機能のマーカーの皮質AChEは、in vivoプロトン放出断層撮影イメージングによって、アルツハイマー病患者で明らかな活性低下が示されました4。殺虫剤や戦闘活動で使用される抗コリン作用性を有する有機リン酸塩およびカルバメートは、急性毒性をもたらし、神経末端でAChEを阻害してアセチルコリン(ACh)を蓄積させます5。これに伴い、中枢神経系および末梢神経系におけるニコチンレセプターおよびムスカリンレセプターが過剰に刺激され、徴候や症状を誘発します6

参考文献

  1. Dale, H.H., J. Pharmacol. Exp. Ther., 6,147~190(1914).
  2. Perry, E., et al., Trends Neurosci., 22, 273~280 (1999).
  3. "Gene Result." NCBI HomePage. Web., 14 Oct. (2009).
  4. Herholz, K., Eur. J. Nucl. Med. Mol. Imaging, 35(Suppl 1), S25~S29 (2008).
  5. Moretto, A. and Lotti, M., "Toxicity of pesticides", In: Stacey, N.H. Ed.., Occupational Toxicology, Taylor and Francis, London, pp.177~204.
  6. Lotti, M., Med. J. Aust., 154, 51~55 (1991).

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測定原理

キットに含まれる非蛍光性状態のThioStarが、試料中またはスタンダードのAChEとAChE基質との反応により生成するチオールと共有結合し、蛍光性物質(Ex 390 nm/Em 510 nm)が産生します。この反応における妨害物質はほとんどないため、多くの生物種の試料中のAChE活性を測定することができます。

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特長

  • 測定試料:血清、血漿(EDTA、ヘパリン処理)、赤血球ゴースト
  • 測定方法:蛍光
  • 測定波長:励起 390 nm/蛍光 510 nm
  • 測定モード:エンドポイント(20分)、カイネティック
  • 測定範囲:6.25~100 mU/ml
  • 感度:0.218 mU/ml
  • 検出限界:0.321 mU/ml
  • アッセイフォーマット:96 well plate
  • アッセイ数:2×96 wells(90 in duplicate)
  • MyAssays*

* MyAssays

MyAssays

プレートリーダーで測定した生データをコピー&ペーストし、さらにプレートにおける試料のレイアウトや実験条件、標準試料濃度や希釈率などの数値を入力することで、未知試料の濃度を迅速に求められる便利なツールです。Arbor Assays社では、それぞれのアッセイキットに対応したMyAssayを提供しています。ご利用は無料ですが、最初にメンバー登録が必要です。該当WEBページは右図をクリックして下さい。

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AChE阻害物質への使用例

AChE阻害物質への使用例

ヒトのAChEスタンダードと0.32~1,000μMまでの濃度のAChEの可逆的阻害物質であるアンベノニウム塩化物を本キットのAssay buffer中で17時間、室温下でインキュベートした。次いで、それぞれの反応液を100μl取り、反応液中のAChE活性を20分間のカイネティック測定した。

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操作方法概略

  1. ウェルに試料またはスタンダードを加える。
  2. AChE基質とThioStarを含むReaction mixを加え、反応を開始する。
  3. 20分間インキュベートした後に蛍光プレートリーダーで蛍光強度を測定する。作成した標準曲線からAChE活性を算出する。

カイネティック測定の場合は、上記の1.と2.に従い、Reaction mixを加えて510 nmにおける蛍光強度を継時的に測定する。試料とスタンダードとの比較により、AChE活性を決定する。

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キット内容

  • Black 96 well plate
  • Acetylcholinesterase standard
  • ThioStar detection reagent
  • Dry DMSO
  • Assay buffer concentrate
  • AChE substrate

測定には蛍光プレートリーダーが必要です。

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価格

[在庫・価格 :2024年04月19日 14時35分現在]

※ 表示されている納期は弊社に在庫が無く、取り寄せた場合の納期目安となります。
詳細 商品名
  • 商品コード
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  • 法規制等
納期 文献数
Acetylcholine Esterase, Activity Kit, Fluorescent, DetectX (2×96well)
10日程度 ※ 表示されている納期は弊社に在庫がなく、取り寄せた場合の目安納期となります。 9
説明文
アセチルコリンエステラーゼ活性測定キット。測定試料:Serum, plasma, RBC,感度:0.218 mU/mL,測定範囲:6.25 mU/ml - 100 mU/ml,検出方法:蛍光,励起波長:390 nm,蛍光波長:510 nm,検出限界:0.321 mU/ml,総インキュベーション時間:20 min @ RT,必要試料量:100 ul,測定波長:510 nm,アッセイ数:2x96 well plate,アッセイ法:Activity,測定因子:Acetylcholinesterase
法規制等
保存条件 4℃ 法規備考
掲載カタログ ニュース2019年10月1日号 p.22

製品記事 DetectX アッセイキットシリーズ(Arbor Assays社)
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Acetylcholine Esterase, Activity Kit, Fluorescent, DetectX (2×96well)

文献数: 9

説明文 アセチルコリンエステラーゼ活性測定キット。測定試料:Serum, plasma, RBC,感度:0.218 mU/mL,測定範囲:6.25 mU/ml - 100 mU/ml,検出方法:蛍光,励起波長:390 nm,蛍光波長:510 nm,検出限界:0.321 mU/ml,総インキュベーション時間:20 min @ RT,必要試料量:100 ul,測定波長:510 nm,アッセイ数:2x96 well plate,アッセイ法:Activity,測定因子:Acetylcholinesterase
法規制等
保存条件 4℃ 法規備考
掲載カタログ ニュース2019年10月1日号 p.22

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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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