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(幹細胞の運命と行動を生体内微小環境(ニッチ)外で復元させる)

GeneTex社ウェビナーのお知らせ
(幹細胞の運命と行動を生体内微小環境(ニッチ)外で復元させる)

掲載日情報:2022/06/08 現在Webページ番号:68395

GeneTex社(メーカー略称:GNT)は2022年6月28日(火)に、成体幹細胞と生体内微小環境(ニッチ)の相互作用についての無料のウェビナー開催しました。
(2022年6月29日追記)ウェビナー録画版のご案内を記載しました。ぜひご覧いただき、皆様の今後のご研究にお役立て下さい。
GeneTex社ウェビナー一覧についてはこちらをご覧下さい。


幹細胞-ニッチ相互作用ウェビナー案内

・演題:Restoring stem cell fate and behavior outside their native niche
・演者:Matthew Tierney, PhD.,(The Rockefeller University、米国)
・言語:英語
・開催日:2022年6月28日(火)11:00 pm~29日(水)12:00 am(日本時間)(開催済み)

■ウェビナー録画版のご案内
こちらの登録ページにて、お名前、メールアドレスをご登録いただくと、ウェビナー録画版をご覧いただくことができます( IE非対応です)。


ウェビナー要旨

成体幹細胞(Adult stem cell)は、それぞれの幹細胞ごとに定義された生体内微小環境(ニッチ)に存在し、その特性の維持や分化は特定のシグナルに依存しています。
演者のMatthew Tierney博士は、研究者としてのキャリアの初期に骨格筋における幹細胞とニッチとの動的相互作用について研究しました。幹細胞は、成長と修復のバランスをとるために物理的なシグナルを自律的にリモデリングする一方で、慢性的な変性を促進するような炎症性のシグナルの影響を受けやすいという、実行的かつ適応的な役割を担っていました。
様々な組織での幹細胞-ニッチ相互作用の解明が、創傷から老化に至るまで、幹細胞の再生能力を利用することを目的とした治療戦略において役立っています。毛包では、特に豊富な幹細胞-ニッチ相互作用が、各毛髪系列への自己再生と分化を制御するだけでなく、すべての皮膚系列を生み出すという創傷に対応した可塑性を解き放つことができます。
Tierney博士は、博士研究員のときに、表皮の修復時に組織の領域を越えて幹細胞の可塑性を制御するシグナルに興味を持つようになりました。適切な時点で多能性状態を失わせる(分化させる)ことは長きにわたり困難であり、傷ついた皮膚や移植された皮膚から付属器官を形成する際の障壁となり得ました。Tierney博士は、毛包幹細胞が培養状態で創傷に類似したエピジェネティックなサインを示すという発見を活用し、ホメオスタティックな再生と、創傷に対応した可塑性の交わる点に存在する重要なニッチシグナルを同定しました。
これらのシグナルの局所的な産生は、創傷によって制御不能となり、幹細胞の発毛や創傷の再上皮化に対する寄与を高めるように操作することが可能となります。ニッチの外においてその活性を時間的に制御することで、通常は無傷の毛包内でのみ観察される幹細胞の運命決定を生体外でモデル化することができました。この研究により、皮膚の幹細胞機能を復元させるために、創傷に関連したニッチシグナルを標的とすることの有効性が証明されました。また、幹細胞-ニッチ間のクロストークを再構築し、将来、解明を行う時のための非常に扱いやすいプラットフォームを確立することができました。


お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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