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GeneTex社 ウェビナー一覧
掲載日情報:2022/11/10 現在Webページ番号:68432
GeneTex社(メーカー略称:GNT)がこれから開催予定・これまでに開催したウェビナーをまとめてご紹介いたします。開催済みのウェビナーについては、録画版をご覧いただくことができます。
是非ご覧いただき、皆様の今後のご研究にお役立て下さい。
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ウェビナー一覧
演題をクリックすると、近日開催のウェビナーについては登録ページへ、開催済みのウェビナーについてはウェビナー録画版の掲載ページへリンクします。
演題/演者/開催日 | 要 旨 | |
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Immunomodulation by food to maintain gastrointestinal health 胃腸の健康を維持するための食物による免疫調節 Huub F.J. Savelkoul, Ph.D., (Professor Emeritus、ヴァーヘニンゲン大学、オランダ) 2025年2月 |
いくつかの慢性疾患の発症における免疫系の役割についての認識は、ますます高まっています。これらの疾患の多くに対して、従来の西洋医学は治療、特に予防について限られた手段しか提供できませんでした。 免疫反応の有効性は、一方では遺伝的要因によって決定されます。しかし、かなりの割合(少なくとも約60%)は、生活習慣、食物、栄養を含む非遺伝的因子すなわち環境的因子によって形成されます。非遺伝的因子の影響は年齢とともに増加します。この事実は、食事と栄養による免疫機能調節のチャンスを意味します。 「食物による免疫調節」という言葉は、一般的には免疫系が食物成分に曝されて、食物アレルギー、2型糖尿病、神経認知疾患のような慢性炎症性疾患を引き起こすという否定的な結果を指します。その一方で、食物成分による免疫調節は、感染症や発がんに対する防御を強化することができます。 腸管免疫系は腸管バリアと免疫系細胞からなり、微生物叢と食事の影響を受けます。正常な状態では、腸管免疫系は食物アレルゲンや常在細菌叢に対する経口耐性を誘導する一方で、病原体を排除します。食物は、微生物叢への影響を介して直接的・間接的に免疫機能を調節し、炎症やアレルギーを促進する可能性があります。 本ウェビナーでは、演者のDr. Savelkoul自身の研究によるいくつかの事例を紹介しながら、健康を維持するために腸管免疫のホメオスタシスをサポートする栄養と食品(またはその成分)が果たす役割に焦点を当てます。 |
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Viral and Host Determinants of Arbovirus Viremia and Dissemination アルボウイルスのウイルス血症発症および伝播におけるウイルスおよび宿主の決定因子 Thomas E. “TEM” Morrison, PhD., (Professor、免疫微生物学、コロラド大学アンシュッツ校 医学部、米国) 2023年11月 |
アルボウイルスは公衆衛生上の大きな脅威です。アルボウイルスの感染、地理的な伝播、病原性の主な決定要因は、脊椎動物宿主におけるウイルス血症発症の規模と期間です。しかしながら、アルボウイルス感染後にウイルス血症を引き起こす因子は、完全には同定されていません。 演者のMorrison博士の研究チームではマウスモデルを用い、アルボウイルスの一群が、宿主の循環器系からのクリアランス速度が異なることを発見しました。また、アルファウイルス、ブニヤウイルス、フラビウイルスにおいて、クリアランスにはウイルスを含む血液が肝臓のクッパー細胞へ至る必要があることを発見しました。一方、デングウイルス(DENV)と東部ウマ脳炎ウイルス(EEEV)のクリアランスにもクッパー細胞が必要ですが、それぞれマンノース結合レクチン(MBL)とグリコサミノグリカン(GAG)を含む異なる経路がクリアランスを促進しています。 本ウェビナーでは、これらの違いの根底にあるメカニズム、宿主種特異性、リンパ管内皮細胞のこれまで認識されていなかったアルボウイルス捕捉の役割についてご説明します。Morrison博士の研究チームは、アルボウイルスのウイルス血症発症、伝播、発症に影響を及ぼすウイルス-宿主相互作用について新たな知見を発表しています。 |
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The interface of the ovary and fallopian tube during ovarian cancer formation and spread 卵巣がんの形成と転移における卵巣と卵管の接点について Joanna E. Burdette, Ph.D., (Professor, イリノイ州立大学シカゴ校、薬学部/産婦人科学/大学がんセンター) 2023年4月 |
卵巣がん(OC)は、臨床的に定義された5つの主要な組織型があり、女性のがんによる死亡の5番目の原因となっています。5年生存率は全体で50%以下と依然として厳しい状況であり、というのも、患者の大半が転移性がんであり、その場合の5年生存率が20%以下という悲惨な状況だからです。 OCで最も多い組織型である高悪性度(高異型度)漿液性卵巣がん(HGSOC)は、OCによる死亡の70~80%を占めています。したがって、HGSOCの病態を理解することは、この悪性腫瘍を早期に発見するための新しい診断方法の開発に加え、発症メカニズムに基づいた治療法や予防法の確立に不可欠です。 演者のBurdette博士の研究室では、HGSOCに関する知識を広げるために、卵管上皮の三次元モデルを用いたがん細胞の起源に関する新しい研究、転移に影響を与える分子の相互作用、天然由来の治療薬候補の同定など、多面的なアプローチを行っています。本ウェビナーでは、この致死的な悪性腫瘍の診断・治療法の開発における、これらの研究の大きな貢献についてお話します。 |
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SARS-CoV-2 Omicron therapeutics: Getting to know the unknown and the road ahead SARS-CoV-2オミクロン株の治療薬の開発。未知を知り、前途を拓く François Jean, PhD., (Professor of Virology、ブリティッシュ・コロンビア大学、カナダ) 2023年2月 |
SARS-CoV-2オミクロン株が世界中で優勢を保ち、免疫回避につながる新規変異を蓄積しているため、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)による入院や死亡を抑えるために、抗ウイルス治療の重要性が高まっています。SARS-CoV-2オミクロン株に対して、どのような併用療法のアプローチが最大の効力と相乗効果をもたらすかを理解する研究はまだ不足しています。 演者のFrançois Jean博士は、抗ウイルス薬開発のエキスパートであり、ブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)の分子ウイルス学教授です。博士は、カナダ保健研究所(CIHR)の資金提供を受け、SARS-CoV-2変異株により現在広がっている感染症や、将来パンデミックを引き起こす恐れがあるウイルス病原体に対して有効な広域スペクトルの薬剤を発見するための主要な国際研究イニシアティブを主導しています。また、カナダのコロナウイルス変異株迅速対応ネットワーク(CoVaRR-Net)において、抗ウイルス戦略・抗ウイルス治療法グループのリーダーを務めています。 本ウェビナーでは、2021年8月開催の前回ウェビナー以降の、博士の研究室におけるSARS-CoV-2抗ウイルス薬開発のエキサイティングで進行中の知見についてご説明いたします。それは、ウイルスと宿主細胞の酵素を標的とした新しい汎コロナウイルス抗ウイルス薬の発見についてです。また、SARS-CoV-2オミクロン株に対する直接作用型抗ウイルス薬(Direct-Acting Antiviral、DAA)、および宿主指向型の抗ウイルス薬(Host-Directed Antiviral、HDA)として、二次元および三次元の細胞ベースのウイルス感染システムにおいて、これらを単独または組み合わせて使用した場合のアプリケーションについてご説明します。 この研究は、SARS-CoV-2オミクロン株のユニークな生物学に対する新しい洞察を提供し、COVID-19治療の改善のための単剤療法に代わる, 相乗的に作用するHDAとDAAに基づく併用抗ウイルス療法の可能性を明らかにするものです。 |
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Blood plasma-derived extracellular vesicles: A minimally invasive tool for predicting response to cancer treatment がん治療の効果予測における低侵襲なツールとして期待される血漿由来細胞外ベシクル Chioma M. Okeoma, PhD., (Professor and Vice Chair of Research, ニューヨーク医科大学(NYMC)医学部 病理学・微生物学・免疫学教室) 2022年11月 |
エクソソームやマイクロベシクルなどの細胞外ベシクル(EV)は、細胞外に放出されるナノサイズの構造体です。EVは多くの種類の細胞から放出され、すべての体液中に存在し、細胞間のコミュニケーションに関与しています。EVは、産生した細胞の状態を体現しているため、健康・疾患状態の指標、疾患診断のための低侵襲バイオマーカー、治療効果の予測因子としての利用が期待されています。このようなEVの重要性にもかかわらず、現在のEV分離法には限界があります。 演者のOkeoma博士の研究室では、宿主細胞が発現する因子や、細胞外小胞や細胞外凝縮物などの細胞外環境に放出する因子が、病原体や疾病の発生要因に対する反応をどのように制御しているかを研究しています。 本ウェビナーでは、博士の研究室での、優れたEV分離ツールとしての粒子精製液体クロマトグラフィー(Particle Purification Liquid Chromatography, PPLC)の開発と、その使用による循環血漿由来EV(BEV)が乳がん患者の術前補助化学療法の効果予測における低侵襲バイオマーカーとして有望であることの発見についてご説明いたします。この発見は、乳がんやその他の悪性腫瘍の臨床管理に直結します。 |
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RAS Genes in Development and Cancer 発生およびがんに関与するRAS遺伝子について Matthias Drosten, PhD., (Group Leader、がん研究センター(CIC-IBMCC)、サマランカ、スペイン) 2022年10月 |
RAS遺伝子は、ヒトにおけるがんとの関連で注目されています。哺乳類には3つのRAS遺伝子(HRAS、NRAS、KRAS)があり、個々のRAS遺伝子には明確な組織選択性があるものの、多くの異なるタイプの腫瘍で変異が見つかっています。また、HRAS遺伝子とNRAS遺伝子がそれぞれ1つの主要なタンパク質のみを産生するのに対し、KRAS遺伝子は異なるスプライシングによって、2つのタンパク質アイソフォームを産生します。これら4つのRASタンパク質は、RASタンパク質が細胞膜に固定される方法を決定するC-末端の超可変領域において異なっているにもかかわらず、共通の生化学的特徴を有し、類似した現象に関与しています。 本ウェビナーでは、RASの生物学の3つの基本的な側面に焦点を当てます。 ・RAS遺伝子群の3つのRAS遺伝子の生物学的な違いは何か?また正常なホメオスタシスにおけるこれらの役割は何か? ・それぞれのRAS遺伝子のがんにおける異なる役割は何か? ・KRASの各アイソフォームは、発生およびがんにおいて、どのような役割を果たしているのか? また、RAS生物学の古典的な概念のいくつかを見直す上で、マウスモデルがいかに重要であったかについてご説明します。 |
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Restoring stem cell fate and behavior outside their native niche 幹細胞の運命と行動を生体内微小環境(ニッチ)外で復元させる Matthew Tierney, PhD., (The Rockefeller University、米国) 2022年6月 |
成体幹細胞(Adult stem cell)は、それぞれの幹細胞ごとに定義された生体内微小環境(ニッチ)に存在し、その特性の維持や分化は特定のシグナルに依存しています。 演者のMatthew Tierney博士は、研究者としてのキャリアの初期に骨格筋における幹細胞とニッチとの動的相互作用について研究しました。幹細胞は、成長と修復のバランスをとるために物理的なシグナルを自律的にリモデリングする一方で、慢性的な変性を促進するような炎症性のシグナルの影響を受けやすいという、実行的かつ適応的な役割を担っていました。 様々な組織での幹細胞-ニッチ相互作用の解明が、創傷から老化に至るまで、幹細胞の再生能力を利用することを目的とした治療戦略において役立っています。毛包では、特に豊富な幹細胞-ニッチ相互作用が、各毛髪系列への自己再生と分化を制御するだけでなく、すべての皮膚系列を生み出すという創傷に対応した可塑性を解き放つことができます。 Tierney博士は、博士研究員のときに、表皮の修復時に組織の領域を越えて幹細胞の可塑性を制御するシグナルに興味を持つようになりました。適切な時点で多能性状態を失わせる(分化させる)ことは長きにわたり困難であり、傷ついた皮膚や移植された皮膚から付属器官を形成する際の障壁となり得ました。Tierney博士は、毛包幹細胞が培養状態で創傷に類似したエピジェネティックなサインを示すという発見を活用し、ホメオスタティックな再生と、創傷に対応した可塑性の交わる点に存在する重要なニッチシグナルを同定しました。 これらのシグナルの局所的な産生は、創傷によって制御不能となり、幹細胞の発毛や創傷の再上皮化に対する寄与を高めるように操作することが可能となります。ニッチの外においてその活性を時間的に制御することで、通常は無傷の毛包内でのみ観察される幹細胞の運命決定を生体外でモデル化することができました。この研究により、皮膚の幹細胞機能を復元させるために、創傷に関連したニッチシグナルを標的とすることの有効性が証明されました。また、幹細胞-ニッチ間のクロストークを再構築し、将来、解明を行う時のための非常に扱いやすいプラットフォームを確立することができました。 |
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The SARS-CoV-2 RNA-protein interactome at subgenome resolution 新型コロナウイルスのRNA-タンパク質相互作用のサブゲノムレベルでの解析 Mathias Munschauer, PhD., (ヘルムホルツRNAベース感染研究所(HIRI)、ヴュルツブルク大学、ドイツ) 2022年4月 |
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染時における、ウイルスRNAと宿主細胞タンパク質との相互作用を明らかにすることは、ウイルスRNAの機能や、宿主の自然免疫反応についての理解を深めることにつながります。 演者のMunschauer博士らは、アンチセンスRNAの抽出と質量分析の組合せ(RAP-MS)を用いて、感染したヒト細胞においてウイルスRNAと直接かつ特異的に結合するヒトおよびウイルス由来タンパク質の網羅的解析(マッピング)を初めて行いました。 今回、この解析を異なる細胞種に拡張し、ウイルスRNAに対してのインタラクトームを、ウイルスのゲノムおよびサブゲノムレベルでそれぞれ解析しました。その結果として、ウイルスRNAのサブゲノムレベルにおいて、ウイルスRNAと宿主細胞タンパク質との相互作用に異なる結合嗜好があり、宿主由来タンパク質の濃縮に量的な違いがあることを見出しました。次いで、ウイルスRNAと宿主細胞タンパク質の直接的な相互作用部位を網羅的にマッピングし、遺伝子編集と薬理学的阻害の双方を用いて、RNAに直接結合するいくつかの分子について、ウイルス感染における機能的関連性を示しました。 このような宿主依存性因子の同定とそれに基づいた防御戦略は、RNAウイルスの生物学や宿主と病原体の相互作用を分子レベルで解明し、治療に役立てるための普遍的なロードマップを提供します。 |
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RNA vaccines against emerging viruses 新興ウイルスに対するRNAワクチンの開発について Justin M. Richner, PhD., (イリノイ大学シカゴ校・医学部) 2022年3月 |
近代におけるウイルスのパンデミックは、現在広範囲に蔓延している新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が発生するまでは、主に特定のインフルエンザウイルスが原因でした。しかし、SARS-CoV、MERS、ZIKV(ジカウイルス)などのRNAウイルスは過去20年間において病気や恐怖、死を引き起こし、DENV(デングウイルス)やその他のフラビウイルスはもっと長い期間にわたって悲惨な状況を引き起こしています。 演者のJustin Richner博士は、これらの病原体の基本的な分子ウイルス学だけでなく、宿主の免疫エフェクターとの相互作用の理解にそのキャリアを捧げてきました。また、ZIKVとDENVに対抗するためのmRNAワクチン戦略の開発と最適化にも力を注いでいます。本ウェビナーでは、Richner博士が、これらのフラビウイルスmRNAワクチンに関する興味深い知見や、汎コロナウイルスワクチンを開発するための自身の研究成果についてご説明します。博士の研究は、パンデミックによって最前線となったウイルス学、免疫学、mRNAワクチン生物学の急速に発展する結びつきの中で行われています。 |
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Neuroinflammation and Neurodegenerative Disease 神経炎症と神経変性疾患について Chun-Cheih Chao, PhD., (Synlogic社) 2022年2月 |
アストロサイト(星状細胞)は、中枢神経系(CNS)のニューロンに対して複雑な作用を及ぼす機能的に多様な細胞集団であり、その機能には神経細胞の恒常性維持に役立つ作用(乳酸の放出や外傷後の組織修復の促進など)と、破壊的作用(中枢神経系の炎症や神経変性の促進など)の両方が含まれます。これらの負のプロセスには、神経毒性、ミクログリア反応の調節、炎症性細胞の動員など、複数のメカニズムが関与している可能性があります。 演者のChun-Cheih Chao博士は、プロテオミクス、メタボロミクス、トランスクリプトミクス、摂動を組み合わせたアプローチにより、アストロサイトにおけるスフィンゴ脂質代謝が、細胞質ホスホリパーゼA2(cPLA2)とミトコンドリア抗ウイルス性シグナル伝達タンパク質(MAVS)の相互作用を引き起こすことを発見しました。これがNF-κB駆動の転写プログラムを刺激し、中枢神経系の炎症および、MAVS-ヘキソキナーゼ2(HK2)相互作用の途絶を引き起こし、乳酸産生の低下と神経細胞の代謝の低下をもたらします。 本ウェビナーでは、この一連の出来事をどのように薬理学的に標的化して、神経炎症の治療に役立てられるかをご説明します。 |
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From Skin to Brain: The Epigenetic Basis of Inflammatory Training 皮膚から脳へ:Inflammatory Trainingのエピジェネティックな原理について Samantha Larsen, PhD., (ニューヨーク大学 神経科学研究所) 2021年11月 |
Inflammatory Trainingは、エピジェネティックな記憶を生成して、さまざまな二次刺激に対する反応性を高める現象です。この現象はこれまで自然免疫系だけのものと考えられていましたが、演者のDr. Larsenは上皮性幹細胞がInflammatory Trainingを受けることで、組織の修復が促進されることを発見しました。 この現象は、刺激特異的、ストレス応答的、恒常的な転写因子が協調して働いていることに起因しており、それはさまざまな刺激、細胞種、生物種に及ぶことを明らかにしました。Dr. Larsenは現在、炎症の長期的な影響についての関心を脳にまで広げており、他の長寿な細胞と同様に、神経細胞もInflammatory Trainingを受けて、その後の神経変性を起こしやすくなることを明らかにしています。 今後は、脳挫傷後の持続的な転写および電気生理学的変化を研究し、損傷による神経病理形成の治療および予防を最終的な目標としています。 |
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新型コロナウイルスの進化 ~これまでとこれから~ 佐藤 佳 准教授 (東京大学 医科学研究所) 2021年11月 |
2019年末に突如出現した新型コロナウイルスは、瞬く間に全世界に広がった。これまで全世界において2億人以上が新型コロナウイルスに感染し、450万人以上が新型コロナウイルス感染症COVID-19によって死亡している。未曾有の新型コロナウイルスパンデミックは、発生から約2年あまりが経過した現在においてもリアルタイムの災禍であり、いまだ収束の兆しは見えない。 佐藤 佳 准教授は、新型コロナウイルスの発生当初からこれまで、そのウイルス学的な性状の理解に向けたシステムウイルス学研究を展開してきた。本講演では、新型コロナウイルスについて、これまでの研究からわかってきたことを概説するとともに、これからの研究と流行の展望について広く議論したい。 |
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Genetic and Metabolic Determinants of Tumor Evolution and Metastasis 腫瘍の進行と転移における遺伝的および代謝的な決定要因について Bryan Duy-Anh Ngo, PhD., (メモリアル・スローン・ケッタリングがんセンター、米国) 2021年9月 |
演者のDr. Ngoは、がん細胞が多様な転移組織環境で生存・増殖する能力に影響を与える、ゲノムの不安定性、栄養素の制約、代謝合成プロセスの複雑な相互作用を解明する研究を行っています。 本ウェビナーでは、以下の2つの研究についてご説明します。 ① 染色体不安定性(CIN)と呼ばれる遺伝的不安定性の一形態と、炎症による転移の因果関係の結びつき ② 脳転移の環境において、細胞外栄養素の利用可能性と細胞内のグルコース由来セリン合成の相互作用を利用した新しい治療パラダイムの発見 Dr. Ngoの研究は、染色体の不安定性、自然免疫シグナル、およびがんの代謝がどのように転移を促進するかについての知見を拡大させており、この知見により転移性疾患を治療するための新たな治療法がもたらされることが期待されます。 |
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Discovery of Novel Antiviral Agents Against Human Pathogenic Viruses: A Tale of Two Emerging Viruses - SARS-CoV-2 and Zika Virus ヒト病原性ウイルスに対する新規抗ウイルス剤の発見について François Jean, PhD., (ブリティッシュコロンビア大学、カナダ) 2021年8月 |
演者のDr. François Jeanはヒトのウイルス性疾患について、ウイルスのライフサイクルに不可欠な、ウイルスと宿主細胞の主要な酵素を同定・研究し、これらの経路を阻害する酵素阻害剤を発見・開発することで、細胞レベルでの理解を深める研究をしています。 本ウェビナーでは、SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)やジカウイルスなどの世界的に公衆衛生上問題となっているヒトの病原性ウイルスに対して、直接・間接作用型の抗ウイルス剤として機能する新規の低分子阻害物質やタンパク質ベースの治療薬に関する研究についてご説明します。 さらに、以下の研究成果の重要性についてご説明します。 ・複雑なプロテアーゼ活性化経路を生体内で解明するための効果的なツールの創出 ・ウイルスの病態に対する新しい治療薬の生物学的影響の定義 ・新興のヒトコロナウイルスやフラビウイルスによって引き起こされる重要なウイルス性疾患を治療するための新しい臨床的アプローチへの洞察の創出 |
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Inflammation, Infection, and Brain: Neuro-immune communication 神経系と免疫系のコミュニケーションについて Chia-Yi Lin, PhD., (GeneTex社RD Manager) 2021年8月 |
主なトピックス ■神経系と免疫系のコミュニケーション ・神経伝達物質を介した免疫調節 ・免疫系を介した神経系の制御 ■神経変性疾患 ・中枢神経系の炎症およびミクログリア ■脳腸軸(脳腸相関) ■SARS-CoV-2感染と神経系合併症 |
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The ALS-Reproducible Antibody Platform (ALS-RAP): Identification of high-quality antibodies for ALS research 筋萎縮性側索硬化症(ALS)研究のための高品質な抗体の同定について Carl Laflamme, PhD., (マギル大学モントリオール神経科学研究所、カナダ) 2021年6月 |
演者のDr. Laflammeは、筋萎縮性側索硬化症(ALS)のメカニズムの解明に取り組んでおり、特に、ALSおよび前頭側頭型認知症(FTD)の最も一般的な原因となる遺伝子であるC9orf72に注目しています。 さらに、CRISPR/Cas9ノックアウト技術を活用して、ALS / FTD研究のための信頼性の高い市販抗体を特定することを目的としたALS Reproducible Antibody Platform(ALS-RAP)の陣頭指揮を執っています。 本ウェビナーでは、ALS-RAPの一環として、C9ORF72タンパク質に対する抗体の体系的な評価について発表した内容をご紹介します。また、マクロファージにおけるC9ORF72の生物学に関する興味深いデータをご紹介します。 さらに、ALS-RAPの手法を、他のALS疾患タンパク質や他の神経変性疾患のタンパク質に対する抗体に拡張するという、非常にエキサイティングで革命的な可能性を有する取り組みをご紹介します。バイオメディカル研究における市販抗体の信頼性の危機に対処するために、このアプローチのさらなる拡大・増幅がどのように行われるかをご説明します。 |
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COVID-19 and the Brain 新型コロナウイルスが哺乳類の脳に直接感染することの発見について Eric Song, PhD., (イェール大学) 2021年5月 |
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が哺乳類の脳に直接感染する能力を有することを明らかにした研究についてご説明します。この重要な研究では、いくつかのエレガントなアプローチを用いて、マウスとヒト両方の脳にSARS-CoV-2が感染していることを実証しました。これは、一部のCOVID-19患者では、急性疾患が治癒した後も神経学的および精神医学的症状が持続する現象において、明確な意味を持つものであります。 本ウェビナーでは、最新の研究成果と、SARS-CoV-2 / COVID-19研究の今後の方向性についてもご説明します。 |
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