トップクラスの特異性、検出感度を実現！ miRNA検出・定量試薬ID3EALシリーズ

MiRXES社では独自のID3EAL（アイディール）テクノロジーによって、RT-qPCRによる高感度かつ高精度なmiRNAの検出・定量を行う製品をラインナップしています。相同性の高いmiRNA配列の判別や微量試料の検出に極めて優れたパフォーマンスを示します。
※ ID3EALテクノロジーを用いてお客様の試料に含まれるmiRNAのプロファイリング解析を行う受託サービスについてはこちらをご覧下さい。
※ 本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。

RT-qPCR法によるmiRNAの検出は、逆転写によるcDNAの合成とその後のqPCRによる検出の2段階の反応を経て行われます。これらの反応のうち、逆転写には逆転写用のRTプライマー1種類、qPCR検出にはForwardとReverseの2種類のプライマーが必要となります。これら合計3つのプライマーのうち、既存手法では1つまたは2つのユニバーサルプライマー（すべての標的miRNAに共通のプライマー）が使われています。一方でMiRXES社のID3EALテクノロジーでは、ステムループ構造も特異的な設計を施した、成熟型miRNAのみに特異的なRTプライマーを用いており、qPCR用のプライマー2つも標的miRNA特異的に設計することで、既存手法よりも優れた検出特異性と検出感度を実現しています。また、MiRXES社の製品は主要メーカーのほとんどのqPCR装置に対応し、幅広いニーズに応えることが可能です。

ID3EALテクノロジーはmiRNA定量において重要となる、相同性の高いmiRNA間の識別においても極めて高い精度を実現しています。下図のlet-7 miRNAファミリーを用いた特異性の検討例では、各アイソフォームは1塩基程度の差しかない高い相同性を有するにもかかわらず、明確に識別することができました。

let7ファミリーそれぞれに対応するqPCR用プライマーペアを用いた場合の相対的検出率
let-7ファミリーの各アイソフォームcDNAをテンプレートとし、let7ファミリーそれぞれに対応するプライマーペアを用いてqPCRを行った。相対的検出率はプライマーペアごとに得られたCt値の差から計算している。

ID3EALテクノロジーでは既存製品と比較して、高い増幅効率を実現し微量なmiRNAを検出することが可能です。また、通常は増幅が難しいとされるAT含有率の高いmiRNAでも他社製品に比べて高効率に検出できます。

ID3EALテクノロジーは高い再現性も実現しています。異なる2つの研究室で、1年以上の期間中に30人のがん患者由来の血清中に含まれる200種の標的miRNAを解析した例では、相関係数0.92～0.96という非常に高い再現性が得られました。

独立した２つの実験における測定結果の再現性
X軸は手作業でのRNA単離とBio-Rad CFX-384を用いたqPCRによって得られた測定結果を示しています。Y軸は自動でのRNA単離とLifeTech ViiA7によるqPCRでの測定結果を示しています。グラフ上には測定した200種類の標的miRNAすべてがプロットされています。

他社の一般的な製品ではmiRNAの逆転写からqPCRによる検出まで3時間程度必要ですが、ID3EALシステムでは高速な反応によってcDNAの合成からqPCRの結果を得るまでが2時間で完了し、スピーディーなmiRNAの検出が可能です。

ID3EALシステムによるmiRNA検出の流れ

ID3EALシステムは正確なmiRNA検出を行うのに必要な試薬類をすべて網羅しています。すべてのプライマーおよびアッセイ系は独自開発のアルゴリズムによって最適化され、カタログ品、特注品のどちらも出荷前に合成miRNAテンプレートおよび生体試料から得たRNAを使った実証実験で有効性を確認しています。

表中の項目名をクリックすると、該当箇所にページ内ジャンプします。

＊1 ご使用のqPCR装置に対応した製品をお選び下さい。
＊2 cDNA Synthesis Systemが別途必要です。
＊3 qPCR Master Mixが別途必要です。
＊4 cDNA Synthesis SystemおよびqPCR Master Mixを別途ご用意いただく製品もあります。

独自の特異的ステムループ構造をもつRTプライマーによって成熟型miRNA特異的に逆転写を行います。miRXES社では大規模データベースmiRBaseに登録されたヒトやマウスをはじめとする様々な生物種のmiRNA約35,000種に対応するプライマーをラインナップしています。
※ 逆転写反応にはcDNA Synthesis Systemが別途必要です。

標的miRNAのリスト中の、シート「All human & selected mouse」に掲載されているmiRNA用のRTプライマーの包装・価格は以下のとおりになります。
※ 下記表中の-xxxx部分については、標的miRNAのリストをご確認下さい。

標的miRNAのリスト中の、シート「non-human and mouse」に掲載されているmiRNA用のRTプライマーの包装・価格は以下のとおりになります。
※ 下記表中の-xxxx部分については、標的miRNAのリストをご確認下さい。

上記のカタログ品RTプライマーを混合し、一度に複数の標的を逆転写できるマルチプレックスRTプライマー（例えば24種、48種、または96種の混合品）を特注品として作製します。
また、カタログ品RTプライマーが無いmiRNA用のRTプライマーの設計・製造も行います。
※ RTプライマー（特注品）のご注文・お問い合わせ先：受託・特注品担当
MAIL:jutaku@funakoshi.co.jp

標的miRNAに特異的なForwardプライマーとReverseプライマーのペアです。
※ qPCR反応にはqPCR Master Mixが別途必要です。

標的miRNAのリスト中の、シート「All human & selected mouse」に掲載されているmiRNA用のqPCR用プライマーペアの包装・価格は以下のとおりになります。
※ 下記表中の-xxxx部分については、標的miRNAのリストをご確認下さい。

標的miRNAのリスト中の、シート「non-human and mouse」に掲載されているmiRNA用のqPCR用プライマーペアの包装・価格は以下のとおりになります。
※ 下記表中の-xxxx部分については、標的miRNAのリストをご確認下さい。

RTプライマーと同様に、カタログ品qPCR用プライマーペアが無いmiRNA用のqPCR用プライマーペアの設計・製造を行います。
※ qPCR用プライマーペア（特注品）のご注文・お問い合わせ先：受託・特注品担当
MAIL:jutaku@funakoshi.co.jp

特定の疾患などに関連するmiRNAを網羅的に検出するための製品です。製品は、対象のmiRNAに対応した逆転写用マルチプレックスRTプライマー、Spike-in Control RNA、qPCR用プライマーペアをコート済みの96 wellまたは384 wellプレート（PanoramiRパネルは384 wellプレートのみ）のセットになっています。
※ これらのパネルを用いてお客様の試料に含まれるmiRNAのプロファイリング解析を行う受託サービスについてはこちらをご覧下さい。

＊4 cDNA Synthesis SystemおよびqPCR Master Mixを別途ご用意いただく製品もあります。

複数疾患に関連する標的miRNA 376種類を厳選したパネルです。標的miRNAは、miRBase 22, HMDD v3.2, The Cancer Genome Atlasから厳選し、独自研究データおよび学術論文による検討を重ねて選択しています。標的miRNAリストはこちらをご覧下さい。
※ 本製品に含まれるqPCR用プライマーペアをコート済みの384 wellプレートは、現時点ではApplied Biosystems装置（Thermo Fisher Scientific社）対応の製品のみとなっています。他社装置への対応については、お問合せ下さい。

がんに関連する標的miRNA 352種類を厳選し、A～Dのパネルにまとめた製品です。標的miRNAリストはこちらをご覧下さい。
※ ご使用のqPCR装置に対応した製品をお選び下さい。
※ 表中の商品コードをクリックすると、価格表をご覧になれます。

20,000を超えるヒト血清、血漿、尿試料を用いた独自研究から、標的miRNA 176種類を厳選し、A～Bのパネルにまとめた製品です。標的miRNAリストはこちらをご覧下さい。
※ ご使用のqPCR装置に対応した製品をお選び下さい。
※ 表中の商品コードをクリックすると、価格表をご覧になれます。

ご希望に応じて、特注品パネルの製造を行います。
※ パネル（特注品）のご注文・お問い合わせ先：受託・特注品担当
MAIL:jutaku@funakoshi.co.jp

miRNAからcDNAを合成するのに必要な逆転写酵素、バッファーのセットです。

逆転写反応を行った後のqPCRによる検出・定量に用いるマスターミックスです。標準タイプとHi-ROXタイプの2種類がありますので、お手持ちのqPCR装置に適したものをお選び下さい。

ポジティブコントロールとして試料に添加し、各試料間での検出結果のばらつきを比較することで、実験操作が適切に行われたかどうかの確認や、実験データの標準化および正確な解析を行うことが可能になります。