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水に容易に溶けるコンドロイチン硫酸オリゴ糖 ナノ型コンドロイチン®(Mix型)

掲載日情報:2019/10/07 現在Webページ番号:68140

北海道で漁獲されたガンギエイの軟骨から抽出・精製した天然の高分子コンドロイチン硫酸を、独自のマイクロ化学プロセス製法により非酵素的に低分子化したコンドロイチン硫酸オリゴ糖です。
糖重合度で高純度に分離精製したナノ型コンドロイチン®(単一分子量型、n-mer)についてはこちらをご覧下さい。
本製品はNEDO、北海道経済産業局、北海道立総合研究機構工業試験場、北海道大学大学院、丸共バイオフーズ株式会社の産学官による共同研究により開発されました。
本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。


ナノ型コンドロイチンの製法

コンドロイチン硫酸は、グルクロン酸と硫酸化N-アセチルガラクトサミンの二糖結合を一単位として、これが多数結合した分子量数十万におよぶ高分子物質です。「ナノ型コンドロイチン®」は、天然の高分子コンドロイチン硫酸を非酵素的なマイクロ化学プロセス製法によって低分子化した、コンドロイチン硫酸のオリゴ糖を命名したものです。


特長

  • 主な糖組成は2糖~12糖です。
  • 水に容易に溶けます(図1)。
  • 100%北海道産の天然原料から作られており、トレーサビリティの問題もありません。
  • 反転腸管吸を用いた吸収性試験において、高分子コンドロイチンと比較して最低40倍以上の吸収性を確認しています(図2)。
  • 各種サイトカインとの相互作用が維持されており、高分子コンドロイチン硫酸と同等の生理活性があることを確認しています(図3)。
  • 脂肪細胞において、脂肪滴蓄積阻害効果が確認されています。
  • 高脂肪食マウスへの投与試験において、肥満抑制効果が確認されています。
  • 自己免疫疾患による関節炎抑制効果が、高分子コンドロイチン硫酸よりも高いことが確認されています(図4)。
  • ヒト介入試験によって、安全性およびロコモティブシンドローム改善効果が確認されています(図5)。

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製品仕様

項 目 規 格
形 状 白色~淡黄色の粉末
コンドロイチン硫酸量 90%以上
平均分子量 2 kDa
水 分 10%以下
pH(1%水溶液) 3.5~5.5
重金属 (Pbとして) 10 ppm以下
一般生菌数 3,000 cfu/g以下
大腸菌群 陰性
粒 度 30 mesh pass

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使用例

図1:水溶性試験

試験方法:試料粉末各2 gを100 mlの蒸留水に投入し、スターラーで撹拌しながら目視で完全溶解を確認するのに要した時間を測定した。


水溶性試験

図2:ラット反転腸管法による吸収性試験

反転腸管法(ラット)による吸収性試験において、コンドロイチン硫酸オリゴ糖(ナノ型コンドロイチン®)は、高分子コンドロイチン硫酸(従来型)に比べて非常に優れた吸収性が認められた。


吸収性試験

図3:各種サイトカインと高分子コンドロイチン硫酸およびナノ型コンドロイチン®との結合のビアコアT-200による解析結果

図はミッドカイン(MK)と高分子コンドロイチン硫酸(CS Polymer、左図)およびナノ型コンドロイチン®(CS Oligomer、右図)との結合の解析結果。


各種サイトカインと高分子コンドロイチン硫酸およびナノ型コンドロイチン®との結合のビアコアT-200による解析結果

ナノ型コンドロイチン®は、神経栄養因子であるプレイオトロフィン(PTN)、ミッドカイン(MK)、サイトカイン/ケモカインであるRegulated upon activation normal T cell express sequence(RANTES)、Monokine-induced by interferon-g(MIG)とは、顕著な結合が観察された。
高分子コンドロイチン硫酸とPTNおよびMKの解離平行定数(KD)は、それぞれ80 nMおよび2.1 nMであり、強い親和力を有していることが判明した。さらに、ナノ型コンドロイチン®に関してもPTNおよびMKの解離平行定数(KD)は、それぞれ55 nMおよび30 nMであり、強い親和力を保持していることが分かった。
したがって、高分子コンドロイチン硫酸だけでなくナノ型コンドロイチン®においても、特定のサイトカインと結合することから、ナノ型コンドロイチン®の機能ドメインは保持されており、生体内でも生理活性を発揮していると推測される。


図4:マウス関節炎モデルによる抗炎症試験

コンドロイチン硫酸オリゴ糖(ナノ型コンドロイチン®)は、高分子コンドロイチン硫酸(従来型)に比べて、優れた関節炎の改善作用が認められた。


抗炎症試験

図5:ヒト介入試験におけるロコモティブシンドローム改善効果

コンドロイチン硫酸オリゴ糖(ナノ型コンドロイチン®)は、VASスコアの悪い群(ヒザ関節の状態が比較的悪い)において、プラセボ群と比較して症状が有意に改善された(参考文献1)。


ロコモティブシンドローム改善効果

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参考文献

  1. 健康な被験者における膝関節痛のための経口コンドロイチン硫酸オリゴ糖連日投与:ランダム化盲検プラセボ対照研究
    Nishimura, M., et al., The Open Nutrition Journal, 12, 10 (2018)
  2. 特許文献 JP 2017 66128 サーチュイン遺伝子活性化剤
    正常ヒト軟骨細胞培養株に対し、各種素材を各濃度で添加し、ELISA法にてSIRT1遺伝子量を測定した。その結果、コンドロイチン硫酸オリゴ糖を1%添加した場合のみSIRT1遺伝子の発現が大きく増加することが明らかとなった。
  3. コンドロイチン硫酸とそのオリゴ糖による腸内細菌叢への影響
    Shanga, Q., et al., Int. J. of Biological Macromolecules, 89, 489 (2016) [PMID:27164502]
  4. コンドロイチン硫酸摂取は、マウスのTh2応答をダウンレギュレートすることによってIgE媒介アレルギー反応を阻害する
    Sakai, S., et al., J. Biol. Chem., 281 (29), 19872 (2006) [PMID:16624819]
  5. 低分子コンドロイチン硫酸によるマウスのタイプⅡコラーゲン惹起自己免疫疾患への効果
    Cho, S.Y., et al., Biol. Pharm. Bull., 27 (1), 47 (2004) [PMID:14709897]
  6. 分子量の異なるコンドロイチン硫酸とセレクチンの相互作用
    Igarashi, N., et al., Int. J. of Carbohydrate Chem., 856142 (2013)

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コンドロイチン硫酸オリゴ糖(ナノ型コンドロイチン(R))
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説明文
ガンギエイの軟骨から抽出・精製した天然の高分子コンドロイチン硫酸を,独自のマイクロ化学プロセス製法により非酵素的に低分子化したコンドロイチン硫酸オリゴ糖。
法規制等
保存条件 4℃,暗所保存,乾燥状態(デシケータ内)で保存 法規備考
掲載カタログ ニュース2023年10月15日号 p.26
ニュース2021年11月15日号 p.14

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コンドロイチン硫酸オリゴ糖(ナノ型コンドロイチン(R))

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説明文 ガンギエイの軟骨から抽出・精製した天然の高分子コンドロイチン硫酸を,独自のマイクロ化学プロセス製法により非酵素的に低分子化したコンドロイチン硫酸オリゴ糖。
法規制等
保存条件 4℃,暗所保存,乾燥状態(デシケータ内)で保存 法規備考
掲載カタログ ニュース2023年10月15日号 p.26
ニュース2021年11月15日号 p.14

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(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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