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遺伝子破壊マウスのライブラリー TG Resource Bank ®

掲載日情報:2020/07/17 現在Webページ番号:68127

(株)トランスジェニックの可変型遺伝子トラップ法技術により作製した遺伝子破壊マウス750系統のライブラリー「TG Resource Bank®」です。
可変型遺伝子トラップ法は、遺伝子改変マウスの効率的な作製方法であり、トラップベクターによりマウスES細胞に発現する遺伝子をランダムに完全破壊する方法です。従来のトラップ法に比べて、遺伝子の完全破壊が行えること、破壊した遺伝子の位置にヒト遺伝子や突然変異などを挿入可能であることが特徴であり、ヒト疾患モデル動物の開発や詳細な遺伝子機能解析に有用な手法です。
本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。


(株)トランスジェニックのノックアウトマウス提供サービス一覧

サービス名をクリックすると該当のページにリンクします。

サービス名 TG Resource Bank® ノックアウトマウス作製受託 作製済みノックアウトマウス
(DeltaOne)
破壊遺伝子 大規模・網羅的・ランダムに破壊された遺伝子
(約2,700遺伝子)
ご希望の遺伝子 創薬ターゲットとして有用性が高いと考えられる遺伝子
(約900遺伝子)
作製方法 可変型遺伝子トラップ法 ジーンターゲッティング法 ジーンターゲッティング法
使用ES細胞 TT2株
(由来:C57BL/6×CBA)
RENKA株
(由来:C57BL/6N)
BALB/c 由来も対応可
129由来
納 期 マウス:約3ヶ月
凍結胚:約1ヶ月
マウス:約1年 マウス:約3ヶ月
凍結胚:約1ヶ月
権利関係 使用権許諾 お客様に帰属 使用権許諾

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特長

  • 5'RACE法により得られたトラップベクター挿入位置上流のcDNA配列情報から、バイオインフォマティクスの手法によって推定される破壊遺伝子を記載しております。
  • お客様のご希望の系統を、ご希望の納期やご予算からお選びいただけます。

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可変型遺伝子トラップ法について

1. トラップESクローンの作製
エレクトロポレーションによって、マウスES細胞(TT2)へトラップベクター(以下、ベクター)を導入します。ベクターはマウスゲノム上に無作為に挿入されますが、遺伝子領域に挿入された場合のみ、内在性のプロモーターによってレポーター遺伝子が発現し、クローンとして取得されます。ベクターの挿入によって、挿入直下に存在する遺伝子の発現を阻害します。

トラップ法1

2. 破壊遺伝子の配列解析
5’RACE法によって、ベクター挿入位置の上流cDNA配列情報を得ます。配列情報をもとに破壊遺伝子の特定を行います。また、ベクター挿入が1コピーだけであること(=単一遺伝子の破壊)も確認します。

トラップ法2

3. マウスの作製
ベクターが挿入されたES細胞を用いて、アグリゲーション法によるキメラマウス作製を行います。生殖系列伝播(ジャームライン・トランスミッション)を確認し、F1ヘテロ接合体マウスを作製いたします。
現在、作製したキメラマウスについて凍結胚の状態で系統保管しております。


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参考文献


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可変型遺伝子トラップ法の特許成立国

日本(特許番号:4664554)
米国(特許番号:US7,312,075、US8,722,480)
欧州(特許番号:EP1201759)
中国(特許番号:ZL00812904.5、ZL200510084464.6)
香港(特許番号:HK1048830)
オーストラリア(特許番号:AU778,719)


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TG Resource Bank®のご提供について

(株)トランスジェニックではマウスの「使用権」を販売しております。その際、原則としてヘテロマウスのブリーディングペアをご提供いたします。ご購入後は、自由に繁殖していただいて構いません。但し、第三者への譲渡はご遠慮下さい。また、途中でコロニーが途絶えてしまった場合には、(株)トランスジェニックにてバックアップしている凍結胚をご利用いただくことができます。


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ご注文方法

詳細は、受託・特注品業務担当までお問い合わせ下さい。

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製品情報は掲載時点のものですが、価格表内の価格については随時最新のものに更新されます。お問い合わせいただくタイミングにより製品情報・価格などは変更されている場合があります。
表示価格に、消費税等は含まれていません。一部価格が予告なく変更される場合がありますので、あらかじめご了承下さい。