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尿試料からの高純度・高収量なエクソソーム回収・調製用キット Exo-Urine EV Isolation Kit

掲載日情報:2020/06/12 現在Webページ番号:68093

独自の可溶化バッファーと、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)レジンの組み合わせにより、尿試料からエクソソームなどのEV(Extracellular vesicles)を高い再現性・高純度・高収量で回収・調製できるキットです。
血清、腹水などの体液試料や細胞培養液からエクソソーム回収を行うExoQuickシリーズについては、こちらをご覧下さい。
本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。


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新鮮尿試料を調製したEVの比較

図1:新鮮尿試料から各キットで調製したEVの比較
健常なドナー3人から得た新鮮な尿試料をプールし、4℃で記載の時間保冷した後、EV調製を行った。その後、ウエスタンブロッティングで解析を行った。
A:本製品は1.5 mlの尿試料から、A社製品は15 mlの尿試料から調製した。試料量が10倍違うが、本製品で調製したEVの方が、EVマーカーであるCD63のレベルが高かった。なお、いずれのキットから調製したEVも、尿中の糖タンパク質であるTHPのレベルは低かった。
B:本製品で調製したEVは、CD63の他にもEVマーカーであるAQP2、TSG101、HSP70のレベルがそれぞれ高いことが示された。

尿試料からのエクソソーム調製について

腎臓など泌尿器関連の各種疾患に対する簡便かつ非侵襲的な新規バイオマーカーの探索対象として、尿試料から調製したエクソソームが注目されています。
その一方で、各種生体液からのエクソソーム調製において、高い再現性・高純度・高収量を得るためには、試料ごとに最適化された回収・調製法が必要であることが認識されてきました。
尿中には糖タンパク質Tamm-Horsfall Protein(THP、ウロモジュリン)が高濃度で存在するため、尿試料からエクソソームを調製する場合、THP混入およびエクソソーム収量の減少が問題となります。*1
本製品は、独自の可溶化バッファーとSEC レジンを組み合わせることで、THPおよびその他の尿由来タンパク質を含まない高純度なEVを回収できます。

参考文献:
*1 Huebner, A.R., et al., Adv. Exp. Med. Biol., 845, 43 (2015). [PMID: 25355568]


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特長

  • THPおよびその他の尿由来タンパク質を含まない高純度なEVを得られます。
  • ポリマー沈殿法や超遠心法で用いる量の1/10 量(1.5 ml)の尿試料から高収量でEV が得られます。
  • 新鮮(採取後4時間以内)・凍結いずれの尿試料からも同等の純度・収量でEVが得られます。
  • 1時間以内に10試料から調製を行えます。

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使用例

凍結尿試料から各手法で調製したEVの比較

図2:凍結尿試料から各手法で調製したEVの比較
複数の健常なドナーから得た尿試料をプールし、-20℃で3週間凍結保存した後、EV調製を行った。その後、ウエスタンブロッティングで解析を行った。
本製品は1.5 mlの尿試料から、A社製品、超遠心法、ポリマー沈殿法の各手法は15 mlの尿試料から調製した。試料量が10倍違うが、本製品で調製したEVは各種EVマーカーのレベルが高かった。また、本製品で調製したEVにTHPがほとんど含まれていないことが分かる。
なお、超遠心法、ポリマー沈殿法で調製したEVでは、AQP2のレベルが高くなっているが、これはEV由来ではない可溶性AQP2の持込み(キャリーオーバー)の可能性が報告されている*2

参考文献:
*2 Kodaka, K., et al., J. Clin. Exp. Nephrol., 3 (1), 06 (2018).


タンパク質量の測定によるEV収量の比較

図3:タンパク質量の測定によるEV収量の比較
図2の各法で調製したEVについてタンパク質の量をQubit protein assay(Thermo Fisher Scientific社)で測定し、超遠心法で得られた量を1として相対的に示した。本製品で調製したEVの収量が、他の方法より極めて高いことが分かる。


EVのTEM観察像

図4:各手法で調製したEVのTEM観察像
各手法で調製したEVをTEM(透過型電子顕微鏡)で観察した。
超遠心法、ポリマー沈殿法で調製したEVではTHPフィラメントが見られるが、本製品で調製したEVにはこれが見られず、EV純度が高くなっていることが示された。


EVのLC-MS/MS解析結果

図5:各手法で調製したEVのLC-MS/MS解析結果
図2の各法で調製したEVについてLC-MS/MSで解析したところ、本製品で調製したEVではTHPの混入が極めて少なく、かつEVマーカーであるHSP70やANXA2のレベルが高いことが示された。


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キット内容

  • Disposable empty gravity isolation column
  • Exo-Urine isolation resin
  • Equilibration buffer
  • Reagent A, B

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価格

[在庫・価格 :2024年04月19日 12時35分現在]

※ 表示されている納期は弊社に在庫が無く、取り寄せた場合の納期目安となります。
詳細 商品名
  • 商品コード
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  • 価格
  • 在庫
  • 法規制等
納期 文献数
Exo-Urine EV Isolation Kit
10日程度 ※ 表示されている納期は弊社に在庫がなく、取り寄せた場合の目安納期となります。 0
説明文
独自の可溶化バッファーとSECレジンの組み合わせにより,尿試料からエクソソームなどのEVを高い再現性・高純度・高収量で回収・調製できるキット。
法規制等
保存条件 室温,4℃ 法規備考
掲載カタログ ニュース2020年8月1日号 p.10
ニュース2019年7月15日号 p.12

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[在庫・価格 :2024年04月19日 12時35分現在]

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Exo-Urine EV Isolation Kit

文献数: 0

説明文 独自の可溶化バッファーとSECレジンの組み合わせにより,尿試料からエクソソームなどのEVを高い再現性・高純度・高収量で回収・調製できるキット。
法規制等
保存条件 室温,4℃ 法規備考
掲載カタログ ニュース2020年8月1日号 p.10
ニュース2019年7月15日号 p.12

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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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