少量の抗体反応溶液でもムラ無く高効率反応が行えます！ マルチ－ウエスタンボックス

抗体反応／ウォッシュ～ストリッピングにまでご使用いただける容器です。容器の歪みや凹凸がほとんど無いため、少ない液量でもムラなく抗体反応が行えます。

※ 本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。

マルチ－ウエスタンボックス

【3ウェル／4ウェル／6ウェル製品】

【全ウェル製品共通】

※徳島文理大学香川薬学部 神経科学研究所様との共同開発商品です。

ウェルナンバーは見やすい鏡文字

ウォッシュ工程の際に便利！
仕切壁の切れ込みにより、容器を傾けることで各ウェルの液量を簡単に均等にできます。

メンブレンと抗体反応の使用例

抗体反応溶液量の検討と反応効率の比較（6ウェル製品使用の場合）
下記に示す各条件でWestern blottingを行い、そのシグナル強度の比較を行った。
上段のグラフはシグナル強度の相対比較を示しており、その代表的な画像データを中段に、反応容器と一次抗体反応溶液量を下段に示している。

結果
マルチ－ウエスタンボックスを使用した場合では、１ウェル当り1.0 ml以上の抗体反応液量を用いることで良好な結果が得られた。
また、マルチ－ウエスタンボックスを用いた『1.0 ml』のシグナル強度は、ハイブリバックを用いた場合の約２倍、静置して反応を行った場合の約３倍であった。

［実験条件］
ラット大脳皮質のタンパク抽出物（16 μg/lane）を用いて電気泳動および転写を行い、メンブレンをレーン毎に短冊状に切断して一次抗体反応を行った。
一次抗体反応 （抗β-actin抗体）
WB：マルチ－ウエスタンボックスの各ウェル毎に一次抗体反応溶液を0.5、0.8、1.0、1.2 ml加え、シーソーシェーカーで撹拌しながら4℃で一晩、反応を行った。
HB：ハイブリバックに一次抗体反応溶液を1.0 ml加え、シーソーシェーカーで撹拌しながら4℃で一晩、反応を行った。
TL：メンブレンの上に0.8 mlの一次抗体反応溶液を加え、4℃で一晩、静置した状態で反応を行った。
二次抗体反応 （HRP標識抗マウスIgG抗体）
全てのメンブレンを同一の容器でHRP標識抗マウスIgG抗体と反応させ、化学発光法でシグナルを検出した。
解析
同様の実験を３回行い、得られたデータを画像解析ソフトを用いて定量化し、WB-1.0 mlで反応させた場合を『１』とした相対比較を行った。
＜データ提供：徳島文理大学　神経科学研究所　助手　中島健太郎様（データご提供時）＞

*1高さは切れ込み下までのサイズ。
*2抗体反応溶液の量は、上記を目安にご検討下さい。