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翻訳後修飾(PTM)タンパク質研究用アレイ/ELISAキット製品(RayBiotech社)

掲載日情報:2021/07/01 現在Webページ番号:67315

RayBiotech社では、翻訳後修飾(Post-translational Modification:PTM)タンパク質の網羅的な解析に有用なELISAキット、抗体アレイ、タンパク質アッセイ製品などを提供しています。

使用例

リン酸化アポトーシスマーカーのアレイ解析像

C Series Human Apoptosis Signaling Pathway Array C1結果A図 C Series Human Apoptosis Signaling Pathway Array C1結果B図

非処理(A図)または16時間Camptothecin(CPT)で処理(B図)したJurkat細胞ライセートをHuman Apoptosis Signaling Pathway Array C1(#AAH-APOSIG-1)を用いて化学発光検出した。

血清中のグリコシル化タンパク質のアレイ解析像

Human Glycosylation Array 493結果A図 Human Glycosylation Array 493結果B図

blocking bufferのみ(A図)または血清(B図)をHuman Glycosylation Array 493(#GAH-GCM-493)を用いて蛍光検出した。


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翻訳後修飾(PTM)とは

翻訳後修飾(Post-translational Modification:PTM)とは、タンパク質の1つまたは複数のアミノ酸が生化学的に変化したものです。タンパク質の翻訳後に生じるPTMは、そのタンパク質の機能、相互作用、半減期、細胞内の局在性などに大きな影響を与えます。このように、PTMによって、ヒトのプロテオームは、非修飾の標準的なタンパク質2万種から、推定100万~10億種の異なるタンパク質に拡大しています1,2,3

■参考文献

  1. Kelleher, N.L., J. Am. Soc. Mass Spectrom., 23, 1617~1624 (2012). doi:10.1007/s13361-012-0469-9
  2. Ponomarenko, E.A., et al., Int. J. Anal. Chem., 2016, Article ID 7436849 (2016). doi: 10.1155/2016/7436849
  3. Aebersold, R., et al., Nat. Chem. Biol., 14(3), 206~214 (2018). doi: 10.1038/nchembio.2576


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製品ラインナップ

製品シリーズ名をクリックすると、各製品の一覧表またはRayBiotech社サイトをご覧いただけます。

PTMの種類 PTM研究用製品シリーズ
Phosphorylation
(リン酸化)
Phospho Antibody Arrays
Sandwich-based ELISA Kits(RayBiotech社サイトへ)
Cell-based ELISA Kit
KinaseSTAR Activity Screening Kit
Quantitative Sandwich-based Phospho ELISA Kits
Glycosylation
(グリコシル化)
Glycosylation Antibody Arrays
Methylation
(メチル化)
Methylated-Histone H3 (H3K4me3) ELISA Kits
Acetylation
(アセチル化)
Acetylated-Protein ELISA Kits
Nitration
(ニトロ化)
Human Nitrated α-Synuclein (Tyr125/133) Quantitative ELISA Kit
Hydroxylation
(ヒドロキシル化)
Hydroxylated-HIF-1α (P402) ELISA Kit
Carbonylation
(カルボニル化)
Protein Carbonyl Content Assay Kit


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製品使用文献例

Phosphorylation

RayBio Human Receptor Tyrosine Kinases(RTKs) Phosphorylation Antibody Array(#AAH-PRTK-1)

■ Wang, X., et al., Hepatology, 69(2), 573~586(2019). doi :10.1002/hep.29792
"Identification and Therapeutic Intervention of Coactivated Anaplastic Lymphoma Kinase, Fibroblast Growth Fact or Receptor 2, and Ephrin Type A Receptor 5 Kinases in Hepatocellular Carcinoma."

本製品で、8つの肝細胞がん(HCC)細胞株におけるチロシンキナーゼの基本的な活性化状態を測定しました。これらのデータをもとに、キナーゼのコンビナトリアル阻害実験を行い、HCC細胞の発がん性を促進する重要なキナーゼのクラスターを同定しました。この成果は、肝細胞がんのより効果的な治療法の開発に応用できる可能性があります。

Human/Mouse/Rat p53 (S15) Cell Based ELISA Kit(#CBEL-p53-1)

■ Hassan, I., et al., Scientific Reports, 8(1), 1682(2018). doi : 10.1038/s41598-018-19410-1
"Restrained management of copper level enhances the antineoplastic activity of imatinib in vitro and in vivo."

この研究では、高濃度の銅が化学療法抵抗性の原因になると考えられたため、Imatinib(イマチニブ)の効果に対する銅の影響を調べました。本製品を用いて、銅、銅キレート剤、Imatinibの様々な組み合わせで処理したヒト肝がん細胞 (HepG2) におけるリン酸化を介して、がん抑制因子p53の活性を測定しました。このデータは、Imatinibの抗腫瘍効果が銅によって影響を受けることを示しており、これはラットの生体内実験でも示されました。この研究は、がん治療の指針となる可能性があります。

Glycosylation

Human Glycosylation Array 493(#GAH-GCM-493)

■ Lenin, R., et al., Scientific Reports, 9(1), 10783(2019). doi: 10.1038/s41598-019-47246-w
"GRP78 translocation to the cell surface and O-GlcNAcylation of VE Cadherin contribute to ER stress mediated endothelial permeability."

糖尿病網膜症における小胞体ストレス(糖鎖を介した)の影響について、ヒト網膜微小血管内皮細胞(HREC)をTNFα+高グルコース(HG)に曝し、小胞体ストレス阻害物質であるTauroursodeoxycholic acidを添加の有無で検討しました。本製品を用いて得られたグリコシル化プロファイルによると、TNF-α+HG単独で細胞を処理した場合、~70のグリコシル化タンパク質が有意に増加していました。本研究で得られたデータは、他のデータと共にタンパク質のグリコシル化の変化が視覚障害を引き起こす可能性があることを示しており、糖尿病性網膜症を治療するための潜在的な治療ターゲットを明らかにしています。

製品の詳細は、「Human Glycosylation Antibody Arrayシリーズ」をご覧下さい。

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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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