フナコシニュース連載企画 「FRONTIERS」BPS Bioscience社の紹介

掲載日情報:2017/07/02 現在Webページ番号:65858

Frontiers

Vol.32 がん免疫療法研究のリーディングカンパニー

BPS Bioscience 社は2006 年,Dr. Henry Zhu によってサンディエゴに設立されたメーカーで,免疫療法研究やエピジェネティクスといったライフサイエンス研究用の組換え体タンパク質,アッセイキット,細胞株などを販売しています。また,カスタムスクリーニング/プロファイリングサービスやタンパク質/細胞株の受託作製なども行っています。



BPS Bioscience 社と製品群について

BPS社は社員のおよそ半数がPh.Dを取得しています。ドラッグディスカバリーのトレンドに明るく,トレンドにマッチした製品・サービスの開発に力を注いでいます。社員数は約40名と少ないものの,毎月20種類もの新製品をリリースしています。

創業当初から培ってきたタンパク質の製造経験をもとに,作製が困難とされる機能性タンパク質を多数製品化してきました。特に「HiPタンパク質」は他社製品と比べて非常に高品質であると研究者の皆様に高い評価をいただいています。タンパク質が天然の状態を保ち,そして機能を有していることを保証するため,定期的にタンパク質の凝集試験を行っています。

ほかにも,様々な手法(TR-FRET,AlphaScreen,蛍光偏光,化学発光など)を使ったアッセイキットや細胞株を販売しており,全てのアッセイキットに対応したスクリーニング/プロファイリングサービスも行っています。


BPS 社の強み:免疫チェックポイント・免疫療法分野について

免疫チェックポイントは,自己の構成成分を異物(抗原)として認識しないための仕組みですが,異物であるがん細胞はこの仕組みを悪用し,レセプター/リガンド/微小環境などを利用した免疫抑制作用ですり抜けようとします。現在,このようながん細胞の免疫抑制反応を無効化するような抗体や化合物が,創薬研究・免疫療法研究で注目を集めています。


BPS社はこの分野の重要性にいち早く着目し,これまで40種類以上の免疫療法パスウェイに関するアッセイキットや抗体,タンパク質を開発してきました。また,細胞の制御メカニズムを理解するためには,生細胞を使ったリガンド-レセプターの結合試験や阻害物質のスクリーニングなどを行う必要があります。そのため,BPS社では免疫チェックポイントタンパク質を安定発現する細胞や,リガンドと結合するとルシフェラーゼを発現するレポーター細胞も開発しました。

レポーター細胞と中和抗体を用いたPD-1:PD-L1 の阻害実験

使用する製品
● PD-1ルシフェラーゼレポーター細胞(Effector Cell,#60535
● TCR Activator / PD-L1発現細胞(Target Cell,#60536
● 抗PD-1/PD-L1中和抗体(#71213#71120 など)
● ルシフェラーゼ測定キット(#60690-1,#60690-2 など)
PD-1ルシフェラーゼレポーター細胞は恒常的にPD-1を発現し,かつNFAT応答エレメントによってルシフェラーゼ遺伝子の発現が制御されています。TCR Activator/PD-L1発現細胞と共培養すると,PD-1 とPD-L1の相互作用によって細胞内シグナルが阻害されルシフェラーゼは発現しません。一方,抗PD-1中和抗体でこの相互作用を阻害すると,ルシフェラーゼの発現が誘導されます。ルシフェラーゼ測定キットを用いてルシフェラーゼ量を解析し,レポーター遺伝子の活性,中和抗体による効果を評価します。

今後の展望

BPS社は,設立当初からフナコシとともに日本の研究者の皆様に製品やサービスをご提供しており,現在も新製品を開発し続けています。最近では,今後の発展が期待されるCAR-T細胞療法研究用の製品(BCMA,CD22,CD19タンパク質や安定発現細胞株)を発売しました。また,炎症や特定の急性/慢性肝疾患にも関連するNK 細胞の抗腫瘍活性を利用した製品も開発しています。
今後も,免疫療法研究用の革新的で新しい製品の開発を続け,この分野の最前線に立ち続けたいと考えています。

お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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