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アポトーシス細胞をフローサイトメトリーで検出するキット Early Apoptosis Detection Assay Kit

掲載日情報:2017/07/18 現在Webページ番号:65679

単一細胞レベルにおいて以下に示した4種類の異なる細胞死のパラメーターの表現型を、フローサイトメーターを用いて解析するキットです。

Cayman Chemical社のアポトーシス、細胞増殖、細胞毒性、エネルギー代謝に関連するアッセイキット全般については、こちらをご覧下さい。

Early Apoptosis Detection Assay Kitのプローブ/指示薬の特長

プローブ/指示薬 測定波長 特長 測定回数
励起 蛍光
DAPI 350(405) nm 450 nm 細胞膜非透過性蛍光色素で、原形質膜の破壊された死細胞の核を染色する。 100 assays
Annexin V FITC 488 nm 525 nm アポトーシス初期においては、細胞膜内側に存在したホスファチジルセリン(PS)が、外膜への反転が起こり、これにAnnexin Vが特異的に結合し蛍光を発色する。
TMRE 488 nm 585 nm ミトコンドリアの膜電位(⊿φm)のプローブで、アポトーシスにより⊿φmの消失に伴い蛍光強度が減少する。
TO-PRO-3 633 nm 700 nm 活性なパネキシンチャネルを有する細胞と死細胞の核を染色する。

測定には、測定波長に適合したレーザー&フィルターを付属したフローサイトメーターが必要です。
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Early Apoptosis Detection Assay Kitの使用例

FCM結果

紫外線照射によるJurkat細胞のアポトーシスの誘導
上図:紫外線未処理(A)または200 mj/cm2の紫外線処理後4時間インキュベートしたJurkat細胞を、本製品に含まれる各プローブ/指示薬を用いて染色し、フローサイトメトリーにより解析した。
Panel A:生細胞をDAPI-negativeとしてゲート。
Panel B:Annexin V low
Panel C:TO-PRO-3 vs TMRE dot plotにおいて、Annexin V low細胞群を可視化。
TMRE low / TO-PRO-3 high細胞(Q1)は早期アポトーシスを示し、TMRE high / TO-PRO-3 lowは生細胞を示す(Q3)。残部は後期アポトーシス細胞(Annexin V positive, FSC high)に分類される。
Panel D:Apoptosisを起こした細胞群(Annexin V positive, FSC low)、アポトーシス小体(Annexin V positive, FSC low)および細胞片Annexin V negative)。

細胞集団の区分化

種々の刺激によってアポトーシスを誘発した細胞集団の区分化
紫外線未処理(NT)または200 mj/cm2の紫外線処理(UV)、50μM ETO(etoposide)処理、50 ng/ml抗Fas CH-11抗体で処理後、4時間インキュベートしたJurkat細胞を、本製品に含まれる各プローブ/指示薬を用いて染色し、フローサイトメトリーにより解析した。各区分のパーセンテージは、前に示したフローサイトメトリーによって定量した。

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アポトーシスの検出メカニズムについて

アポトーシスは、プログラムされた非炎症性細胞死のプロセスで、一連の生化学的事象が細胞形態の変化や、最終的には細胞死をもたらします。これらの変化には、細胞膜の非対称性および完全性、細胞収縮、膜ブレブ、核の断片化およびクロマチン凝縮の喪失が含まれます。生物のライフサイクルの間に、アポトーシスはすべての不要で不健康な細胞を排除し、組織ホメオスタシスの正常な発生および維持に不可欠な役割を果たしています。アポトーシスの調節不全は、神経変性疾患、虚血性障害、自己免疫障害、およびがんなどの病的状態をもたらします。

アポトーシス細胞が非炎症プロセスに至るには、免疫応答を起こさずに細胞片を除去する必要があります。したがって、アポトーシスを起こした細胞は、自身への食作用を誘発のための「発見」および「自色」シグナルを放出します。これらのシグナルにはATPおよびUTPが含まれ、これらは活性化により選択的なpannexin 1チャネルを媒介して放出されます。このカスパーゼ依存性事象は、アポトーシス早期に発生し、TO-PRO-3などの単量体シアニン色素による染色によって検出できます。この色素をAnnexin V膜脂質非対称プローブと組み合わせて使用することにより、早期または後期アポトーシス細胞の分類や、アポトーシスを細胞片から区別ができます。

ミトコンドリア膜電位の喪失は、アポトーシスカスケードにおける重要な要素です。親油性ローダミンプローブのTMRE(tetramethylrhodamine ethyl ester)は、インタクトなミトコンドリアにおいて隔離され、アポトーシスの間にミトコンドリア膜電位(⊿φm)が失われると消散します。TMREのこの性質は、フローサイトメトリーによるミトコンドリア膜電位⊿φmの摂動の検出に有用です。

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Early Apoptosis Detection Assay Kitの操作方法概要

  1. TMRE dye、TO-PRO-3およびAnnexin V FITC reagentをBinding bufferに添加しStaining solutionを調製する。
  2. アポトーシス誘導または阻害条件下で細胞を培養する。
  3. 400×gで5分間遠心分離し、1~5×105細胞を回収する。
  4. 上清を廃棄する。
  5. 細胞をStaining solutionに再懸濁し、室温、遮光下で15分間インキュベートする。
  6. 400×gで5分間遠心分離し、上清を廃棄する。
  7. 細胞をDAPI staining solutionに添加し、混合する。
  8. 前表に示した測定条件下で、フローサイトメトリーで測定する。

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Early Apoptosis Detection Assay Kitのキット内容

  • Annexin V FITC reagent
  • Cell-based assay annexin V binding buffer
  • DAPI viability dye
  • TMRE dye
  • TO-PRO-3 dye

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Early Apoptosis Detection Assay Kitの価格

[在庫・価格 :2024年04月24日 20時15分現在]

※ 表示されている納期は弊社に在庫が無く、取り寄せた場合の納期目安となります。
詳細 商品名
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  • 在庫
  • 法規制等
納期 文献数
Early Apoptosis Detection Assay Kit
2週間程度 ※ 表示されている納期は弊社に在庫がなく、取り寄せた場合の目安納期となります。 0
説明文
アポトーシス/ネクローシスを起こしている細胞を染色するキット。単一細胞における細胞死の表現型を4種類のプローブもしくは指示薬を使用し,フローサイトを用いて解析する。測定試料:細胞,検出方法:蛍光
法規制等
保存条件 4℃ 法規備考
掲載カタログ ニュース2017年10月1日号 p.25
ニュース2017年8月1日号 p.29

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Early Apoptosis Detection Assay Kit

文献数: 0

説明文 アポトーシス/ネクローシスを起こしている細胞を染色するキット。単一細胞における細胞死の表現型を4種類のプローブもしくは指示薬を使用し,フローサイトを用いて解析する。測定試料:細胞,検出方法:蛍光
法規制等
保存条件 4℃ 法規備考
掲載カタログ ニュース2017年10月1日号 p.25
ニュース2017年8月1日号 p.29

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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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アポトーシス細胞の検出/抽出キット