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マイクロCT、X線透視画像などによる観察・計測 骨構造解析受託サービス

掲載日情報:2018/10/05 現在Webページ番号:65633

X線により、摘出骨内部を透視画像や三次元回転ムービー画像などで観察・計測できます。観察が終了した骨は硬組織標本作製にも利用することができます。

総合記事「骨検査受託サービス」については、こちらをご覧下さい。
本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。

マイクロフォーカスX線CT(マイクロCT)による骨構造解析例

骨形態計
マウス下顎骨臼歯
  骨形態計
ラット大腿骨遠位端

骨構造解析受託サービスラインナップ

解析項目名をクリックすると詳細がご覧いただけます。

解析項目 概略 解析内容
マイクロフォーカス
X線CT
(マイクロCT)
摘出骨内部の微細構造を非破壊的に観察・計測できます。
  • 断層画像の撮影(二次元画像)
  • 任意の断層面における海綿骨の体積骨密度の測定
  • 多重断層画像からの三次元画像作製
  • Node Strut法、Star Volume法等を用いた二次元、三次元画像解析による海綿骨構造の定量解析
軟X線写真撮影・CMR 骨の形態学的(マクロ)構造の観察に適しています。
  • 骨の形態学的(マクロ)構造の観察
  • 小動物(マウス・ラット)の全身写真撮影
  • 埋植された金属・インプラント類の確認
  • 骨折位置・状況の観察
  • 骨の石灰化度の観察

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マイクロフォーカスX線CT(マイクロCT)による骨構造解析

マイクロフォーカスX線CTにより、摘出骨内部の微細構造を非破壊的に観察・計測できます。最近、骨強度に関連する因子として骨密度に加え骨構造(骨梁構造)が注目されている中、マイクロフォーカスX線CTによる骨の三次元断層像を基にした海綿骨の三次元微細構造解析法は有用な評価法となってきています。

骨形態計

多重断層画像からの三次元画像構築の例
骨梁構造の観察:ラット脛骨横断

■骨構造解析マイクロフォーカスX線CT(マイクロCT)による骨構造解析の内容

  • 断層画像の撮影(二次元画像)
  • 任意の断層面における海綿骨の体積骨密度の測定
  • 多重断層画像からの三次元画像作製
  • Node Strut法、Star Volume法等を用いた二次元、三次元画像解析による海綿骨構造の定量解析

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骨構造解析マイクロフォーカスX線CT(マイクロCT)から得られた三次元画像に基づいた骨構造パラメーターの算出

■骨組織切出し

計測対象とする骨組織を三次元画像処理により切出し分離します。

骨組織切出し3

骨領域の分離
  骨組織切出し5

ラット大腿骨海綿骨
  骨組織切出し4

ラット大腿骨皮質骨と管腔部

■海綿骨構造解析

分離した海綿骨について以下の構造パラメータを算出します。

  1. 骨組織体積:TV(Tissue Volume)(mm3
  2. 骨体積  :BV(Bone Volume)(mm3
  3. 骨表面積 :BS(Bone Surface)(mm2
  4. 骨表面積/体積比:BS/BV(1/mm)
  5. 骨密度  :BV/TV(Bone Volume Fraction)(%)この他に皮質骨密度、全骨密度も算出
  6. 骨梁幅  :Tb.Th(Trabecular Thickness)(μm)
  7. 骨梁数  :Tb.N(Trabecular Number)(1/mm)
  8. 骨梁間隔 :Tb.Sp(Trabecular Separation)(μm)
  9. 骨梁中心距離:Tb.Spac(Trabecular Spacing)(μm)

■Node Strut法

Rat大腿骨海綿骨の骨格線

ラット大腿骨海綿骨の骨格線

  1. 骨梁の骨格線の総長(Total Strut Length:TSL)を算出し骨格線を分類する。なお、3個以上の骨梁または幅の異なる骨梁間の結合点をNode(Nd)、他の骨梁と結合のない端点をTerminus(Tm)、皮質骨との結合点をCtとする。
  2. 骨格線の分類における結合点個数を求める。(N.Nd)(N.Tm)(N.Ct)
  3. 骨格線の分類における個数、平均長さを求める。(N.NdNd)(NdNd)平均長 他
  4. 分類毎にその総長を求めTSLに対する割合を算出する。
  5. 組織量に対する各Strutの長さを求める。

■その他の構造評価指標

  • TBPf(Trabecular Bone Pattern factor)三次元空間上で骨梁の表面近傍体積の変化に対する表面積の変化量を計算する。凹面(板状)、凸面(棒状)の指標となる。
  • MIL(Mean Intercept Length)骨梁の構造的異方性の評価法
  • SMI(Stracture Model Index)骨梁の構造が理想的な板状のときをSMI=0、棒状のときをSMI=3として、その間の混合状態を0~3の間の値で指標化する。
  • その他骨梁構造の複雑さの指標としてフラクタル二次元、オイラー数、一次元ベッチ数など

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軟X線写真撮影・CMRによる骨構造解析

骨の形態学的(マクロ)構造の観察に適しています。

マウス全身軟X線

マウス全身軟X線

■軟X線撮影

極めて単純な解析ですが情報量は大きく、ファーストスクリーニングとして大変有用です。
  • 骨の形態学的(マクロ)構造の観察
  • 小動物(マウス・ラット)の全身写真撮影
  • 埋植された金属・インプラント類の確認
  • 骨折位置・状況の観察

■CMR (contact micro-radiography)

試料(骨・歯の場合研磨試料)をフィルムに密着させてX線を照射することにより撮影します。

  • 骨の石灰化度の観察

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ご注文方法/価格

価格、納期はその都度お見積りします。詳細は当社受託・特注品業務担当までお問合せ下さい。

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