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骨の代謝機能を評価する最も確実な手段です 骨形態計測受託サービス
掲載日情報:2020/06/12 現在Webページ番号:65546
非脱灰薄切標本を用いて、骨構造に関するパラメータ(海綿骨量、骨梁幅、骨梁数など)、骨形成に関するパラメータ(類骨面、骨芽細胞面、骨石灰化面、石灰化速度、骨形成率など)、骨吸収に関するパラメータ(浸食面、破骨細胞数、破骨細胞面など)を計測します。
※「骨検査受託サービス」については、こちらをご覧下さい。
※本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。
採骨前の動物にあらかじめ蛍光カルシウムキレート剤を投与しておくことによって、同一標本から石灰化速度、骨形成速度など骨の代謝動態の情報が得られます。 | ||
![]() ラット脛骨 近位端 海綿骨骨梁 MMA樹脂包埋 非脱灰薄切標本 Villanueva's Bone 染色 |
![]() 左と同じ視野を蛍光顕微鏡下観察 カルセインを7日間あけて2回皮下投与。 この2本の石灰化前線の間隔の平均値を7日間で除し石灰化速度とする。 |
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骨形態計測受託サービスの特長
- 各種実験動物(マウス、ラット、ウサギ、イヌ、サル等)の摘出試料を対象として、検査を行います。
- 骨組織標本を顕微鏡下で観察し、その組織構造や代謝・動態に関わる情報を骨形態計測システムにより定量化することができます。
- 複雑な骨代謝異常を示す病態モデルや、薬剤の骨に対する影響を評価するために大変有用です。
- 骨標本に限らず、他の病理標本や画像からの数値化も可能です。
採骨前の動物にあらかじめ蛍光カルシウムキレート剤を投与しておくことによって、同一標本から石灰化速度、骨形成速度など骨の代謝動態の情報が得られます。 | ||
![]() ラット大腿骨 遠位端 海綿骨 MMA樹脂包埋 非脱灰薄切標本 Villanueva's Goldner 染色 |
![]() サル大腿骨 遠位端 海綿骨 MMA樹脂包埋 非脱灰薄切標本 Villanueva's Bone 染色 |

「OsteoMeasure(OsteoMetrics, Inc.)」(左)と「Histometry RT CAMERA(システムサプライ社)」(右)の2つの骨形態計測システムにより対応いたします。
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骨形態計測とは
骨の代謝機能を評価する手段の一つとして骨形態計測があります。非脱灰薄切標本を用いて、骨構造に関するパラメータ(海綿骨量、骨梁幅、骨梁数など)、骨形成に関するパラメータ(類骨面、骨芽細胞面、骨石灰化面、石灰化速度など)、骨吸収に関するパラメータ(浸食面、破骨細胞数など)を計測します。
骨形態計測に用いられる部位は、脛骨近位部、大腿骨遠位部、腰椎が一般的です。
骨形成(骨芽細胞機能)について確実な情報を得るためには、検体採取の前に骨標識(カルセイン、テトラサイクリン)を行います。骨芽細胞が骨を形成する機能には、骨基質蛋白の産生と類骨へのミネラル沈着(石灰化)があります。骨標識剤はCaキレート剤ですから、観察される蛍光のラインは、標識剤が投与された時点でのその動物の骨の石灰化前線です。
骨標識は、カルセインとテトラサイクリン又はカルセインを2回投与します。
カルセインとテトラサイクリンの投与間隔を4日から7日程度とし、その間隔の間にどれだけ骨が形成されたかを蛍光顕微鏡にて2本の蛍光標識された石灰化前線の間隔を計測することにより石灰化速度が算出されます。
骨形態計測で骨の代謝機能を的確に評価する際、計測しやすい綺麗な組織標本が重要であることは言うまでもありません。そのためには、検体採取後の固定は最も重要なステップです。
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代表的な海綿骨形態計測の2次パラメーター
ASBMR*の命名法に基づいた以下のような2次パラメーターを算出します。
計測因子 | 略語 | 単位 | |
---|---|---|---|
骨構造パラメーター | |||
Bone volume /Tissue volume | 骨量 | BV/TV | % |
Trabecular thickness | 骨梁幅 | Tb.Th | μm |
Trabecular number | 骨梁数 | Tb.N | /mm |
Trabecular separation | 骨梁間隙 | Tb.Sp | μm |
骨形成パラメーター | |||
Osteoid volume /Bone volume | 類骨量 | OV/BV | % |
Osteoid surface /Bone surface | 類骨面 | OS/BS | % |
Osteoblast surface /Bone surface | 骨芽細胞面 | Ob.S/BS | % |
Osteoid thickness | 類骨幅 | O.Th | μm |
Mineralizing surface /Bone surface | 骨石灰化面(骨表面) | MS/BS | % |
Mineral apposition rate | 石灰化速度 | MAR | μm/d |
Bone formation rate /Bone surface | 骨形成速度(骨表面) | BFR/BS | μm3/μm2/d |
骨吸収パラメーター | |||
Eroded surface /Bone surface | 浸食面 | ES/BS | % |
Osteoclast surface /Bone surface | 破骨細胞面 | Oc.S/BS | % |
Osteoclast number /Bone surface | 破骨細胞数 | N.Oc/BS | /mm |
* American Society for Bone and Mineral Research
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ご注文方法/価格
価格、納期はその都度お見積りします。詳細は当社受託・特注品業務担当までお問合せ下さい。
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