バイオマーカーとしての微量元素を比色法で測る(メタロジェニクス株式会社)
掲載日情報:2018/04/16 現在Webページ番号:65160
Vol. 28 バイオマーカーとしての 微量元素を比色法で測る
その魅力として「濃度別機能」が挙げられる。 |
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Q. 果たして高額な設備がないと微量元素研究はできないか?
分析化学を専門としていないバイオ研究者からすれば、分析方法としてどれをどう選択すれば良いのやらと戸惑うことは珍しくない。できれば、研究室にある汎用アイテムで分析操作したいところである。
鉄を分析することを例として考えてみる。
ICP-AES法(高額設備)における前処理直前の試料量(採取時の試料量)は5 ml以上である。この後、マイクロウエーブ分解や混酸分解を伴うため、出発試料は10~50倍希釈された測定検体が得られる(ICP測定時のボリュームとして20 ml以上が望ましい)。出発試料でのFe濃度が100 ppbの場合、測定時は2~10 ppbまで希釈されるので、結果的にICP分析装置の下限感度付近となってしまう。一方、汎用のプレートリーダーによる比色定量法の場合、Abs=0.01(実用上の下限の吸光度)を得るためにアッセイ系(反応系)に必要な鉄の最終濃度は1μM(5 ppb)。出発試料における鉄濃度が100 ppbとして、用手法キットであるメタロアッセイ鉄LSのプロトコールによると、アッセイ系では16倍希釈されることになるので約6 ppbとなる。なんと、意外にもICP法と同等以上の低濃度試料を分析できる。
次に、ICP-AES法と比色法とで各々必要な1測定分の出発試料の量を比較すると、前処理必須のICP-AES法では5~10ml以上、前処理不要の用手法(プレートリーダー)では10~20μlとなる。
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A. プレートリーダーで高感度定量できる!
微量試料から測定できる点で、プレートリーダーによる比色定量法はバイオ研究に適している。ICP 法で多元素を網羅的に分析し、標的元素を決定した後、比色法を用いて迅速にルーチン分析するという実験戦略がリーズナブルである。
メタロジェニクス社のメタロアッセイキットは対象項目、対象濃度がバイオ研究にフィットさせてあり、また、バイオ実験者が慣れているツールだけで定量分析ができるコンポーネントとなっている。
ぜひ、皆様の研究にお役立ていただけたら幸いである。
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メタロアッセイシリーズの製品記事
■メタロアッセイシリーズ
メタロアッセイキットは、微量金属や電解質をマイクロプレートリーダーなどで迅速に定量できるReady-to-useのキットです。多数の試料を短時間かつ高感度に測定できます。
■メタロアッセイ LS シリーズ
生物試料中の微量金属や電解質をプレートリーダーで定量できるキット
■メタロアッセイオート
微量金属・電解質(鉄,カルシウム,マグネシウム,銅,リチウム,亜鉛)を自動分析装置で定量
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