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生細胞の定量および細胞増殖の誘導/阻害研究に! WST-8 Cell Proliferation Kit

掲載日情報:2019/05/13 現在Webページ番号:64936

生細胞数を測定し、in vitroで細胞増殖の誘導または阻害を研究するための比色アッセイキットです。細胞の固定、溶解、洗浄のステップを必要とせず、迅速、正確、高感度でハイスループットスクリーニングにも最適です。


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測定原理

本製品は、テトラゾリウム塩WST-8 [2-(2-methoxy-4-nitrophenyl)-3-(4-nitrophenyl)-5-(2,4disulfophenyl)-2H-tetrazolium, monosodium salt]の細胞内還元に基づいています。電子伝達体の存在下で還元すると、高水溶性のオレンジ色のホルマザン(Formazan)色素が生成されます。

測定原理

本製品のメカニズム

淡黄色のWST-8が、黄色/オレンジ色のホルマザン(Formazan)に変換されます。

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特長

  • 他のホルマザン(Formazan)ベースのアッセイキットよりも高感度です。
  • 450 nmの吸光度を測定することで生細胞が定量でき、リアルタイムアッセイも可能です。
  • 迅速ですぐに使える1ステップ&1試薬のキットです。洗浄や抽出操作が不要で、その他の溶媒や可溶化液も必要ありません。
  • 再現性の高い結果が得られます。
  • 最終化合物は細胞に害を与えません。
  • 96ウェルプレートで1,000回分の試薬が含まれています。
  • 測定試料:接着細胞および浮遊細胞(細胞株、初代細胞、バクテリアなども可)
  • 検出方法:呈色
  • 測定波長:450 nm

フェノールレッドを含む培地でも使用可能です。

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従来法との比較

MTT法とは対照的に、ホルマザン(Formazan)は溶媒を必要としないため可溶化処理は不要です(WST-8は培地に溶解します)。中性pHにおいてMTT、XTT、MTS、WST-1などの他のテトラゾリウム塩よりも感度が高く、生成されるホルマザン量は生細胞数に正比例します。

アッセイ法 WST-8 Kit
(本製品)
MTT Kit MTS Kit
可溶化処理 不要 必要 不要
保存温度 4℃ -20℃ -20℃
プロトコル Ready-to-use
(細胞に直接添加し、インキュベート後、
測定)
MTT溶液の調製が必要
(細胞に添加し、インキュベート後、
可溶化し測定)
解凍に追加の時間が必要
(細胞に直接添加し、インキュベート後、
測定)
利便性 +++ ++
迅速さ +++ +++
再現性 +++ ++
安定性 ++ ++
感度 +++ ++ ++
細胞の生存 +++ ++


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キット内容

  • WST-8 solution

キットにプレートは含まれていません。
測定にはマイクロプレートリーダーが必要です。

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操作法概略(96ウェルプレート使用の場合)

  1. 標準的な培養条件下で、細胞を96ウェルプレートに播種する。
  2. 細胞に化合物や生物学的作用物質を添加する。
  3. 10μlのWST-8 solutionを添加する。
  4. 細胞を37℃、暗所で30分から4時間インキュベートする*1
  5. 必要に応じて遠心分離を行い、細胞上清を使用する*2
  6. 450 nmの吸光度を測定する。
  7. 未処理細胞の吸光度(バックグラウンド)の値を引いて算出する。

*1 インキュベーション時間は細胞の代謝活性によって異なります。
*2 浮遊細胞の場合、遠心分離(5分×1,200 rpm)によって細胞を沈殿させ、細胞上清を使用することでバックグラウンドのシグナルを低下させることができます。
本製品は、384ウェルから6ウェルプレートまで、あらゆる細胞培養フォーマットに対応しています。使用するWST-8 solutionの容量以外は96ウェルプレートの場合と同じプロトコルに従って下さい(ステップ3において、WST-8 solutionをウェルの10%量に調整します)。

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使用例

細胞数の滴定

図1. 細胞数の滴定

異なる濃度のJurkat T細胞を96ウェルプレートに播種し、本製品を添加して2時間インキュベート後、吸光度を測定した(A)。 吸光度と細胞数の直線性は、細胞の種類と代謝によって異なる(B)。


トランスフェクション後の細胞生存率の測定

図2.トランスフェクション後の細胞生存率の測定

HEK-293細胞を96ウェルプレート中で培養し、Helix-IN DNA Transfection Reagentおよび他社のトランスフェクション試薬を用いて、1ウェル当たり0.03、0.06、0.125μgのDNAをトランスフェクトした。
48時間後、トランスフェクション効率を蛍光顕微鏡によりモニターした(A)。細胞に本製品を10μl添加し、37℃で2時間のインキュベーション後に450 nmの吸光度を測定して、非トランスフェクト細胞を基準に細胞生存率を測定した(B)。


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価格

[在庫・価格 :2024年04月20日 20時55分現在]

※ 表示されている納期は弊社に在庫が無く、取り寄せた場合の納期目安となります。
詳細 商品名
  • 商品コード
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  • 価格
  • 在庫
  • 法規制等
納期 文献数
WST-8 Cell Proliferation Kit, 1000 Assays
10日程度 ※ 表示されている納期は弊社に在庫がなく、取り寄せた場合の目安納期となります。 0
説明文
法規制等
保存条件 4℃,暗所保存 法規備考
掲載カタログ ニュース2020年10月15日号 p.23

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WST-8 Cell Proliferation Kit, 1000 Assays

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(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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