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EMT Reporter Cell Line - HCT116 Vim-RFP
EMT経路の分子スイッチ研究に有用なビメンチンレポーター細胞株 EMT Reporter Cell Line - HCT116 Vim-RFP
掲載日情報：2020/06/12 現在Webページ番号：64928
HCT116 Vim-RFP（ATCC® CCL-247EMT™）は、大腸がん由来細胞株HCT116（ATCC® CCL-247™）をCRISPR/Cas9で改変して作製したレポーター細胞株です。赤色蛍光タンパク質（RFP）タグ融合ビメンチン（Vim-RFP）の発現は、miR-200ファミリー阻害物質によって誘導され、上皮間葉転換（EMT:Epithelial-to-mesenchymal transition）を観察できるように設計されています。この細胞株は、in vitroでのEMT経路の分子スイッチ研究のほか、大腸がんにおけるEMTを標的とした化学的スクリーニングにも有用です。
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- RFPタグ融合ビメンチン（Vim-RFP）の発現
- 上皮間葉転換（EMT：Epithelial-to-mesenchymal transition）について
- 特長
- 製品の仕様
- EMT誘導試験
- ご注文方法
- 価格
- 関連製品
RFPタグ融合ビメンチン（Vim-RFP）の発現
A：ビメンチン野生型アレルとRFPノックインアレル
Vim-RFPが最後のエクソンで内因性ビメンチン遺伝子のストップコドン前に組みこまれている。
HCT116 Vim-RFP（ATCC® CCL-247EMT™）細胞におけるVim-RFP発現の検証
B：免疫蛍光法によって検出されたビメンチン（左）、RFP（中央）、およびそれらを重ね合わせた像（右）。
HCT116 Vim-RFP細胞における外因性miR-200ファミリー阻害物質によるVimentin-RFPとE-cadherin (CDH1)の誘導
左図：未処理のコントロールとして等量の1X Dulbecco’s PBSを加えたHCT116 Vim-RFP細胞。
右図：miR-200ファミリー阻害物質と共に6回トランスフェクションしたHCT116 Vim-RFP細胞。
上段左右：miR-200ファミリー阻害物質処理された細胞で、Vimentin-RFP発現量は増加した（赤色）。
中段左右：miR-200ファミリー阻害物質処理された細胞で、E-cadherin発現量は減少した（緑色）。
下段左右：左右の上段と中段をそれぞれ重ね合わせた図。
核：DAPI（青色）
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上皮間葉転換（EMT：Epithelial-to-mesenchymal transition）について
上皮間葉転換（EMT：Epithelial-to-mesenchymal transition）の際に、一般にビメンチン（Vimentin）の発現が上方制御されます。ビメンチン中間径フィラメント（IF：Vimentinintermediate filament）タンパク質は腫瘍の形成やがんの転移を含むがんの発生と進行に深く関係しています。
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特長
- 細胞の形態、使用培地、増殖速度などは、親系統（ATCC® CCL-247™）と本質的に同一です。
- 上皮間葉転換の誘導：miR-200ファミリー阻害物質の添加
- 増殖用培地：10％FBS（ATCC® 30-2020/21™）を含有したMcCoy’s 5A培地（ATCC® 30-2007™）
- 凍結保存用培地：5％ DMSO添加完全培地
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製品の仕様
| 検査項目 | 規格 | |
|---|---|---|
| 細胞数／vial | 約4×106 cells | |
| 容量 | 1 ml | |
| 形態 | 上皮様 | |
| 生物種 | ヒト | |
| マイコプラズマ | PCR | 非増殖 |
| 細菌および酵母 | 非増殖 | |
| ウイルス検査 | ・Hepatitis B ・Cytomegalovirus ・HIV ・Epstein-Barr virus ・Human papillomavirus | 非検出 |
| 縦列型反復配列（short tandem repeat; STR)解析 |
| |
| ノックイン（KI）改変の遺伝子型確認 | PCR | Vim-RFP LHA融合部分に対する約1,127 bpと、RHA融合部分に対する約918 bpの特異的PCR産物の確認 |
| サンガー法シークエンシング | VimとRFPの融合部分の配列が一致することを確認 | |
| 倍加時間 | 22時間 | |
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EMT誘導試験
AmiR-200ファミリー阻害物質によるHCT116 Vim-RFP細胞内EMTの誘導
未処理のコントロールとして等量の1X Dulbecco’s PBSを加えたHCT116 Vim-RFP細胞。
HCT116 Vim-RFP細胞に、3～4日毎にmiR-200ファミリー阻害物質または等量の1× Dulbecco's PBS（未処理のコントロール）をトランスフェクトした。
上：トランスフェクションの実施から22日後、細胞のVimentin-RFP蛍光強度をCellInsight CX7 High Content Imaging Analysis Systemで計測した。miR-200ファミリー阻害物質で処理した細胞は、コントロール細胞と比較して約8倍のRFP蛍光強度を示した。
中央：miR-200ファミリー阻害物質処理細胞は、トランスフェクションの実施から18日後に、遊走能の増加を示した。
下：トランスフェクションの実施から22日後、EMT転写因子Zeb-1, Zeb-2にEMTマーカーのE-cadherinとVimentinを加え、mRNA発現をdigital droplet PCRで比較した。miR-200ファミリー阻害物質で処理した細胞では、mRNA発現の増加が示された(Data are means±SD. n=5 for A. n=3 for B and C. Student’s t-test, ***p<0.001, ****p<0.0001)。
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ご注文方法
ご注文は専用の分譲依頼書またはオンラインオーダーフォームをご利用下さい。
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価格
細胞株名をクリックすると製品の詳細を、ATCC® No. をクリックすると製品ごとの価格情報をご覧いただけます。
| 細胞株名 | メーカー | ATCC® No. | 備考 | 包装 | 価格 | 在庫 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| HCT116 VIM RFP | ACC | ™ | ※国公立機関・大学にご所属の方 | |||
| ACC | ™ | ※企業・営利団体にご所属の方 | ||||
| HCT 116 | ACC | ™ |
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関連製品
品名をクリックすると製品の詳細を、ATCC® No. をクリックすると製品ごとの価格情報をご覧いただけます。
| 品名 | メーカー | ATCC® No. | 包装 | 価格 | 在庫 |
|---|---|---|---|---|---|
| Fetal Bovine Serum (100 ml) | ACC | ™ | |||
| Fetal Bovine Serum (500 ml) | ACC | ™ | |||
| McCoy's 5A Medium | ACC | ™ |
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