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標的細胞に選択的な細胞死を誘導するサポリン標識ストレプトアビジンおよびサポリン標識二次抗体 ZAP Internalization Kit(セカンドイムノトキシン)

掲載日情報:2024/04/22 現在Webページ番号:5113

サポリン標識ストレプトアビジンおよびサポリン標識二次抗体です。お手持ちのビオチン標識分子(ペプチド、抗体など)や未標識一次抗体を用いて、標的細胞に選択的な細胞死を誘導します。


Which Internalization Kit Is Right For You?

Secondary Conjugate ZAP Internalization Kit製品外観

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Secondary Conjugate ZAP Internalization Kit製品外観


サポリンのセカンドイムノトキシンとしての応用

サポリン(Saporin)とは

サポリンは英国およびヨーロッパの他の地域に自生する植物サボンソウ(Saponaria officinalis )の種子に含まれる分子量30 kDaの毒素タンパク質です。この植物毒素は、リボソーム不活化タンパク質(RIP、ribosome-inactivating proteins)ファミリーに属し、28SリボソームRNA内の特定のヌクレオチドを脱プリン化し、タンパク質合成を不可逆的にブロックするN-グリコシダーゼ活性を有しています。RIPにはB鎖の有無の違いにより2つのタイプが存在し、サポリンはB鎖を持たないⅠ型に分類されます。Ⅰ型RIPは、それ自体はⅡ型に比べて細胞侵入能力および毒性が低いものの、液相エンドサイトーシスによって細胞内に取り込まれるとリボソームは不活性化され、細胞死を引き起こします。

サボンソウ(Saponaria officinalis)

サボンソウ
Saponaria officinalis


ターゲットトキシンによる標的細胞に選択的な細胞死を誘導する原理

サポリンは、バルク相エンドサイトーシスを除き、自身は細胞に侵入する手段を持っていません。そこで、その効果を発揮するために、サポリンは抗体、リガンド、サイトカイン、成長因子、アプタマーなどの標的化剤と結合させます。コンジュゲートが細胞表面に結合し、エンドサイトーシスによって細胞内部に取り込まれると、エンドソームコンパートメントから離脱することにより、リボソームを不活性化します。これによりタンパク質合成が停止し、細胞死を誘導します。

ターゲットトキシンによる標的細胞に選択的な細胞死を誘導する原理

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ターゲットトキシンによる標的細胞に選択的な細胞死を誘導する原理

  ☞ ZAP Internalization Kit選択表  



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ZAP Internalization Kit選択表

☞をクリックすると製品の詳細をご覧いただけます。
*1 ビオチン標識した試料に対して使用可能です。

ZAP Internalization Kit選択表
ZAP Internalization Kit選択表 ZAP Internalization Kit選択表 ZAP Internalization Kit選択表
ZAP Internalization Kit選択表


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サポリン標識ストレプトアビジン

お手持ちのビオチン標識分子(ペプチド、抗体、その他の分子)、ご使用の用途(in vivoまたはin vitro)に応じた製品をご選択下さい。標的分子をクリックすると製品の詳細をご覧いただけます。

標的分子 in vitroに推奨 in vivoに推奨
ビオチン標識ペプチド Biotin-Z Peptide Internalization Kit Streptavidin-ZAP Peptide Kit
ビオチン標識抗体 Biotin-Z Antibody Internalization Kit Streptavidin-ZAP Antibody Kit
その他のビオチン標識分子 Biotin-Z Interlization Kit Streptavidin-ZAP Kit

ビオチン標識ペプチド用

商品コードをクリックすると各製品の価格表、をクリックするとキットコンポーネントの別売り単品の価格表をご覧いただけます。

用途 in vitroに推奨 in vivoに推奨
品名 Biotin-Z Peptide Interlization Kit Streptavidin-ZAP Peptide Kit
商品コード KIT-27-ZB KIT-27-B
キット内容 Streptavidin-ZAP
(サポリン標識ストレプトアビジン)
Blank-Streptavidin-SAP
Saporin
PMS
XTT

  ☞ ZAP Internalization Kit選択表  

ビオチン標識抗体用

商品コードをクリックすると各製品の価格表、をクリックするとキットコンポーネントの別売り単品の価格表をご覧いただけます。

用途 in vitroに推奨 in vivoに推奨
品名 Biotin-Z Antibody Interlization Kit Streptavidin-ZAP Antibody Kit
動物種
(商品コード)
Human Mouse Rat Human Mouse Rat
KIT-27-Zhu KIT-27-Zmu KIT-27-Zra KIT-27-Ahu KIT-27-Amu KIT-27-Ara
Rabbit Goat Sheep Rabbit Goat Sheep
KIT-27-Zrb KIT-27-Zgt KIT-27-Zsh KIT-27-Arb KIT-27-Agt KIT-27-Ash
キット内容 Streptavidin-ZAP
(サポリン標識ストレプトアビジン)
BlgG-SAP
(ブランクコントロール)*2
Saporin
PMS
XTT

*2 キットにより内容は異なります。

  ☞ ZAP Internalization Kit選択表  

その他のビオチン標識分子用

商品コードをクリックすると各製品の価格表、をクリックするとキットコンポーネントの別売り単品の価格表をご覧いただけます。

用途 in vitroに推奨 in vivoに推奨
品名 Biotin-Z Interlization Kit Streptavidin-ZAP Kit
商品コード KIT-27-ZS KIT-27-S
キット内容 Streptavidin-ZAP
(サポリン標識ストレプトアビジン)
Saporin
PMS
XTT

  ☞ ZAP Internalization Kit選択表  

製品紹介/操作方法概略(動画)

Explainer Whiteboard

What You Will Need

Intro

DAY 1

DAY 2

DAY 5

  ☞ ZAP Internalization Kit選択表  

使用例

Streptavidin-ZAP(#IT-27)による細胞毒性効果

Streptavidin-ZAP(#IT-27)による細胞毒性効果

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KNRK細胞を2,500 cells/wellで播種し、一晩インキュベートした。事前にStreptavidin-ZAPとビオチン標識IB4を等モル濃度で混合したもの、およびBlank-Strep-SAP、IB4-SAPの各10 μlを添加した。プレートを72時間インキュベート後に、XTT/PMS試薬50 μlを各ウェルに添加し、吸光度450 nmを測定した。

  ☞ ZAP Internalization Kit選択表  


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サポリン標識二次抗体

特長

  • サポリン標識二次抗体(Ab-ZAP)は一次抗体と結合した後、細胞内へ取り込まれます。その後、遊離したサポリンが細胞内リボソームを不活性化します。これにより特定の細胞のみに細胞死を引き起こすことができます。
  • In vitroでのご使用に適しています。
  • 抗ニワトリ、ヤギ、モルモット、ヒト、マウス、ウサギ、ラット抗体の製品があります。お手持ちの一次抗体に適した製品をご選択下さい。
  • 一次抗体にサポリンを直接標識する必要がないため、手軽に利用できます。
  • サポリン標識二次抗体(Ab-ZAP)単品、ブランクコントロールを含むキット(ZAP Kit)、または細胞毒性評価試験に必要な 試薬も含むキット(ZAP Antibody Internalization Kit)があります。

キット内容

商品コードをクリックすると各製品の価格表、をクリックするとキットコンポーネントの別売り単品の価格表をご覧いただけます。

キット内容 Ab-ZAP ZAP Kit ZAP Antibody ZAP Antibody Internalization Kit
サポリン標識二次抗体(Ab-ZAP)*1
ブランクコントロール*2
Saporin
PMS
XTT
  • *1 キットにより内容は異なります。
  • *2 BIg-SAP、Ab-ZAPと同一動物種の同一Igタイプのサポリン標識イムノグロブリン。キットにより内容は異なります。

製品ラインナップ

  ☞ Human      ☞ Mouse      ☞ Rabbit      ☞ Rat      ☞ Goat      ☞ Checken(IgY)      ☞ Guinea pig      ☞ Alpaca  

商品コードをクリックすると各製品の価格表、 ☞ 使用例 をクリックすると各製品の使用例をご覧いただけます。

二次抗体の種別 IgG(IgY)(二価)
Whole IgG

サポリン毒素を用いたターゲットトキシン(イムノトキシン)

IgG Fab(一価)
Whole IgG

サポリン毒素を用いたターゲットトキシン(イムノトキシン)

標的とする一次抗体の認識部位 全IgG分子
Whole IgG
全IgM分子

Whole IgG
VHHドメイン
Whole IgG
全IgG分子
Whole IgG
Fcドメイン
Fcドメイン
IgMのFcドメイン
Whole IgM Fcドメイン
一次抗体の動物種 製品種別 商品コード
Human Ab-ZAP IT-22  ☞ 使用例  IT-43 IT-51  ☞ 使用例  IT-65  ☞ 使用例  IT-78
ZAP Kit KIT-22 KIT-43 KIT-51 KIT-65 KIT-78
ZAP Int Kit KIT-22-Z KIT-43-Z KIT-51-Z KIT-65-Z KIT-78-Z
Mouse Ab-ZAP IT-04  ☞ 使用例  IT-30 IT-48  ☞ 使用例  IT-89
ZAP Kit KIT-04 KIT-30 KIT-48 KIT-89
ZAP Int Kit KIT-04-Z KIT-30-Z KIT-48-Z KIT-89-Z
Rabbit Ab-ZAP IT-05  ☞ 使用例  IT-57  ☞ 使用例 
ZAP Kit KIT-05 KIT-57
ZAP Int Kit KIT-05-Z KIT-57-Z
Rat Ab-ZAP IT-26  ☞ 使用例  IT-55  ☞ 使用例  IT-88
ZAP Kit KIT-26 KIT-55 KIT-88
ZAP Int Kit KIT-26-Z KIT-55-Z KIT-88-Z
Goat Ab-ZAP IT-36  ☞ 使用例 
ZAP Kit KIT-36
ZAP Int Kit KIT-36-Z
Checken(IgY) Ab-ZAP IT-62
ZAP Kit KIT-62
ZAP Int Kit KIT-62-Z
Guinea pig Ab-ZAP IT-64
ZAP Kit KIT-64
ZAP Int Kit KIT-64-Z
Alpaca Ab-ZAP IT-87
ZAP Kit KIT-87
ZAP Int Kit KIT-87-Z

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製品紹介/操作方法概略(動画)

Explainer Whiteboard

ZAP Antibody Internalization Kitの概要

プレートの準備

一次抗体へのセカンドイムノトキシンの結合

コントロールの使用

プレートの発色

  ☞ ZAP Internalization Kit選択表  

使用例

Hum-ZAP(#IT-22)による細胞毒性効果

Hum-ZAP(#IT-22)による細胞毒性効果

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PC12細胞を96ウェルプレートに播種(5,000 cells/90 μl/well)し、一晩インキュベートした。コントロール用サポリン(#PR-01)、OX7-SAP(#IT-02)、抗OX7抗体(#AB-N08)+最終濃度4.5 nM Hum-ZAP(2種類のロット)を各ウェルにそれぞれ10 μlずつ添加し、72時間インキュベートした後、MTS/PMS(テトラゾリウム塩/電子輸送試薬)で細胞毒性効果を検証した。

Mab-ZAP(#IT-04)による細胞毒性効果

Rab-ZAP(#IT-05)による細胞毒性効果

Rat-ZAP(#IT-26)による細胞毒性効果

Goat-ZAP(#IT-36)による細胞毒性効果

Fab-ZAP Rabbit(#IT-57)による細胞毒性効果

Fab-ZAP Rat(#IT-55)による細胞毒性効果

Fab-ZAP human(#IT-51)による細胞毒性効果

Fab-ZAP Mouse(#IT-48)による細胞毒性効果

FabFc-ZAP human(#IT-65)による細胞毒性効果


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関連製品

商品コードをクリックすると各製品の価格表をご覧いただけます。

品名 商品コード 製品概要
ビオチン標識サポリン BT-ZAP ストレプトアビジン標識抗体やリガンドと結合させ、標的毒素(ターゲットトキシン)として使用することができます。
FITC-ストレプトアビジン標識サポリン IT-85 ビオチン標識した標的物質と結合させ、標的毒素(ターゲットトキシン)として使用することができます。

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Online Calculator

細胞毒性評価試験に用いる各試薬の必要量の算出には、便利なOnline Calculatorをご利用いただけます。

ターゲットトキシン必要量換算式(DAY 2)

目的濃度(μM) × 目的量(μl) = ターゲットトキシン濃度(mg/ml)/ターゲットトキシン分子量(kDa) × ターゲットトキシン必要量(μl)

Online Calculator
On line calculator

Control・SAP必要量(DAY 2)

目的濃度(μM) × 目的量(μl) = Control・SAP濃度(mg/ml)/Control・SAP分子量(kDa) × Control・SAP必要量(μl)

Online Calculator
On line calculator

サポリン必要量換算式(DAY 2)

目的濃度(μM) × 目的量(μl) = サポリン濃度(mg/ml)/サポリン分子量(kDa) × サポリン必要量(μl)

Online Calculator
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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

製品情報は掲載時点のものですが、価格表内の価格については随時最新のものに更新されます。お問い合わせいただくタイミングにより製品情報・価格などは変更されている場合があります。
表示価格に、消費税等は含まれていません。一部価格が予告なく変更される場合がありますので、あらかじめご了承下さい。