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DTBTA-Eu3+をハプテンとして認識する抗体 抗DTBTA-Eu3+抗体

掲載日情報:2020/06/12 現在Webページ番号:5087

本製品は希土類蛍光標識試薬DTBTA-Eu3+と結合したKLH(keyhole limpet hemocyanin)を免疫することによって得られたウサギポリクローナル抗体で、DTBTA-Eu3+をハプテンとして認識します。


DTBTA-Eu3+とは

DTBTA-Eu3+はATBTA-Eu3+(#A2083)のアミノ基にジクロロトリアジニル基を導入した希土類蛍光標識剤で、タンパク質などのアミノ基の標識に使用されます。従来の希土類標識試薬に比べて錯生成定数が大きく安定で、バッファーの種類による蛍光強度の変動が格段に少なく、また水溶液中における蛍光強度の経時変化や励起光照射による錯体の劣化も問題になりません。 詳細はフナコシホームページの「希土類蛍光標識試薬」をご覧下さい。


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特長

  • DTBTA-Eu3+はタンパク質や核酸に標識可能な蛍光標識試薬です。本製品を用いることで、DTBTA-Eu3+をタグとして利用できます。


抗DTBTA-Eu3+抗体の反応性
ELISAプレートにDTBTA-Eu3+標識OVAまたはタンパク質標識用にジクロロトリアジル基を導入していないATBTA-Eu3+をコートしてELISAを行った。二次抗体にはHRP標識抗ウサギIgG抗体を、発色基質にはABTSを用い、405 nmの吸光度を測定した。本製品はDTBTA-Eu3+の前駆体であるATBTA-Eu3+とも反応し(a)、DTBTA-Eu3+標識タンパク質との結合はATBTA-Eu3+によって阻害されることがわかる(b)。
a:ATBTA-Eu3+をコートし、抗DTBTA-Eu3+抗体(未精製の抗血清)を用いて検出した。
b:反応液中に50μMのATBTA-Eu3+を添加し、結合への影響を調べた。検出には本製品を用いた。

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応 用 例

  • ウエスタンブロッティング
  • ELISA

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使用例(DTBTA-Eu3+標識抗体を用いたダイレクトELISA)

ある抗原タンパク質に対する抗体にDTBTA-Eu3+をタグとして標識し、アルカリホスファターゼ標識二次抗体を用いて検出した。

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用意するもの

  • 抗原タンパク質(10μg/ml)
  • DTBTA-Eu3+標識抗体(1 mg/ml):抗原タンパク質に対する特異的抗体をDTBTA-Eu3+(#A2083)で標識したもの
  • 本製品(1,000倍希釈)
  • アルカリホスファターゼ標識ヤギ抗ウサギIgG抗体
  • ジエタノールアミンバッファー:10 mMジエタノールアミン、0.5 mM MgCl2、pH9.5
  • pNPP発色液:ジエタノールアミンバッファーにpNPPを1 mg/mlで溶解したもの
  • 反応停止液:0.1 M EDTA、pH7.5
  • TBS:25 mM Tris、0.15 M NaCl、pH7.2
  • TBST:TBS、0.05% Tween-20
  • ブロッキング溶液液:4%スキムミルク、TBST
  • 抗体希釈液:1%スキムミルク、TBST

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操作法概略

1. プレートの各ウェルに50μlの抗原タンパク質を加え、室温で2時間インキュベートする。
2. プレートを空にして、各ウェルに150μlのブロッキング溶液を加え,室温で2時間インキュベートする。
3. プレート各ウェルを200μlのTBSTで2回洗浄する。
4. DTBTA-Eu3+標識抗体を希釈液で1、0.5、0.25、0.125μg/mlに希釈し、各ウェルに加え、プレートを室温で1時間インキュベートする。
5. プレートを空にし、TBSTで3回洗浄する。
6. 本製品100μlを各ウェルに加え、室温で1時間インキュベートする。
7. プレートを空にし、TBSTで3回洗浄する。
8. アルカリホスファターゼ標識ヤギ抗ウサギIgG抗体を各ウェルに100μlずつ加え、室温で1時間インキュベートする。
9. プレートを空にし、TBSTで3回洗浄する。さらにジエタノールアミンバッファーで1回洗浄する。
10. 各ウェルに100μlのpNPP発色溶液を加え、5~20分インキュベートした後、100μlの反応停止液を加える。
11. 405 nmの吸光度を測定する。

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測定結果


抗体濃度の上昇に伴って、シグナルの増加が見られた。一方、抗原をコートしていないウェルは低いシグナルが保たれており、DTBTA-Eu3+標識された抗体を特異的に認識していることがわかる。
本データは実験データの一例であり、抗体および希土類蛍光標識試薬の性能を保証するものではありません。実験条件により性能は異なることがあります。

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価格

[在庫・価格 :2024年04月20日 17時55分現在]

※ 表示されている納期は弊社に在庫が無く、取り寄せた場合の納期目安となります。
詳細 商品名
  • 商品コード
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  • 包装
  • 価格
  • 在庫
  • 法規制等
納期 文献数
Anti-DTBTA-Eu3+, Rabbit-Poly
2週間程度 ※ 表示されている納期は弊社に在庫がなく、取り寄せた場合の目安納期となります。 0
説明文
希土類蛍光標識試薬であるDTBTA-Eu3+(#A2083)をハプテンとして認識する抗体。濃度:2.5 mg/ml
法規制等
保存条件 -80℃ 法規備考
抗原種 免疫動物 クラス IgG 標識 Unlabeled
交差性 適用 ELISA,Western Blot
クロナリティ フォーマット 性状 Protein A/G Affinity Purified 吸収処理
掲載カタログ

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Anti-DTBTA-Eu3+, Rabbit-Poly

文献数: 0

説明文 希土類蛍光標識試薬であるDTBTA-Eu3+(#A2083)をハプテンとして認識する抗体。濃度:2.5 mg/ml
法規制等
保存条件 -80℃ 法規備考
抗原種 免疫動物
交差性 適用 ELISA,Western Blot
標識 Unlabeled 性状 Protein A/G Affinity Purified
吸収処理 クラス IgG
クロナリティ フォーマット
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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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