Novus Biologicals社（旧IMGENEX社ブランド） 『Retroviral Expression System』 についての重要なお知らせ

平素は弊社取り扱い製品をご愛顧賜り、厚く御礼申し上げます。

本製品は、発現ベクターにおいては gag 遺伝子に点突然変異を導入し、パッケージングベクターにおいてはパッケージシグナルと 3’LTR のエンハンサーを欠損させ、パッケージング細胞中で自己増殖型ウイルスが生じる可能性を最小限にしておりますが、今般、本製品をご使用になり、安定発現株を作製されたお客様より 『自己増殖型ウイルスの生成が確認された細胞株を見出した』 旨のご連絡をいただきました。

「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」（以下、カルタヘナ法）下において、培養細胞自体は遺伝子組換え生物ではありませんが、自己増殖型ウイルスが培養細胞から生成している場合には、自己増殖型ウイルスを遺伝子組換え生物として取り扱う必要が生じるため、培養細胞の保管と運搬を含めた使用に際しては、カルタヘナ法を遵守する必要があります。

つきましては、別表（下記参照）の『レトロウイルス パッケージング システム』 ならびに『パッケージングベクター』製品をご使用される際には、培養細胞からの自己増殖型ウイルス生成の有無をご確認いただき、自己増殖型ウイルスの生成が確認された場合には、カルタヘナ法に準拠した取り扱いをされますようお願い申し上げます。

なお、本製品はIMGENEX社により販売されておりましたが、IMGENEX社がNovus Biologicals社に買収され、商品コードが変更になっております。
本件に関するお問合せは、弊社テクニカルサポート（試薬担当）までお願い致します。

別表：Retroviral Expression System 製品リスト