第32回フナコシセミナー(BIOMOL社) 講演概要を掲載
掲載日情報:2008/02/04 現在Webページ番号:89

今回のフナコシセミナーは、
1) 生理活性リピッド、エンドカンナビノイドファミリーの化学・生化学・薬理学的魅力について
2) ユビキチンプロテアソームによるタンパク分解系の最近の進捗について
の2つの演題にて開催します。
BIOMOL社はいずれの分野にも関連製品の豊富なラインナップを有します。
ご来場のお客様には粗品をご用意してお待ちしております。皆様お誘い合わせの上、奮ってご参加下さい。
※演題1・2のいずれか一方のみにご参加いただくこともできます。
→ セミナー案内 PDF ダウンロード (455KB)
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■ 演題概要
演題1 : 14:00〜14:50
生理活性リピッド、エンドカンナビノイドファミリーの化学・生化学・薬理学的魅力について
The Endocannabinoid Family.
Chemistry, Biology and Pharmacology of a Fascinating Group of Bioactive Lipids.
演者 : Dr. Robert E. Zipkin, President, BIOMOL International
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『生理活性脂質の話題 ― 内因性カンナビノイド、スフィンゴフォスフォリピッド等を巡って』
大麻( Cannabis )に含まれる成分を摂取することにより、中枢作用(幻覚や多幸感)や体温低下、鎮痛を始めとする様々な生体作用が引き起こされることは知られています。体内( endo- ) にも、カンナビノイド様な作用を有す物質が、元々備わっているのではないかとの仮定のもと、作用物質を探す試みがなされました。そして、1990 年代までには受容体CB 1 、CB 2 のクローニングが行われ、更には内因性のリガンド( エンドカンナビノイド)の同定が行われました。
ここに挙げたCB 1 、CB 2 とも、7 回膜貫通性のG タンパク質共役受容体で、前者は中枢以外にも、生殖器、小腸、血管に存在すること、後者は脾臓やリンパ節等に多く分布していることが分かってい
ます。
エンドカンナビノイドとして最初に同定されたのは、アナンダミド( N -アラキドノイルエタノールアミン)であり、その後日本やイスラエルのグループによって2 -アラキドノイルグリセロールが発見されました。これらは共に、低分子ペプチドではなく、分子内にアラキドン酸を含む脂質です。
このように、脂質には一般的なエネルギー源や、細胞膜の構成成分としての機能の他、様々な生理活性物質としての側面があります。今回のセミナーでは、BIOMOL社が提供している、多様な機能性脂質の話題として、エンドカンナビノイドやα-ガラクトシルセラミド( KRN 7000 )を含むスフィンゴフォスフォリピッドを交えお話しします。
演題2 : 15:00〜15:50
ユビキチン−プロテアソームによるタンパク分解系の最近の進捗について
Ubiquitin-proteasome mediated proteolysis:
recent developments point to yet greater complexity.
演者:Dr. Paul W Sheppard, Vice-President, Strategic Development,BIOMOL International
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『ユビキチン-プロテアソーム系と、その高度かつ複雑な系を解き明かす鍵』
細胞内のタンパク質の分解の存在が最初に記述されたのは、1930 年代のことでした。しかし、これが単なる代謝ではなく、高度に選択性を持つプロセスであることが判明したのは1960 年代のことです。その後の研究により、現在ではユビキチン-プロテアソーム系と称される細胞内のタンパク質分解系が、細胞周期、転写の調節、細胞の品質管理を含む、ほとんどの細胞のプロセスに関わっていることが分かって来ました。
このシステムの異常が、疾患に関連するのは不思議ではありませんし、これを標的とした治療薬の開発も既に行われています。しかしながら、ここに関与するメカニズムの複雑さのため、個々の経路を正確に解明をしない限りは、全体像を把握するのは困難となっています。
今回のセミナーでは、ユビキチン-プロテアソーム系を概観し、その維持に必要な特有な複雑さを示します。研究の鍵となるのは、多種の経路の要素や、その経路の下流にあるプロセスを識別できる様な試薬の存在です。現在利用できるツールやテクノロジーを概観し、BIOMOL 社の試薬が、この系の研究にどの様に役立つのかをお話しします。
生理活性リピッド、エンドカンナビノイドファミリーの化学・生化学・薬理学的魅力について
The Endocannabinoid Family.
Chemistry, Biology and Pharmacology of a Fascinating Group of Bioactive Lipids.
演者 : Dr. Robert E. Zipkin, President, BIOMOL International
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『生理活性脂質の話題 ― 内因性カンナビノイド、スフィンゴフォスフォリピッド等を巡って』
大麻( Cannabis )に含まれる成分を摂取することにより、中枢作用(幻覚や多幸感)や体温低下、鎮痛を始めとする様々な生体作用が引き起こされることは知られています。体内( endo- ) にも、カンナビノイド様な作用を有す物質が、元々備わっているのではないかとの仮定のもと、作用物質を探す試みがなされました。そして、1990 年代までには受容体CB 1 、CB 2 のクローニングが行われ、更には内因性のリガンド( エンドカンナビノイド)の同定が行われました。
ここに挙げたCB 1 、CB 2 とも、7 回膜貫通性のG タンパク質共役受容体で、前者は中枢以外にも、生殖器、小腸、血管に存在すること、後者は脾臓やリンパ節等に多く分布していることが分かってい
ます。
エンドカンナビノイドとして最初に同定されたのは、アナンダミド( N -アラキドノイルエタノールアミン)であり、その後日本やイスラエルのグループによって2 -アラキドノイルグリセロールが発見されました。これらは共に、低分子ペプチドではなく、分子内にアラキドン酸を含む脂質です。
このように、脂質には一般的なエネルギー源や、細胞膜の構成成分としての機能の他、様々な生理活性物質としての側面があります。今回のセミナーでは、BIOMOL社が提供している、多様な機能性脂質の話題として、エンドカンナビノイドやα-ガラクトシルセラミド( KRN 7000 )を含むスフィンゴフォスフォリピッドを交えお話しします。
演題2 : 15:00〜15:50
ユビキチン−プロテアソームによるタンパク分解系の最近の進捗について
Ubiquitin-proteasome mediated proteolysis:
recent developments point to yet greater complexity.
演者:Dr. Paul W Sheppard, Vice-President, Strategic Development,BIOMOL International
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『ユビキチン-プロテアソーム系と、その高度かつ複雑な系を解き明かす鍵』
細胞内のタンパク質の分解の存在が最初に記述されたのは、1930 年代のことでした。しかし、これが単なる代謝ではなく、高度に選択性を持つプロセスであることが判明したのは1960 年代のことです。その後の研究により、現在ではユビキチン-プロテアソーム系と称される細胞内のタンパク質分解系が、細胞周期、転写の調節、細胞の品質管理を含む、ほとんどの細胞のプロセスに関わっていることが分かって来ました。
このシステムの異常が、疾患に関連するのは不思議ではありませんし、これを標的とした治療薬の開発も既に行われています。しかしながら、ここに関与するメカニズムの複雑さのため、個々の経路を正確に解明をしない限りは、全体像を把握するのは困難となっています。
今回のセミナーでは、ユビキチン-プロテアソーム系を概観し、その維持に必要な特有な複雑さを示します。研究の鍵となるのは、多種の経路の要素や、その経路の下流にあるプロセスを識別できる様な試薬の存在です。現在利用できるツールやテクノロジーを概観し、BIOMOL 社の試薬が、この系の研究にどの様に役立つのかをお話しします。
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■ 会場・日時
【 東京会場 】
2008年2月13日(水)、14:00 〜 16:00
中央大学駿河台記念館(千代田区神田駿河台 3-11-5)
【 大阪会場 】
2008年2月14日(木)、14:00 〜 16:00
千里ライフサイエンスセンター(豊中市新千里東町 1-4-2)
*大阪会場へ参加でお車でご来場のお客様には、駐車券をご用意いたします。
ご希望のお客様は、お申込の際にお申し付けください。
参加費 : 無料
定員 : 各会場 50 名
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■ お申し込み
オンラインでお申し込み下さい。 → 第32回フナコシセミナー参加申込み
FAX でお申し込みの方は、参加申込書(PDF) に必要事項を記入し、FAX 03-5684-1654 までお送り下さい。
折り返し、会場案内図をお送りいたします。
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