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シスプラチン内包リポソームの移植がんへの作用データ
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シスプラチン内包リポソームの移植がんへの作用データ
修飾リポソームの使用例 シスプラチン内包リポソームの移植がんへの作用データ
掲載日情報:2017/01/12 現在Webページ番号:80668
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腫瘍近傍の血管内皮細胞に発現するE-セレクチンをターゲットとし、シスプラチン(Cisplatin)内包リポソームの腫瘍組織への集積・作用を調べた。
※修飾リポソーム調製サービスについてはこちらをご確認下さい。
背景
腫瘍近傍の血管内皮細胞の表面には、炎症性サイトカインの刺激により、糖鎖認識タンパク質として知られるE-セレクチンが過剰発現する。白血球の表面には糖鎖シアリルルイスX(SLX)が存在し、SLXとE-セレクチンが相互作用することにより、白血球は腫瘍部位に集積する。 シスプラチン(Cisplatin)を内包したリポソームの表面に、抗E-セレクチン抗体やSLXを修飾することで、リポソームを効率的に腫瘍部位に集積させることができるか解析した。

腫瘍近傍の血管内皮細胞に発現するE-セレクチンと、それを認識して腫瘍部位に集まる白血球の模式図
シスプラチン(Cisplatin)内包リポソームの移植がんへの作用
■担がんモデルマウスの作製 1×106個のColon26(マウス結腸がん)細胞を、マウスの背部皮下に移植し、腫瘍体積が100 mm3に達するまで飼育した。
■リポソームの投与と抗腫瘍活性の評価 担がんモデルマウスの腫瘍体積が100 mm3を超えた日を0日とし、0日、7日、14日目に、各種試料(下記参照)200μlを担がんマウスに尾静脈投与した。
1 | 生理食塩水 |
2 | シスプラチン(Cisplatin,CDDP)単剤: CDDP |
3 | シスプラチン内包リポソーム(表面未修飾): CDDP-Lip |
4 | シスプラチン内包リポソーム(SLX修飾): CDDP-SLX-Lip |
5 | シスプラチン内包リポソーム(抗Eセレクチン抗体修飾): CDDP-Anti-E-selectin antibody-Lip |

■結果 リポソーム化によって、シスプラチン(Cisplatin)の持つ抗腫瘍活性を高めることができた。また、リポソーム表面に抗体や糖鎖を修飾することで、更に抗腫瘍活性が増強された。
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