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NCL New Concept Lab社IMAPlateについてのFAQ

掲載日情報:2017/09/01 現在Webページ番号:80594

NCL New Concept Lab社IMAPlateについてのFAQ

Q-1. 毛細管現象により、実際にどのくらいの量の溶液を吸引することができますか?

A-1. 各反応チャンバーの容量は5μlです。実際に吸引されるのは5.5μl前後ですが、溶液の状態(表面張力など)によりわずかに異なる可能性があります。例えば10枚のIMAPlate 5RC96を使用して、5.6μlの水を吸引した場合のCV値は2%未満と算出されています。このように溶液の移動手段として使用する場合は、キャリブレーションを行うことをお勧めします。なお、マイクロキュベットアレイや固相法によるアッセイで使用する場合は、容量と吸引量に差があったとしても、標準物質や試料を同じ方法で吸引していれば結果に影響を与えることはありません。

Q-2. 毛細管現象による溶液の吸引にはどのくらいの正確性がありますか?

A-2. 吸引する溶液(PBSや0.05%Tween20含有PBSなど)の反応チャンバー間のCV値は、 色素溶液を段階希釈することにより算出した結果、10%未満(通常5%前後)という値が得られています。

Q-3. IMAPlate 5RC96の各ウェルを完全に満たすために、96ウェルプレートの各ウェルにどのくらいの液量を入れておくべきですか?

A-3. 96ウェルプレートの製造メーカーによって異なるため、あらかじめ検討しておく必要があります。例えば、Nunc社のV底およびU底プレートの場合は20~50μl、F底プレートの場合は80~150μlの溶液量で良い結果が得られます。

Q-4. 毛細管現象により吸引する際に、IMAPlate 5RC96を上下に動かす理由を教えて下さい。

A-4. IMAPlate 5RC96は疎水性が強いため、親水性溶液は自動的には反応チャンバー内へ吸引されません。上下に動かすことにより、溶液を確実に反応チャンバー内へ誘導することができます。動かす回数は速さなどの条件により異なりますが、通常は10回程度です。反応チャンバーの外側に溶液が付着するのを防ぐため、一番最後はゆっくりと上げるようにして下さい。

Q-5. ピペットを使用して極微量の溶液をIMAPlate 5RC96に移す方法について教えて下さい。

A-5. 6μlまでの溶液であれば、反応チャンバーの上部(広口)・下部(狭口)のいずれからもピペットを用いて注入できます。チップの先を確実に反応チャンバー内に挿入してから注入して下さい。溶液は毛細管現象により反応チャンバー内に留まります。なお、1~5μlの場合は下部から、15~25μlの場合(Q-7.参照)は上部からの注入をお勧めします。チップ内への溶液の逆流を防ぐため、チップの先端が反応チャンバー内の溶液から完全に離れたことを確認した後に、ピペットボタンから指を離して下さい。

Q-6. Q-5.でIMAPlate 5RC96に複数回に分けて溶液を注入することはできますか?

A-6. はい、できます。ただし総溶液量が6μlを超えないようにして下さい。また気泡の発生を防ぐために、先に添加した溶液にピペットの先を浸してから注入して下さい。

Q-7. ピペットを使用して15μl以上の溶液をIMAPlate 5RC96に移す方法について教えて下さい。

A-7. 反応チャンバーの上部からピペットで15~50μlの溶液を添加して下さい。IMAPlate 5RC96が保持できる最大溶液量は溶液の組成などにより異なります。あらかじめ最大溶液量を決めておいて下さい(Q-3.参照)。

Q-8. IMAPlate 5RC96を使用して、DNA / RNAやタンパク質濃度をUVで測定する方法を教えて下さい。また、その場合のCV値はどのくらいになりますか?

A-8. より正確な結果を得るために、標準物質や試料を同じ方法で吸引し、二波長測定(260 / 280 nmおよび350 nm)を行って下さい。毛細管現象により吸引した場合のCV値は約5%です。詳細はNCL New Concept Lab社ホームページよりダウンロードできるApplication Noteをご覧下さい。

Q-9. IMAPlate 5RC96で蛍光測定を行うことはできますか?

A-9. はい、できます。ただしバックグラウンド値を抑えるため、黒色のIMAPlate 5RC96(#NCL-P5B-004)をご使用下さい。

Q-10. 96ウェルプレートの代わりに IMAPlate 5RC96を使用することで、アッセイ時間を短縮できますか?

A-10. はい、もちろんできます。固相用に反応チャンバー壁を利用して、不均一反応を行うことが可能です。例えばELISAの場合は、捕捉用抗体のコーティング時間、抗原-抗体反応時間などを、標準的なELISAプロトコルと比較して大幅に短縮することができます。

Q-11. IMAPlate 5RC96でELISAを行う場合、TMBによる発色反応を停止する方法を教えて下さい。

A-11. 下記の4種類の方法があります。②および③の方法ではすべてのウェルの反応が同時に停止します。

①0.5μlの反応停止液を各反応チャンバーにピペットで添加する。

②あらかじめ別のIMAPlate 5RC96に反応停止液を吸引しておき、プレートカバー表面などにスポットする。ELISAに使用したIMAPlate 5RC96の反応チャンバーの下部をスポットしておいた反応停止液に一定時間接触させる。

③V底の96ウェルプレートに15μlの反応停止液を入れておき、IMAPlate 5RC96の反応チャンバーの下部を一定時間接触させる。

Q-12. IMAPlate 5RC96を使用して長時間のインキュベーションを行う場合、溶液の蒸発を防ぐ方法はありますか?

A-12. 湿らせたろ紙を平らな場所(実験台やプレートのふたの上など)に置いて、アダプターにセットしたIMAPlate 5RC96をろ紙の上に置いて下さい。別の湿らせたろ紙でIMAPlate 5RC96を覆って下さい。

Q-13. 添加-混合を行う均一反応にIMAPlate 5RC96を使用することはできますか?またその利点は?

A-13. はい、できます。IMAPlate 5RC96の下部をパラフィルムに押し付けてシールして下さい。反応溶液をピペットで添加・混合し、パラフィルムを剥がします。IMAPlate 5RC96を軽くたたいて反応チャンバー内を溶液で満たし、測定を行います。この場合の総溶液量は15μl以下にならないようにして下さい。利点としては、感度の増加、反応溶液の節約、および操作の簡便さが挙げられます。

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