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マイクロサテライト解析を承ります マイクロサテライト受託解析サービス

掲載日情報:2019/10/08 現在Webページ番号:7776

蛍光標識プライマーを用いたPCRによって増幅したマイクロサテライトや繰り返し配列のDNA断片をキャピラリーDNAシーケンサーにて電気泳動を行い、その長さを正確に測定します。繰り返し配列の反復数についての多型は、マイクロサテライトDNA断片の長さに反映します。

マイクロサテライトとは

マイクロサテライト(MS)は、~6 bpの塩基配列の繰り返し配列のことで1、ヒトゲノム中に約1,000万個のMSが確認されています2。このMSは突然変異が頻繁に生じ、個体間での繰り返しの長さの変化(多型)が多いため3、遺伝的マーカーとして集団遺伝学などの研究に広く用いられてきました4
DNAミスマッチ修復の低下によって引き起こされる高変異型のマイクロサテライト不安定性(MSI)の検査は、遺伝性腫瘍のリンチ症候群などの診断に用いられています5

■参考文献

  1. Fujimoto A., et al., Genome Res., 30, 334~346 (2020).
    "Comprehensive Analysis of Indels in Whole-genome Microsatellite Regions and Microsatellite Instability across 21 Cancer Types",
  2. Ellegren H., Nat. Rev. Genet., 5: 435~445(2004). doi:10.1038/nrg1348
    "Microsatellites: simple sequences with complex evolution."
  3. Xin Xu., et al., Nature Genetics, 24, 396~399 (2000).
    "The direction of microsatellite mutations is dependent upon allele length."
  4. Guy-Franck R., et al., Microbiol Mol Biol Rev, 72(4):686~727 (2008).
    "Comparative genomics and molecular dynamics of DNA repeats in eukaryotes."
  5. Boland CR, Goel A., Gastroenterology, 138(6):2073~2087 (2010)..e3. doi:10.1053/j.gastro.2009.12.064
    "Microsatellite instability in colorectal cancer."


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特長

  • 解析対象はヒト*1 ・マウスとなりますが、その他の生物種(魚類、鳥類など)の場合でもご相談下さい(その他の生物種については、配列情報や対象領域をご指定下さい)。
  • マウス(約400ヶ所)の独自のマッピングパネルをご用意しています。
  • サービスにはPCR増幅も含まれます。
  • ベセスダパネル(BAT25, BAT26, D2S123, D5S346, D17S250)によるDNA不安定性実験も承ります。

*1 ヒトDNA試料の場合、以下の2点についてご注意下さい。
・ご所属の研究機関で定めている倫理委員会において研究プロジェクトの承認を得ていること。
・試料の匿名化がなされていること。

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価格

サービス項目 基本料金 参考価格
総解析数:30 genotypes以下 ¥80,000 ¥1,660~ / genotype
総解析数:100 genotypes以下 ¥80,000 ¥1,360~ / genotype
総解析数:500 genotypes以下 ¥80,000 ¥1,160~ / genotype
総解析数:500 genotypes以上
1,000 genotypes以下
¥80,000 ¥960~ / genotype
総解析数:1,000 genotypes以上
2,000 genotypes以下
¥80,000 ¥800~ / genotype
総解析数:2,000 genotypes以上
5,000 genotypes以下
¥80,000 ¥720~ / genotype
総解析数:5,000 genotypes以上 ¥80,000 ¥680~ / genotype
蛍光標識プライマー*2 ¥28,000~

・総解析数(genotypes)の算出方法:検体数 × マーカー数

*2 お客様保有の蛍光標識プライマーまたはシステムバイオティックス社保有のマウス用蛍光標識プライマー(マッピングパネル該当分)を使用する場合は、合成の必要はありません。
採取・保管条件の良いDNA試料をお送り下さい。固定もしくは精製の段階で品質に問題が生じているDNA試料の場合、PCRがかからず解析を進められないケースがあります。解析可否に関わらず費用が発生いたしますので、ご不安な場合、事前にご相談下さい。

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試料・プライマー

DNA試料
(1 genotype当たり)
濃度:10 ng/μl、10 μl程度
TEバッファーか再蒸留水で溶解して下さい。
プライマー 濃度:10 μM、5μl程度


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納品データ

お送り頂いた試料の解析が全て終了しましたら、解析結果をメールにて納品します。
・マイクロサテライトDNA シークエンスデータ
・波形データ(PDFファイル)

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ご注文方法

詳細は、当社受託・特注品業務担当までお問い合わせ下さい。

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