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組織切片上でタンパク質の相互作用・修飾をダイレクトに検出します PLA(Proximity Ligation Assay)受託サービス

掲載日情報:2026/07/13 現在Webページ番号:73519

PLA(Proximity Ligation Assay)受託サービスは、タンパク質の相互作用・修飾を組織切片上で直接検出するサービスです。


PLAとは

PLA(Proximity Ligation Assay)は、タンパク質間相互作用や翻訳後修飾を1分子レベルの感度で検出する解析法です。
・従来のIHC(免疫染色)では不可能だった「40 nm以内の近接」をシグナル化します。
・タンパク質同士の結合やリン酸化などの修飾状態を、組織形態を維持したままドットとして可視化します。


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PLAの原理

  1. 一次抗体の結合
  2. オリゴDNA標識二次抗体の結合
  3. 環状DNA形成
  4. ローリングサークル増幅(RCA)
  5. HRP標識プローブで検出
PLAの原理

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目的に応じた2つのアプローチ法

本サービスでは、検証済みキットを用いた方法と、カスタム条件検討による方法の2つのアプローチ法があります。ご研究の目的や使用抗体、試料の種類に応じて、適した方法をご提案します。詳細は、当社受託・特注品担当までお問い合わせ下さい。

アプローチ法 概要
検証済みキット Navinci社NaveniBright PD1/PD-L1(#60033)を用いて解析を行います。条件検討にかかる時間を短縮でき、コストも抑えられます。
カスタム条件検討 お客様独自のターゲットに対し、抗体選定、条件最適化から試料の染色までをフルサポートします。

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使用例

PLA染色例:E-cadherinとβ-catenin

正常な上皮構造では、細胞接着分子であるE-cadherinとシグナル伝達因子であるβ-cateninは複合体を形成しており、細胞膜上で両分子が機能的に近接している様子が、明瞭なドットとして検出されています。がんの浸潤・転移の指標であるEMT(上皮間葉転換)の初期段階では、この細胞膜上の複合体が崩壊し、フリーになったβ-cateninが核内へ移行します。PLAを用いることで細胞膜上の複合体を明瞭に検出できるため、がんの分化の評価や、EMTを抑制する薬剤のスクリーニング・薬効評価において有用なデータを取得できます。


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PLAと従来法の比較

比較項目 PLA(本サービス) 共免疫沈降(Co-IP) FRET/BRET 免疫染色(IHC/IF)
主な検出対象 近接・直接結合 タンパク質複合体 分子間距離(1~10 nm) タンパク質の発現・局在
空間情報 あり(1細胞レベル) なし(細胞を破壊) あり(生細胞も可) あり
感度・S/N比 極めて高い(RCA増幅) 中程度 低い(背景光の影響大) 抗体の性能に依存
試料形態 組織(FFPE可)・細胞 培養細胞・生検組織 生細胞(主に培養細胞) 組織(FFPE可)・細胞
解析の簡便さ 普通(一次抗体があれば可) 普通 難しい(ベクター構築など) 簡便
最大のメリット 機能的な複合体形成や修飾状態をドットとして可視化できる。 結合定数や未知の複合体を網羅的に解析できる。 生細胞内での動的な距離変化をリアルタイムに観察できる。 組織全体における分布やおおまかな共局在を手軽に確認できる。

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参考文献

PLAの活用事例として、以下の論文が報告されています。

シグナル伝達の可視化

がん治療の標的であるERK5の核内移行メカニズムにおいて、特定の刺激(EGF)に応答したERK5とImportin β1の物理的近接をPLAにより細胞内で検出し、相互作用の動的な変化を定量的に示した。

Lombardi, Z., et al., Mol. Oncol., 19(1), 99-113(2025). [PMID:38965815]


免疫チェックポイント阻害剤の奏効予測

非小細胞肺がんにおけるICI治療において、FFPE組織内でのPD1とPD-L1の近接をPLAで検出し、従来のPD-L1発現量評価(TPS)と比較して、治療効果の層別化や予後予測に有用であることが示された。

Lindberg, A., et al., J. Thorac. Oncol., 20(5), 625-640(2025). [PMID:39743139]


神経変性メカニズムの解明

パーキンソン病に関与するLRRK2による活性酸素種(ROS)産生制御の解析において、PLAを用いてロテノン刺激に応答したLRRK2とp47phoxの近接を細胞内や脳組織で検出し、NOX2活性化の動的な変化を定量的に示した。

Keeney, M. T., et al., Sci. Transl. Med., 16(767), eadl3438(2024). [PMID:39356746]


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サービスの流れ

STEP 1
病理コンサルティング
使用抗体や条件検討・本試験の進め方のご相談
STEP 2
条件検討
抗体の反応性確認およびPLA条件の至適化
STEP 3
本試験
組織切片へのPLA実施・画像撮影
STEP 4
報告書納品
染色標本および画像を含めた報告書の提出
  • 染色結果の評価や画像解析については、お客様の研究目的に合わせ、最適な手法をコンサルティングいたします。
  • 解析の可否や実施方法を含め、まずは一度お気軽にご相談下さい。

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ご注文方法/価格

ご依頼の内容に応じてお見積りいたします。詳細は、当社受託・特注品担当までお問い合わせ下さい。

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