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生細胞の小胞体を赤色蛍光で観察できるライブセルイメージング用ERプローブ BrightER

掲載日情報:2026/05/22 現在Webページ番号:72695

BrightERは、生細胞中の小胞体(ER)を赤色蛍光で可視化する細胞膜透過性プローブです。培地に添加するだけでERを染色でき、ライブセルイメージングやフローサイトメトリーに使用できます。


特長

  • 生細胞中の小胞体(ER)を赤色蛍光で標識します。
  • 培地に添加するだけで簡便にERを染色できます。
  • ライブセルイメージングおよびフローサイトメトリーに使用できます。
  • 添加後少なくとも3時間、安定したER蛍光シグナルが得られます。
  • HEK293細胞、HeLa細胞、U-2 OS細胞、SVG-A細胞、SUM159細胞、B16F10細胞、LLC細胞、Vero E6細胞などで使用実績があります。

仕様

検出対象 小胞体(ER)
用途 ライブセルイメージング、フローサイトメトリー
蛍光色 赤色
励起/蛍光波長 Ex:557 nm/Em:576 nm
色素 Tetramethylrhodamine
検出フィルター TRITC/DsRed系フィルター
形状 液体
細胞固定後の使用可否 不可

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操作方法概略

操作方法概略


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使用例

BrightERを用いたHeLa生細胞の小胞体(ER)染色像

本製品を用いたHeLa生細胞の小胞体(ER)染色像(60×対物レンズ)
Image credit: Raphaël Gaudin & Yonis Bare – IRIM CNRS, Université de Montpellier – 2023

BrightERを用いたヒトアストロサイトSVG-A生細胞の小胞体(ER)染色像

本製品を用いたヒトアストロサイト由来SVG-A生細胞の小胞体(ER)染色像
Image credit: Raphaël Gaudin & Yonis Bare – IRIM CNRS, Université de Montpellier – 2022

画像内容説明

本製品(赤色)および他社ER染色キット(緑色)を同時に用いたHeLa細胞の高解像度顕微鏡画像
Image credit: Raphaël Gaudin & Yonis Bare – IRIM CNRS, Université de Montpellier – 2023


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FAQ

Q1. BrightERはどのような機構で小胞体(ER)を標識しますか?

A1. BrightERによる小胞体(ER)の特異的標識は偶然発見されたものであり、正確な標識機構や、BrightERが結合するER内の標的分子は現時点では明らかになっていません。
化学構造から、脂質ではなくタンパク質を標的としている可能性が高いと考えられています。そのため、多くの他社ERプローブで見られる、細胞膜成分などの脂質性構造への非特異的結合のリスクを低減できると考えられています。

Q2. BrightERの小胞体(ER)への特異性はどのように確認されていますか?

A2. BrightERのERへの特異性は、共局在解析により確認されています。BrightERの蛍光シグナルは、Transferrin Receptor(TfR)の蛍光シグナルと高い相関を示しています。詳細はメーカーWebサイトのResultsセクションの「BrightER does not affect intracellular protein trafficking in breast cancer cells」をご確認下さい。

Q3. BrightERはどのような用途に使用できますか?

A3. BrightERは、生細胞における小胞体(ER)のライブイメージングに使用できます。良好な観察結果を得るためには、落射蛍光顕微鏡よりも、高倍率の共焦点顕微鏡の使用が推奨されています。
また、BrightERはフローサイトメトリーにも使用できます。Thapsigargin処理により、BrightERシグナルが濃度依存的に増加することが確認されており、簡便かつ信頼性の高いERストレスマーカーとして利用できる可能性が示されています。さらに、他の研究グループでは、誘導性遺伝子ノックダウンに伴うBrightERシグナルの変化を測定することで、ER局在タンパク質の機能解析に使用されています。詳細はメーカーWebサイトのResultsセクションの「RyR activity regulates ER-lysosomal contact site formation via interaction with the lysosomal vATPase」をご確認下さい。

Q4. BrightERの使用例が報告されている細胞種を教えて下さい。

A4. BrightERは、患者由来グリオブラストーマ細胞、HEK293細胞、HeLa細胞、U-2 OS細胞(ヒト骨肉腫由来細胞株)、SVG-A細胞(ヒトアストロサイト由来細胞株)、SUM159細胞(ヒト乳がん由来細胞株)、B16F10細胞(マウスメラノーマ由来細胞株)、LLC細胞(マウスルイス肺がん由来細胞株)、Vero E6細胞(サル腎上皮由来細胞株)において、ER標識に使用された実績があります。

Q5. 小胞体(ER)シグナルはどのくらい安定ですか?

A5. BrightERを細胞に添加した後、少なくとも3時間は安定したERシグナルが得られることが確認されています。また、この条件では、細胞毒性やERの生理機能への影響は認められていません。

Q6. BrightERは小胞体(ER)の生理機能に影響しますか?

A6. BrightERで標識した細胞を用いた細胞内タンパク質輸送の機能アッセイにより、ERの生理機能への影響が評価されています。その結果、BrightERはERから細胞膜へのタンパク質輸送に影響を与えないことが示されています。詳細はメーカーWebサイトのResultsセクションの「BrightER does not affect intracellular protein trafficking in breast cancer cells」をご確認下さい。

Q7. BrightERは固定細胞に使用できますか?

A7. BrightERは生細胞試料専用です。アルデヒド固定後は細胞内に保持されないため、固定細胞には使用できません。

Q8. 1バイアルのBrightERで、どのくらい使用できますか?

A8. 1バイアルには100 μlの色素溶液が含まれています。培地中で終濃度が1:100希釈となるように使用することを推奨しています。この条件では、1バイアルで最大10 mlのイメージング培地を調製できます。至適使用濃度は、細胞種や用途に応じて調整可能です。一部のユーザーでは、1:1,000まで希釈しても十分な蛍光シグナルが得られています。

Q9. BrightERの励起波長/蛍光波長を教えて下さい。

A9. BrightERはTetramethylrhodamine色素に由来する蛍光特性を示し、最大励起波長は557 nm、最大蛍光波長は576 nmです。

Q10. 培地に添加した際にBrightERの凝集が見られます。どうすればよいですか?

A10. BrightER溶液中で凝集が生じる場合があります。プロトコルでは、30秒間のボルテックスと70℃で90秒間の加温を2サイクル行うことで、多くの顆粒状物質を溶解できるとされています。
残存する顆粒が問題となる場合は、イメージング培地を除去し、色素を含まない新しい培地に交換して下さい。必要に応じて2~3回洗浄します。また、超音波処理やPluronic F-127の使用により、BrightERの凝集形成を低減できる場合があります。
なお、凝集を除去する目的でチューブを遠心し、上清のみを使用する方法は推奨されていません。この操作により、シグナル強度が低下する可能性があります。

Q11. バックグラウンド蛍光が高い場合はどうすればよいですか?

A11. BrightERは強い蛍光を示すローダミン色素で標識されているため、イメージング培地中に残存するBrightER由来のバックグラウンド蛍光が、特に落射蛍光顕微鏡での観察時に問題となる場合があります。バックグラウンド蛍光を低減する方法として、以下が挙げられます。

  • フェノールレッド不含培地を使用する。
  • BrightERで15分間インキュベートした後、イメージング培地を除去し、色素を含まない新しい培地に交換してから観察する。
  • 励起光強度を、観察に必要な最小限の強度に調整する。
  • 可能であれば共焦点顕微鏡を使用し、細胞内のBrightERシグナルとバックグラウンド蛍光を分離して観察する。
Q12. S/N比が低い場合はどうすればよいですか?

A12. 推奨プロトコルは多くの細胞種で使用可能であることが確認されていますが、ER標識に最適な実験条件は、細胞種や実験目的によって異なる場合があります。イメージングバッファー、インキュベーション時間、色素濃度などを調整することで、標識条件を最適化できます。
以下の条件での使用例があります。

  • イメージングバッファー:細胞培養培地、PBS、HBSS
  • インキュベーション時間:最大3時間
  • 色素濃度:1:1000~1:100希釈

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価格

[在庫・価格 :2026年05月23日 00時00分現在]

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BrightER, Endoplasmic Reticulum Probe for Live Imaging & Fow Cytometry
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説明文
法規制等
保存条件 -20℃,暗所保存 法規備考
掲載カタログ

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reagent@funakoshi.co.jp

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