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一過性発現で組換え抗体を迅速に取得 TGEX Vectorシリーズ

掲載日情報:2026/03/09 現在Webページ番号:72634

TGEX Vectorシリーズは、一過性トランスフェクション(Transient transfection)によって組換え抗体を迅速に得るために設計された発現ベクターです。HEK293細胞やCHO細胞などの浮遊細胞を用いた無血清培地での発現に最適です。ヒト・マウス・ウサギ・イヌなどの抗体発現ベクターをラインナップしており、またscFv(またはVHH)からFc融合体(scFv-Fc)への展開や、Fc改変抗体にも対応します。これにより、スクリーニングから検証までの流れをスムーズに進められます。


TGEX Vectorとは

ベクターマップ
フローサイトメトリー解析

TGEX Vectorは、CMVプロモーター、アデノウイルス由来のトリパルタイト・リーダー配列(TPL)1,2、強力なハイブリッド・リーダー配列、抗体配列を挿入するための使いやすいクローニング部位を備えています。さらに下流にはIRESエレメントと、Zeocin耐性を付与するStreptoalloteichus hindustanus由来のSh ble遺伝子を配置し、末端はウッドチャック肝炎ウイルス由来の転写後調節エレメント(WPRE)およびウサギβ-グロビンのポリA付加シグナル(BGPA)で終結します。
一般的に入手可能な細胞株と大規模トランスフェクション技術を用いることで、抗体の収量は20~200 mg/L(またはそれ以上)に達し、実験室レベルでも通常は数日で組換え抗体が得られます。
Zeocinによる選択では安定プールが作製されます。2種類のプラスミドベクターを用いる場合、上記のフローサイトメトリー解析データ中のeGFPとDsRedで示したとおり、2つのベクターが同程度に発現するため、抗体重鎖と抗体軽鎖を単一の抗生物質で同時に選択できます。

参考文献

  1. Logan, J. and Shenk, T., Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A., 81(12), 3655-3659(1984). [PMID:6587381]
  2. Mariati, et al., Protein Expr. Purif., 69(1), 9-15(2010). [PMID:19899222]

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製品ラインナップ

商品コードをクリックすると、各製品の価格表をご覧いただけます。

ヒト抗体発現用

ベクター名 抗体種/アイソタイプ/鎖(発現ベクター) 商品コード
TGEX-HC-hG1-Zeo ヒトIgG1(重鎖)発現ベクター MX026
TGEX-HC-hG2-Zeo ヒトIgG2(重鎖)発現ベクター MX027
TGEX-HC-hG3-Zeo ヒトIgG3(重鎖)発現ベクター MX028
TGEX-HC-hG4[S228P]-Zeo ヒトIgG4(重鎖)発現ベクター MX029
TGEX-LC-hK-Zeo ヒトκ(軽鎖)発現ベクター MX030
TGEX-LC-hL2-Zeo ヒトλ2(軽鎖)発現ベクター MX031

マウス抗体発現用

ベクター名 抗体種/アイソタイプ/鎖(発現ベクター) 商品コード
TGEX-HC-mG1-Zeo マウスIgG1(重鎖)発現ベクター MX032
TGEX-HC-mG2a-Zeo マウスIgG2a(重鎖)発現ベクター MX033
TGEX-HC-mG2b-Zeo マウスIgG2b(重鎖)発現ベクター MX034
TGEX-HC-mG3-Zeo マウスIgG3(重鎖)発現ベクター MX035
TGEX-LC-mK-Zeo マウスκ(軽鎖)発現ベクター MX036
TGEX-LC-mL1-Zeo マウスλ1(軽鎖)発現ベクター MX037
TGEX-LC-mL2-Zeo マウスλ2(軽鎖)発現ベクター MX038

ウサギ抗体発現用

ベクター名 抗体種/アイソタイプ/鎖(発現ベクター) 商品コード
TGEX-HC-rbG-Zeo ウサギIgG(重鎖)発現ベクター MX039
TGEX-LC-rbKb4-Zeo ウサギκ(軽鎖)発現ベクター MX040

イヌ抗体発現用

ベクター名 抗体種/アイソタイプ/鎖(発現ベクター) 商品コード
TGEX-HC-dG1-Zeo イヌIgG1(重鎖)発現ベクター MX046
TGEX-HC-dG2-Zeo イヌIgG2(重鎖)発現ベクター MX047
TGEX-HC-dG3-Zeo イヌIgG3(重鎖)発現ベクター MX048
TGEX-HC-dG4-Zeo イヌIgG4(重鎖)発現ベクター MX049
TGEX-LC-dK-Zeo イヌκ(軽鎖)発現ベクター MX050
TGEX-LC-dL-Zeo イヌλ(軽鎖)発現ベクター MX051

Fc改変抗体発現用

ベクター名 抗体種/アイソタイプ/鎖(Fc改変含む) 商品コード
TGEX-HC-hG1[EA]-Zeo ヒトIgG1(重鎖、in vitroでADCC/CDCを増強) MX041
TGEX-HC-hG1[NA]-Zeo ヒトIgG1(重鎖、糖鎖修飾なし) MX042
TGEX-HC-hG1[LALA-PG]-Zeo ヒトIgG1(重鎖、in vitroでADCC/CDCを低下) MX043
TGEX-HC-hG1[YTE-KF]-Zeo ヒトIgG1(重鎖、血中半減期延長) MX044
TGEX-HC-hG4[SPLE-PG]-Zeo ヒトIgG4(重鎖、in vitroでADCC/CDCを低下) MX045

ADCC:Antibody-dependent cellular cytotoxicity、CDC:Complement-dependent cytotoxicity


各種フォーマットでの発現用

目的に合わせて、IgG(全長抗体)だけでなくFabやFc融合体などの形式で発現できるベクターもあります。

用途 ベクター名 概要 商品コード
Fabフラグメント TGEX-FH-hG1-Zeo ヒトまたはキメラ型IgG1 Fabフラグメントを発現させるためのベクター MX023
Fc融合体 TGEX-FC-hG1-Zeo ヒトIgG1 Fc融合体を発現させるためのベクター MX025
scFv-Fc/VHH-Fc融合体 TGEX-SCblue-Zeo ファージディスプレイシステムで得られた配列を本ベクターにサブクローニングすることで、scFv-Fc融合体またはVHH-Fc融合体として哺乳動物細胞において発現できる MX024
分泌タンパク質 TGEX-AC-Zeo 組換え体タンパク質の分泌発現に用いる汎用ベクター。すべてのTGEXベクターシリーズのベースとなったベクター。 MX020

コントロールベクター

ベクター名 概要 商品コード
TGEX-eGFP-Zeo GFP(緑色蛍光)を指標として発現を確認できるレポーター用ベクター MX022

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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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