抗体精製におけるProtein A/G/Lの選び方 Protein A、Protein G、Protein A/G、Protein Lの結合特性比較
掲載日情報:2026/06/09 現在Webページ番号:72629
Protein A、Protein G、Protein A/G、およびProtein Lは、抗体結合特性が十分に解析されているタンパク質です。天然由来タンパク質を用いることもありますが、現在では、結合容量が高く安定性に優れ、抗体に対する特異的な結合を最大化できる組換え体タンパク質(E. coli産生)が広く用いられています。
本記事では、抗体精製に用いられるProtein A、Protein G、Protein A/G、Protein Lの結合特性を比較し、動物種、抗体クラス/サブクラス、抗体断片の種類に応じた選び方を紹介します。
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- 抗体精製とは
- Protein A、Protein G、Protein A/G、Protein Lの違いと選択
- Protein A、Protein G、Protein A/G、Protein Lの特性と選択
- 抗体の動物種・サブクラス別 Protein A、Protein G、Protein A/G、Protein L 結合性比較
- 製品ラインナップ
抗体精製とは
抗体精製とは、タンパク質の混合物から特定の抗体を単離するプロセスです。一般には、タンパク質精製、クロマトグラフィー、電気泳動などの手法を用いて行われます。最も一般的な方法はProtein AまたはProtein Gを用いたアフィニティークロマトグラフィーで、抗体がProtein AまたはProtein Gを固定化した担体に結合する性質を利用します。Protein A/GやProtein Lを固定化した担体も、抗体の種類や結合特性に応じてアフィニティークロマトグラフィーに利用されます。精製した抗体は、ELISAやウエスタンブロッティングなど、さまざまな用途に使用できます。
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Protein A、Protein G、Protein A/G、Protein Lの違いと選択
抗体結合タンパク質は、精製したい抗体の動物種、クラス/サブクラス、Fc領域の有無に応じて選択します。一般的なIgG精製にはProtein AまたはProtein Gが広く用いられ、より広いIgGサブクラスへの対応を重視する場合はProtein A/Gが適しています。一方、Fab断片や単鎖抗体断片(scFv)などFc領域を持たない抗体断片を扱う場合は、κ軽鎖可変領域に結合するProtein Lが有用です。ただし、Protein Lはκ軽鎖可変領域に結合するため、対象抗体がProtein Lに結合可能なκ軽鎖を有するか確認が必要です。
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Protein A、Protein G、Protein A/G、Protein Lの特性と選択
| 項目 | Protein A | Protein G | Protein A/G | Protein L |
|---|---|---|---|---|
| 由来 | Staphylococcus aureus (黄色ブドウ球菌) |
Streptococcus属 (C群およびG群) |
Staphylococcus aureus (黄色ブドウ球菌) Streptococcus属 (C群およびG群) |
Peptostreptococcus magnus |
| 組換え体の分子量 (E. coli産生) |
33 kDa | 22 kDa | 50 kDa | 38 kDa |
| 免疫グロブリン 結合ドメイン数 |
5 | 2 | 6 | 5 |
| 免疫グロブリン 結合部位 |
IgGの重鎖定常領域(Fc) (CH2~CH3領域) |
IgGの重鎖定常領域(Fc) (CH2~CH3領域) |
IgGの重鎖定常領域(Fc) (CH2~CH3領域) |
免疫グロブリンのκ軽鎖可変領域(VL-κ) |
| 主な用途・特長 | ヒト、ウサギ、マウスなど、さまざまな哺乳類由来IgGの精製に使用できます。 | Protein Aに結合しにくいIgGサブクラスを含む、幅広い哺乳類由来IgGの精製に有用です。 | Protein AとProtein Gの結合プロファイルを併せ持ち、サブクラスが不明なポリクローナル/モノクローナルIgG抗体にも適しています。 | κ軽鎖可変領域に結合するため、κ軽鎖を有するFab断片や単鎖抗体断片(scFv)など、Fc領域を持たない抗体断片にも結合します。 |
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抗体の動物種・サブクラス別 Protein A、Protein G、Protein A/G、Protein L 結合性比較
Protein A、Protein G、Protein A/Gは、主にIgGのFc領域に結合しますが、その結合性は動物種や抗体クラス/サブクラスによって異なります。Protein Lは、Igのκ軽鎖可変領域と相互作用することで、抗体の抗原結合部位を妨げることなく、さまざまな抗体アイソタイプ(IgG、IgM、IgA、IgE、IgD)に結合します。これらのタンパク質は、抗体のサブタイプや動物種によって結合能が異なるため、目的の抗体に適合する抗体結合タンパク質を選択することが重要です。
※ Strong Binding:++++、Medium Binding:+++、Weak Binding:++、No Binding:-、No Information:N/A
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製品ラインナップ
Magnetic Beads Purification Kit
抗体の動物種やサブクラス、Fc領域の有無に応じて、以下のProtein A / Protein G / Protein A/G / Protein L磁気ビーズ精製キットをお選び下さい。
品名をクリックすると商品の詳細、商品コードをクリックすると価格表をご覧いただけます。
| 品名 | 概要 | 商品コード |
|---|---|---|
| BcMag Protein A Magnetic Beads Purification Kit | IgGのFc領域(CH2-CH3)に強く結合し、さまざまな哺乳類由来IgGの精製に適しています。 | MAA101 |
| BcMag Protein G Magnetic Beads Purification Kit | 多くの動物種由来抗体に結合し、Protein Aに結合しにくい哺乳類IgGの精製にも有用です。 | MAG101 |
| BcMag Protein A/G Magnetic Beads Purification Kit | Protein AとProtein Gの結合プロファイルを併せ持ち、幅広いIgGの精製に適しています。 | MA101 |
| BcMag Protein L Magnetic Beads Purification Kit | Igのκ軽鎖可変領域に結合し、Fab断片や単鎖抗体断片(scFv)にも対応します。 | MAL101 |
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