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組織を内外均一に3D染色するキット 3次元組織染色キットCUBIC-HV™

掲載日情報:2026/01/19 現在Webページ番号:72614

3次元試料の内部まで抗体や核染色剤で均一に染色できるよう最適化された、試薬およびツールのセットです。別売の組織透明化試薬キットCUBICと併用することで、染色から透明化までの一連の作業を行えます。再使用可能な染色ポット付きスターターキットもご用意しています。
CUBIC技術は、臓器・全身の全細胞観察を目指して約10年かけ理化学研究所・東京大学で開発され、現在は世界中で汎用的な組織透明化・3次元組織染色手法として高い信頼を得ています。


特長

  • 世界最高性能の3次元組織染色技術CUBIC-HistoVIsionをもとに製品化しています。
  • 3次元試料の内外を均一に染色可能な試薬類をまとめたキットです。
  • CUBIC透明化試薬(別売)と組み合わせて使用します。
  • 実験用に最適化された染色ポットが付属したスターターキット(#CSSR004)と通常キット(#CSSR003)があります(染色ポットは繰り返し使用可能です)。

特許化技術
染色プローブ高度濃縮法:染色剤・抗体を深部まで速く浸透させるために、濃度を通常法の10~100倍程度まで濃縮可能な新技術。
染色プローブ浸透促進剤:染色剤・抗体を深部まで速く浸透させるために、500以上の化合物から選別された理想的な化合物からなる添加剤。


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製品ラインナップ

CUBIC-HV™2 3D Tissue Staining Kit

3次元組織染色に最適化されたバッファーとツール。抗体と核染色剤に適用可能です。マウス全脳を最短1週間以内で均一に染色します。
商品コードをクリックすると、各製品の価格表をご覧いただけます。

品名 キット内容 商品コード
CUBIC-HV™2 3D Tissue Staining Kit
  • Pre-wash buffer(前洗浄バッファー)
  • Staining buffer(染色バッファー)
  • Additive A~F(添加剤A~F)
  • Wrapping reagent(ラッピング用試薬)
  • Wash Buffer(洗浄バッファー)
  • Supplement for Staining buffer(サプリメント)
CSSR003
CUBIC-HV™2 3D Tissue Staining Kit (Starter)
  • Pre-wash buffer(前洗浄バッファー)
  • Staining buffer(染色バッファー)
  • Additive A~F(添加剤A~F)
  • Wrapping reagent(ラッピング用試薬)
  • Wash Buffer(洗浄バッファー)
  • Supplement for Staining buffer(サプリメント)
  • Staining pot(染色ポット)
CSSR004
3D Tissue Staining Pot for CUBIC-HV™2
  • Staining pot(染色ポット)
CSSR005

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使用例

成体マウス脳

その他の使用例は下記のテクニカルガイドブックをご覧下さい。

成体マウス脳

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メーカー資料

画像をクリックすると、テクニカルガイドブック(PDF)がダウンロードできます。

テクニカルガイドブック

テクニカルガイドブック


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FAQ

染色剤、抗体、蛍光タンパク質に関する質問

Q1. CUBIC-HV™2で、蛍光色素や染色剤は何が使えますか?

A1. 抗体を用いる場合は、Alexa Fluor色素などで直接蛍光標識した抗体、またはJackson Immunolab社のFabuLight Fab fragment二次抗体の使用を推奨します。Alexa Fluor色素のうち、AF488がCUBIC-Rと適合しないため、代替としてFITCなどをご使用下さい。CUBIC-HVプロトコルでは一般的なIgG型二次抗体の使用は、深部染色性が担保されないため推奨しません。核染色には、ヨウ化プロピジウム(PI)、SYTOX-Green、RedDot2のいずれかを推奨します。

Q2. CUBIC-HV™2で、研究室にある一次抗体を用いることは可能ですか?

A2. 参考文献中では、透明化前後で抗原性が保たれることを確認しているタンパク質もありますが、すべてのタンパク質について確認していないため、実際にお持ちの抗体でご検討下さい。CUBIC-L処理前後の切片を用いて染色性を比較することで適合性の確認が可能です。

Q3. 通常の免疫組織染色と同様に、一次抗体の後に蛍光標識した二次抗体を用いることは可能ですか?

A3. CUBIC-HV™2では、3次元染色の前にFabuLight Fab fragment二次抗体と一次抗体を反応させて複合体を形成します。2次元切片で汎用される2ステップ(一次抗体→二次抗体)の染色は、深部染色性が担保されないため推奨しません。

Q4. どんな蛍光タンパク質が使えますか?

A4. EGFP、EYFP、Venus、tdTomato、mCherry、mKate2の蛍光シグナルの保持について確認しています。その他の蛍光タンパク質については、事前にご自身でご確認下さい。


透明化の操作に関する質問

Q1. 透明化する際の容器は何を用いればよいですか?

A1. CUBIC組織透明化は組織をわずかに膨張させて透明度と顕微鏡解像度を向上させるよう設計されているため、組織よりやや大きい径のチューブやタッパーなどの容器を推奨します。試薬はチューブ容量の半分程度まで入れ、容器を横にしたときに試料が液面から出ない程度が目安です。CUBICの試薬は水系のためポリプロピレンやポリエチレンの容器に入れても安全に使用できることを確認しています。

Q2. 組織が膨潤するとのことですが、実験への影響はありませんか?

A2. 個々の細胞が膨潤することはありますが、細胞同士の位置関係は保たれます。ただし、組織によっては剛性の異なる構造(例:神経と血管など)が混在しており、アーティファクトの原因となる場合があります。そのため、ケースバイケースでの確認が必要です。

Q3. 動物から切除した臓器をすぐに透明化する場合は、試料は固定しなくてもよいですか?

A3. CUBIC透明化試薬はPFA固定組織に最適化されています。未固定の試料は溶解(lysis)するため、必ず固定操作を行って下さい。

Q4. 切除、固定してからしばらく時間が経過した試料は透明化可能ですか?

A4. 固定液に長期間(数週間以上)浸漬した試料でも透明化は可能です。ただし、固定条件は透明化に大きく影響するパラメーターであるため、可能な限り固定液の調製条件や固定期間を一定にすることを推奨します。株式会社CUBICStarsが提供するプロトコルでは、実験動物を還流固定した後、24時間以内にPBSで洗浄し、速やかにCUBIC-L処理を開始することを推奨しています。

Q5. パラフィン包埋試料を透明化できますか?

A5. パラフィン包埋試料は、脱パラフィン処理後に透明化が可能です。詳細な手順については、以下もご参照下さい。
Nojima, S., et al., Sci. Rep., 7(1), 9269(2017). [PMID:28839164]

Q6. 実際に透明化するにはどれくらいの試薬量が必要ですか?

A6. マウス全身透明化では、全身が十分に浸る量の試薬をご用意下さい。臓器透明化では、チューブ容量の半分程度まで試薬を入れ、チューブを横にした際に臓器全体が浸るチューブサイズと試薬量を選択して下さい。例として、マウス脳の場合は20~30 mlチューブにCUBIC-Lを10~15 ml入れます。使用する試料や容器の大きさによって必要量は変動しますが、目安として、成体マウス1匹の全身透明化では合計でCUBIC-Lが200~400 ml、CUBIC-Rが100~200 ml程度、各臓器(約1 cm3)透明化には合計でCUBIC-Lが20~40 ml、CUBIC-Rが10~20 ml程度必要です。

Q7. 透明化が十分に進まない原因は何ですか?

A7. 以下の理由が考えられます。以下の対処法をご検討下さい。

  1. 固定に用いたPFA溶液のpHが高い
    pHが8を超えると過固定となり、臓器が黄色くなり透明化が進みにくくなるため、pHを7~7.5にして下さい。
    またPFA溶液のpHや処理時間によって透明化の程度が変わるため、固定時間や固定液の調製条件は可能な限り一定にすることを推奨します。
  2. 脱脂が完了していない
    脱脂工程を延長するか、CUBIC-Lの交換頻度をご検討下さい。2日おきにCUBIC-Lを新鮮なものに交換し、37℃で振とうさせることを推奨します。
  3. 透明化が完了していない
    CUBIC-Rに水分が持ち込まれると、試薬の屈折率が低下して透明化が不十分になります。CUBIC-Rを交換して下さい。
Q8. 脱脂に要する時間はどのくらいかかりますか?

A8. 成体マウスの組織の場合、脱脂期間の目安は3~7日間程度です。ただし、臓器によって脱脂に要する期間は異なります。臓器の種類や大きさ、実験目的に応じて脱脂期間を設定して下さい。例えば、ライトシート顕微鏡観察では完全な透明化が必要ですが、2光子顕微鏡による部分的な観察では、より短時間で不完全な透明化でも十分な場合があります。


透明化後に関する質問

Q1. 実験後の廃液はどうすればよいですか?

A1. 所属機関の廃棄物担当者と相談の上、所定の処理方法に従って廃液処理を行って下さい。なお、目安として、実験後の生体試料および浸漬に用いた試薬は医療用廃棄物、感染性廃棄物として処理し、未使用のCUBICは水分を多く含む有機廃液、難燃性廃液として処理します。

Q2. 透明化後の試料の保存方法は?

A2. 使用後のCUBIC-Rに浸漬した状態で、試料は常温保存が可能です。なお、CUBIC-Rの溶媒である水が蒸発すると試料が固化する可能性があるため、パラフィルムなどで容器を密閉して保存して下さい。また、アガロースゲル中でも常温保存可能で、こちらの方がより安定です。アーカイブ保存を行う場合は、CUBIC-RをPBSで洗浄した後、アジ化ナトリウムなどの防腐剤を添加したPBS中で4℃にて長期保存できます。
【アガロースゲル保存法】
適当なチューブに、透明化に使用したCUBIC-Rへアガロース粉末を最終濃度2%となるように加え、加熱して溶解します。アガロース溶液が冷えて固まる前に透明化試料を入れ、十分に冷却してアガロースゲルを固めます。詳細は以下の論文を参照下さい。
Matsumoto, K., et al., Nat. Protoc., 14(12), 3506-3537(2019). [PMID:31748753]

Q3. 透明化試料がうまく観察できません。

A3. 透明化組織の観察には、ライトシート顕微鏡(LSFM)や高屈折率に対応する対物レンズを備えた共焦点レーザー顕微鏡(CLSM)、2光子顕微鏡の使用を推奨します。観察時は、試料を観察用封入剤に浸し、封入剤の屈折率に対応した対物レンズを用いて観察して下さい。近年では、透明化組織観察用の安価なライトシート顕微鏡も開発されています。
参考文献:Otomo, K., et al., Nat. Commun., 15(1), 4941(2024). [PMID:38866781]

Q4. 試薬の屈折率はいくつですか?

A4. CUBIC-Rの屈折率(RI)は1.522です。屈折率を変化させる可能性があるため、CUBIC-Rに水などの溶媒を混合することは避けて下さい。

Q5. 論文に記載されているCUBIC-1、CUBIC-2はCUBIC-L、CUBIC-Rと同じものですか?

A5. CUBIC-1(Scal eCUBIC-1, Reagent-1)、CUBIC-2(Scal eCUBIC-2, Reagent-2)とCUBIC-L、CUBIC-Rは別の試薬です。CUBIC-1およびCUBIC-2はCUBICの第一世代にあたり、これを改良した第二世代のCUBICがCUBIC-LおよびCUBIC-Rです。第二世代では透明度が飛躍的に向上しています。機能として、CUBIC-1はCUBIC-Lと同様に脱脂、脱色作用を示し、CUBIC-2はCUBIC-Rと同様に屈折率調整作用を示します。


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価格

CUBIC-HV™2 3D tissue staining kit

[在庫・価格 :2026年01月25日 00時00分現在]

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CUBIC-HV2 3D Tissue Staining Kit
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CUBIC-HV2 3D Tissue Staining Kit

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キャンペーン期間 2026/01/15 ~ 2026/03/31
[CUB] CUBIC組織透明化・染色試薬 20%OFFキャンペーン[~2026/03/31]
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[CUB] CUBIC組織透明化・染色試薬 20%OFFキャンペーン[~2026/03/31]
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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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