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動物実験に代わる、dPCRを用いた迅速定量が可能なパイロジェン試験 NAT-MAT system

掲載日情報:2025/12/03 現在Webページ番号:72569

単球活性化試験(MAT)にdPCRを組み合わせ、IL-1βおよびTNF-αの遺伝子発現を迅速に定量できるキットです。エンドトキシンに加えて非エンドトキシン性の発熱性物質も測定でき、ウサギ発熱性試験(RPT)の代替法として有用です。NAT-MAT systemは「NAT-MAT Cells Kit」「NAT-MAT Extraction Kit」「NAT-MAT dPCR Kit」のラインナップがあり、各キットの個別販売に加え、すべてをセットにしたセット品も取りそろえています。

作用機序

ウサギ発熱性試験から単球活性化試験へ

医薬品や医療機器分野では、微生物由来・非微生物由来のいずれの物質によっても誘発され得る致死的な発熱反応を回避するため、発熱性物質(パイロジェン)の検出が義務付けられています。従来はウサギ発熱性試験(RPT)などの動物試験に依存してきましたが、倫理的懸念の高まりと代替法需要の増加を受け、2010年に単球活性化試験(Monocyte Activation Test、MAT)が欧州薬局方(EP)に導入され、発熱性物質を検出および定量するヒト由来のin vitroシステムが開発されました。
発熱性物質とは、体内に侵入した際に発熱を引き起こす可能性がある物質を指し、微生物由来(例:細菌のエンドトキシン)だけでなく、化学物質や汚染物質などに由来する非微生物性の場合もあります。医薬品、特に静脈内投与製品がこれらの有害物質を含まないことを保証するには、発熱性物質試験(パイロジェンテスト)が不可欠です。


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単球活性化試験における従来製品とNAT-MAT systemの違い

単球活性化試験(MAT)は、試料中の発熱性物質により誘導される単球の活性化に基づく試験です。単球は潜在的発熱性物質に曝露されるとシグナル伝達経路を介して活性化しIL-1β、TNF-α、IL-6などの炎症性サイトカインを分泌します。MATは、これらサイトカインの放出を指標として測定します。
従来のMATキットがELISA法でサイトカインタンパク質を定量するのに対し、NAT-MAT systemはデジタルPCR(dPCR)でIL-1βおよびTNF-αの遺伝子発現量を測定します。細胞処理時間が短縮され、迅速な測定が可能です。さらに、エンドトキシン性・非エンドトキシン性のいずれの発熱性物質も検出可能であり、ウサギ発熱性試験(RPT)に代替できるパイロジェン試験です。欧州薬局方2.6.30に準拠し、工程内管理および最終製品の出荷試験として実施できます。

本製品のワークフロー

本製品の概略



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製品ラインナップ

品名 概要 キット内容 商品コード
NAT-MAT Cells Kit Myeloblast(骨髄芽球)をPhorbol-12-myristate-13-acetate(PMA)で分化させたマクロファージを含むキットです。凍結保存で出荷され、96ウェルプレートに直接播種できます。上記Workflowの「1.Seeding」および「2.Stimulation」で使用します。
  • NAT-MAT Cells(HL-60 derived macrophages)
  • 96-well cell culture plate
  • Cell medium
  • Assay medium
58-0501
NAT-MAT Extraction Kit NAT-MAT cells Kitの核酸を抽出する、磁気ビーズベースの抽出キットです。抽出は自動化が可能です。上記Workflowの「3.Extraction」で使用します。
  • Lysis buffer
  • Binding buffer
  • Magnetic bead suspension
  • Wash buffer 1~3
  • Elution buffer
  • Proteinase K
  • Rehydration buffer
58-0502
NAT-MAT dPCR Kit 凍結乾燥プライマー/プローブ混合液を用いて、トリプレックスPCR反応において2つのサイトカイン(IL-1β(HEX)およびTNF-α(Cy5))と1つのハウスキーピング遺伝子(FAM)の遺伝子発現を測定するキットです。上記Workflowの「4.Detection」で使用します。
  • NAT-MAT mix
  • Positive control DNA
  • dPCR grade water
58-0503
NAT-MAT All-in-One System Kit NAT-MAT Cells Kit、NAT-MAT Extraction Kit、NAT-MAT dPCR Kitがセットになった製品です。
  • NAT-MAT Cells Kit
  • NAT-MAT Extraction Kit
  • NAT-MAT dPCR Kit
58-0511

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使用例

エンドトキシン発熱性物質

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非エンドトキシン発熱性物質

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エンドトキシンおよび非エンドトキシン発熱性物質に対する反応性
特定のエンドトキシンおよび非エンドトキシン発熱性標準物質をNAT-MAT systemで測定した結果、優れた直線性が確認された。本アッセイは、Toll様受容体(TLR)1~9を活性化する発熱性物質の検出が可能であることが示された。


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価格

[在庫・価格 :2025年12月06日 10時35分現在]

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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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