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増殖因子の捕捉・結合により分化誘導効率を高める細胞培養基質 perLAM-421(パールカン結合型ラミニンE8断片)

掲載日情報:2025/12/12 現在Webページ番号:72466

perLAMは、パールカンのドメインⅠとラミニンE8断片を連結させた細胞接着基質で、基底膜成分であるラミニンとパールカンの機能を併せ持ちます。パールカンドメインⅠとラミニン421のE8断片を融合したperLAM-421は、hiPS細胞の増殖を促進させ、骨格筋細胞への分化誘導効率を高めます。

パールカンとは

パールカンは基底膜と呼ばれるシート状の細胞外マトリックス(Extracellular matrix、ECM)に存在し、基底膜における細胞の増殖や分化のシグナル伝達をサポートする役割を持っています。パールカンはヘパラン硫酸(HS)鎖を持っており、この部位がbFGF、VEGF、TGF-βなどの分子を捕捉します。捕捉された分子は細胞のレセプターへ届けられ結合することで細胞に影響を与えています。

パールカン結合型ラミニンE8断片について

パールカンドメインⅠに存在するHS鎖は増殖因子と増殖因子レセプターの結合をサポートします。また、ラミニンE8はインテグリンと結合することで強力な細胞接着を実現することができます。HS鎖とラミニンE8断片が融合したこの基質は、多能性幹細胞の培養から高効率な分化誘導が期待できます。ラミニンE8断片とパールカンドメインⅠは、基底膜成分を模倣しており、その機能においても同等です。よって、これらを融合したパールカン結合型ラミニンE8断片は基底膜を再現した培養基質になります。

図.模式図



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特長

  • 本製品は、パールカンのドメインⅠとラミニン421 E8断片を連結させた細胞接着基質です。
  • 生体内の基底膜を模倣しており、細胞培養基質として使用できます。
  • パールカンドメインⅠのHS鎖はbFGFなどの増殖因子を捕捉して細胞のレセプターへ効率的に届けます。
  • ラミニンE8断片は細胞のインテグリンと特異的かつ強力に結合することで多能性幹細胞の安定的な拡大培養を実現します。
  • 培養容器にコートすることで、hiPS細胞の増殖を促進させ、骨格筋細胞への分化誘導効率を高めます。
  • コーティング不要の添加法(細胞懸濁液に添加する方法)も使用可能です。
  • 産生細胞:CHO-S細胞

使用濃度や添加量は、細胞の種類や株、培地、目的によって異なります。


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使用例

hiPS細胞から骨格筋細胞への分化

画像内容説明
図.hiPS細胞由来骨格筋細胞(誘導から38日目)
パールカン結合型ラミニン421 E8断片により誘導された細胞は筋細胞マーカー(MHC、MYOD1、DAPI)の発現量が高いことを示した。

引用文献
  • Zhao, M. et al., Adv. Sci. (Weinh.)., 11(26), e2308306(2024). [PMID:38685581]



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価格

[在庫・価格 :2025年12月14日 00時00分現在]

※ 表示されている納期は弊社に在庫が無く、取り寄せた場合の納期目安となります。

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perLAM-421

文献数: 0

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法規制等
保存条件 -20℃ 法規備考
掲載カタログ

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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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