唾液試料からタンパク質を沈殿、高収率で回収できます！ Minute Native Protein Precipitation Kit from Saliva

唾液試料中のタンパク質を沈殿させ、高収率で回収するキットです。本製品で沈殿させたタンパク質は、界面活性剤を含まない水溶液に容易に溶解することができます。回収したタンパク質はさまざまなアプリケーションに適用可能です。

※ 本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。

1. 新鮮または凍結唾液試料をコレクションチューブにセットしたフィルターカートリッジに移す。フィルターにキャップをして、遠心分離を行う。この操作により、粘性の高い唾液試料が瞬時に非粘性の液体となり、試料中の細胞残屑や不溶性物質が除去される。
2. 上清を新しい1.5 mlチューブに移し、タンパク質沈殿試薬をチューブに加え（唾液と試薬の比率は1：2）、ボルテックスを用いて再懸濁する。
3. チューブを4℃でインキュベーションするとタンパク質は沈殿するので、を行う。遠心分離後、上清を完全に除去する。さらに、チューブの壁面に付着した試薬を沈殿させるため、短時間遠心分離を行い、上清を完全に除去する。
4. ペレット化した沈殿物任意のバッファーに再懸濁させる。このバッファーは、下流のアプリケーションに応じて界面活性剤不含、または界面活性剤含有のものを選択できる。例えば、下流のアプリケーションが2次元ゲルまたは質量分析の場合、タンパク質溶液中の塩は脱塩カラムまたは透析によって除去する必要がある。
   本製品を用いて回収された最終的なタンパク質の収率は、通常1～2 mg/mlである。さらに再懸濁されたタンパク質は、他の方法によるエクソソーム単離の出発試料としても使用できる。

※ 遠心分離はすべて4℃で行う必要があります。
※ 使用前に唾液試料にプロテイナーゼ阻害物質を添加することを推奨します。
※ 最初の試料容量は、50 μlから対応可能です。
※ 詳細はデータシートをご確認下さい。

従来のTCA法を改良した高効率なタンパク質沈殿キットです。試料中のタンパク質が低濃度であっても、30分以内に効果的に沈殿・濃縮することができます。