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HOME > 試薬 > 細胞培養 > 細胞の解析 > 細胞生存率／細胞毒性／多剤耐性 > LIVE-Step Cell Assay System

化学発光による細胞生存率測定試薬（BPS Bioscience社） LIVE-Step Cell Assay System

掲載日情報：2025/05/19 現在Webページ番号：72140

ビーピーエスバイオサイエンス /
BPS Bioscience Inc.
[メーカー略称：BPS]

D-ルシフェリンとATPの反応で生成される化学発光により、哺乳類細胞の細胞生存率をワンステップで測定できるReady-to-useの試薬です。接着細胞および浮遊細胞の細胞生存率を、均質かつ高感度で測定可能です。96ウェルプレートフォーマットに適応しており、ハイスループットアッセイにも最適です。

※ 本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。

細胞培養における細胞生存率（生細胞数）の測定方法について
測定原理
特長
操作方法概略
使用例
キット内容
価格

細胞培養における細胞生存率（生細胞数）の測定方法について

生物学分野においては、細胞培養における細胞生存率（生細胞数）の測定は不可欠です。従来は、トリパンブルーを用いてマニュアルで生細胞数を測定する方法が一般的でした。自動細胞カウンターを用いることで利便性は向上しますが、それでもハイスループットなアプリケーションには適さない場合がありました。一方で、脱水素酵素アッセイなどの酵素ベースの方法は、より多くの試料の測定が可能です。酵素活性を測定することにより、間接的に細胞生存率を決定できます。

ATPベースの発光測定は、直接的かつ高感度な測定が可能です。この方法に耐熱性ホタルルシフェラーゼを採用することにより、長期間にわたり安定した測定値を得ることができます。そのため、ATPベースの発光測定は感度および信頼性が高く、簡便であることに加え、ハイスループットスクリーニングにも適しています。

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測定原理

代謝的に活性な細胞ライセートから放出されたMg²⁺、O₂、およびATPの存在下でルシフェリンは発光シグナルを生成します。生成したシグナルは、溶解前の培養物中に存在していた代謝的に活性な生細胞の数に比例します。

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特長

単一溶液で、細胞溶解と培養液中のATP量の測定をワンステップで行うことができます。
浮遊細胞は100,000 cells以上、接着細胞は50,000 cellsまでの検出において直線性が得られ、R²値は0.99以上です。
シグナルは5時間以上（T_1/2 >300分）安定しているため、実験の柔軟性を高めます。
さまざまな培地組成やフェノールレッド存在下でも使用できます。
凍結融解を複数回繰り返しても安定です。

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操作方法概略

哺乳類細胞を含むウェルに本製品（LIVE-Step cell assay solution）を添加すると、細胞が溶解しルシフェラーゼを介した反応が起こる。生成したシグナルをルミノメーターで測定する。シグナルは、溶解前の培養物中に存在する代謝活性を有する生細胞の割合に比例する。

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使用例

細胞密度および培養時間の影響

細胞密度の測定結果への影響 — Jurkat細胞をさまざまな細胞密度で播種し、LIVE-Step cell assay solutionで10分間インキュベートした後に培養液中の代謝活性生細胞画分を測定した。データはバックグラウンドを差し引いた発光量として示した（内側の図は、1,000 cells/well未満の低細胞数においても直線性が得られることを示している）。

培養時間の測定結果への影響 — さまざまな細胞密度でJurkat細胞を播種し、LIVE-Step cell assay solutionで10分間または300分間インキュベーションした後、培養液中の代謝活性生細胞画分を測定した。データはバックグラウンドを差し引いた発光量として示した。

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凍結融解に対する安定性

凍結融解を行った後、96ウェルプレート内の1 μM ATPを含むThaw Medium 1（#60187）100 μlにLIVE-Step cell assay solution 100 μlを加え、発光量を測定した。

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さまざまな細胞株の細胞生存率の測定

本製品は、複数の細胞株に使用可能で、医薬品開発およびin vitro試験において高感度で信頼性の高いデータが得られます。

図をクリックすると拡大します（🔍）

上段：SK-BR3細胞をCisplatinおよびDocetaxel濃度を段階的に増加させながら72時間処理し、本製品を用いて培養中の代謝活性生細胞画分を測定した。
下段：HL60細胞およびA549細胞をCisplatin濃度を段階的に増加させながら72時間処理し、本製品を用いて培養中の代謝活性生細胞画分を測定した。

データはバックグラウンドを差し引いた発光量（R.L.U.：Relative Light Unit）として示した。

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