HOME > 受託サービス・特注品 > ゲノミクス・エピジェネティクス > エクソソーム解析 > HAS法によるエクソソーム精製・品質評価受託サービス(Egret・Lab社)
HOME > 試薬 > 遺伝子工学 > RNA研究用商品 > Exosome(エキソソーム,エクソソーム)研究用商品 > HAS法によるエクソソーム精製・品質評価受託サービス(Egret・Lab社)

大量サンプルからエクソソームの高純度精製に対応します! HAS法によるエクソソーム精製・品質評価受託サービス(Egret・Lab社)

掲載日情報:2024/09/27 現在Webページ番号:70914

カブシキカイシャ イーグレットラボ /
株式会社 Egret・Lab
[メーカー略称:EGL]

特殊ハイドロゲルを用いた新規エクソソーム精製法(HAS法)によるエクソソーム精製サービスです。既存手法では難しかった高純度かつ大量のエクソソーム精製にもリーズナブルな価格で対応いたします。また、エクソソームの品質評価サービスも提供しています。

Exosome(エキソソーム、エクソソーム)特集バナー

新規エクソソーム精製法(HAS法)について

既存手法の問題点

エクソソームは細胞間や組織間のシグナル伝達に関与することが明らかになっており、基礎研究の対象として注目を集めています。加えて、創薬や化粧品・食品分野での利用といった産業応用を目指した研究も盛んに行われています。しかし、産業化に適したエクソソームの精製についてはゴールデンスタンダードと言える手法は未だに確立されていません。現在利用されている精製方法には主に4つの手法が存在しますが(表1)、これらの手法は精製純度、回収量、作業効率に一長一短があります。特に、大量の試料からエクソソームを高効率かつ高純度に精製できる手法は、産業利用に不可欠であるにもかかわらずこれまで存在しませんでした。

表1. 各種エクソソーム精製法の比較

HAS法(新手法) 超遠心法 沈殿法 Filter法 Affinity法
精製度
回収量
大量精製
コスト

HAS法の原理

HAS法の原理 HAS法の原理① HAS法の原理② HAS法の原理③
①ハイドロゲルが膨張 ②ハイドロゲル表面にトラップ ③表面から遊離させ回収


図1. HAS法によるエクソソーム精製の原理

HAS法は、新規に開発された特殊ハイドロゲルを用いたエクソソームの精製法です。特殊ハイドロゲルは表面電位と親和性の制御によってエクソソームを効率よく吸着させると同時に、本来の高吸水性によってエクソソーム以外の夾雑物を水分と共にハイドロゲル内部に取り込む特性を持ちます(図1)。ハイドロゲル表面に堆積したエクソソームは、専用のバッファーによる洗浄・抽出によって容易に回収することができます。また、ハイドロゲル内部に吸収された夾雑物は抽出されないため、高い精製度のエクソソームが大量に得られます。HAS法は、尿、培養上清、血清といったサンプルからの精製に対応し、既存手法と比較して短い作業時間で圧倒的に高い回収効率を実現しています。加えて、超遠心機などの高価な機材が不要であり、簡便かつ高い純度でのエクソソーム精製を可能にした優れた技術です。


具体的な精製手順


HAS法のワークフロー(10 ml未満の試料を用いる場合)
●10 ml未満の場合
2 mlろ過カラムにハイドロゲル
および対象溶液を添加
ハイドロゲル洗浄後、塩溶液添加
HAS法のワークフロー(10 ml未満の試料を用いる場合) HAS法のワークフロー(10 ml未満の試料を用いる場合) HAS法のワークフロー(10 ml未満の試料を用いる場合)
溶液除去 ハイドロゲルを洗浄 精製液回収


図2. HAS法のワークフロー(10 ml未満の試料を用いる場合)

  ☞ お問い合わせ先  




目次に戻る

特長

  • 高純度のエクソソームを効率よく回収できます。
  • 大量試料からの精製に対応いたします。
  • インタクトなエクソソームが得られます。
  • リーズナブルな価格で受託いたします。

  ☞ お問い合わせ先  


目次に戻る

サービスの内容

HAS法によるエクソソーム精製・濃縮

お手持ちの試料からエクソソームを精製するサービスです。まずは培養上清からの精製に対応いたします。それ以外の試料については当社受託・特注品担当までお問い合せ下さい。

最小受託検体数 検体量 費用(1検体当たり) 納期
1検体 1~10 ml 1検体:40,000円 2週間程度*1
2~4検体:35,000円
5検体~:30,000円
11~50 ml 150,000円
51~100 ml 300,000円
101 ml~ お問い合わせ下さい

エクソソーム品質評価

上記サービスで精製したエクソソーム以外にお客様ご自身で精製したエクソソームの品質評価もお受けいたします。

測定項目 測定手法・機器 最小受託検体数 検体量 費用(1検体当たり) 納期
粒子数計測 NanoSight*2
(ナノ粒子解析システム)
1検体 1 ml~ 1~4検体:20,000円 2週間程度*1
粒度分布計測 5検体~:18,000円
マーカータンパク質検出 ELISA(CD9, CD63)*3 5検体 17,000円

*1 機械の故障などが発生した場合や、ご依頼の検体数、試験の込み具合によっては納期が遅れる場合があります。あらかじめご了承下さい。
*2 CSVデータの提供は1検体あたり10,000円にて承ります。
*3 サンドイッチ法での測定、各々の因子の測定のどちらでも対応可能です。

  ☞ お問い合わせ先  


目次に戻る

実施例

MSC(脂肪由来間葉系幹細胞)培養液からの精製実施例

MSC培養液から各種エクソソーム精製手法によって精製を行い、エクソソーム精製量と精製度の比較を行った。HAS法では他の手法よりも大量に精製できている(図3)。また、品質の面でも夾雑タンパク質が少なく(図4)、均一な粒度(図5)のエクソソームが精製できていることが分かる。

図3.各手法でのエクソソーム回収量の比較

図をクリックすると拡大します(🔍)

図3.各手法でのエクソソーム回収量の比較

図4.各手法のエクソソーム精製度(総タンパク質量あたりのエクソソーム量)

図をクリックすると拡大します(🔍)

図4.各手法のエクソソーム精製度
(総タンパク質量あたりのエクソソーム量)

図5.HAS法で精製したエクソソームの粒度分布(NanoSight測定)

図をクリックすると拡大します(🔍)

図5.HAS法で精製したエクソソームの粒度分布
(NanoSight測定)


エクソソームの含有および品質評価実施例

試料中にエクソソームが含有されているかどうかを調査するため、試料を前処理後、HAS法で精製を行った。その後、NanoSightによる粒度分布解析を行い(図6)、ELISAによるエクソソームマーカー(CD63)測定およびエクソソームの細胞への取り込み(図7)を撮影した。その結果、エクソソームの粒度(50~200 nm)に十分量の粒子数が確認されたこと(図6)、CD63が陽性であること、またエクソソームの細胞取り込み像(図7)も確認できたことから、試料にエクソソームが含有されていることが確認できた。

図6.HAS法で精製したエクソソームの粒度分布

図をクリックすると拡大します(🔍)

図6.HAS法で精製したエクソソームの粒度分布

図7.細胞にエクソソームが取り込まれている様子

図をクリックすると拡大します(🔍)

図7.細胞にエクソソームが取り込まれている様子

エクソソーム内包タンパク質を染色し、ヒト表皮細胞に染色したエクソソームを添加し蛍光顕微鏡で撮影した。

  • :エクソソーム 
  • :細胞質 
  • :細胞核

  ☞ お問い合わせ先  


目次に戻る

ご注文方法

ご依頼の内容に応じてお見積もりします。詳細は、当社受託・特注品担当(下記参照)までお問い合せ下さい。

目次に戻る

製品情報は掲載時点のものですが、価格表内の価格については随時最新のものに更新されます。お問い合わせいただくタイミングにより製品情報・価格などは変更されている場合があります。
表示価格に、消費税等は含まれていません。一部価格が予告なく変更される場合がありますので、あらかじめご了承下さい。