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耐性遺伝子を含まない環状テンプレート GenCircle dsDNA(dsDNA)合成サービス

掲載日情報:2023/11/16 現在Webページ番号:70839

GenCircle dsDNAは、GenScript社が開発した薬剤耐性マーカーのない小さな環状二本鎖DNA合成サービスです。ベクターのバックボーンは薬剤耐性遺伝子や細菌由来の配列を含まず、わずか400 bp超のサイズで、宿主の外では複製されません。GenScript社の20年以上におよぶ高い遺伝子合成技術を用いることで、目的の遺伝子を含むGenCircle dsDNAを合成することができ、遺伝子および細胞療法研究の安全性と効率を向上させます。

GenCircle dsDNAのベクターマップのイメージ

GenCircle dsDNAのベクターマップのイメージ

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サービス概要

目的の遺伝子を導入するために通常使用されるプラスミドベクターのバックボーンは、一般的に1.5 kb以上であり、薬剤耐性遺伝子が含まれています。耐性遺伝子の存在によって、細菌のスクリーニングや培養は容易になる一方で、遺伝子・細胞治療の分野では、耐性遺伝子の残留物が体内に持ち込まれるリスクがあり、安全性上の問題が生じる可能性があります。
ベクターのバックボーンを小さくすることは、発現をより安定させ、トランスフェクション効率を高くすることができます。その結果、RNA 転写とタンパク質発現のレベルが向上します。

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アプリケーション


細胞治療 遺伝子治療 DNAワクチン 細胞株/モデル動物の構築
細胞治療 遺伝子治療 DNAワクチン 細胞株/モデル動物の構築

トランスポゾン/トランスポザーゼベクターCRISPRノックインテンプレート

AAV/レンチウイルスパッケージングプラスミド、非ウイルスベクターmRNA調製テンプレート

抗原発現ベクター

トランスポゾン/トランスポザーゼベクターCRISPRノックインテンプレート

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特長

1. 安全!薬剤耐性マーカーなし

  • 耐性遺伝子が挿入されていないので、宿主外での増幅がありません。

2. 簡単!免疫原性/毒性が低い

  • CpGアイランドなどの細菌由来の配列が除去されており、発現がより安定します。

3. 小さい! わずか400 bp超のバックボーン

  • 同等量のプラスミドと比較してより高い遺伝子発現が得られます。
  • より高いトランスフェクション効率を実現します。

4. 効率的! KI/ウイルスパッケージング/GOI発現効率の向上

  • ノックイン効率が最大30%向上します。
  • ウイルス力価が最大3倍向上します。
  • 転写レベルが最大4倍、タンパク質発現レベルは最大20%増加します。

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サービスの詳細

以下の2種類の方法で対応可能です。

  1. GenScript社で遺伝子合成を行い、その後GenCircle dsDNAを合成する。
  2. GOIを含むプラスミドを提供いただき、そこからdsDNAを合成する。
サービス名 GOIの長さ 収量 納品形態 納期 アプリケーション
GenCircle dsDNA 1~50 kb 100 μg~g 凍結粉末もしくは溶液
(バッファーはオプション)
2週間~
  • トランスポゾン/トランスポザーゼベクター
  • ウイルスパッケージングプラスミド
  • GOIの転写と発現

上表以外のGOIの長さ、および収量をご希望の場合には、当社受託・特注品担当までお問い合わせ下さい。


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QC 品質管理

QC項目 管理基準
サンガーシークエンス シークエンスが100%正確である
制限酵素処理 消化後に電気泳動を行い、パターンが正確であること
分光光度計 収量の確認
NanodropによるUV値の測定 A260/280 = 1.8~2.0
電気泳動 RNAやゲノムDNAが電気泳動後に確認されないこと
均質性 ≧90%がスーパーコイルであること
TALエンドトキシン定量 <0.01 EU/μg
バイオバーデンテスト アガープレートで48時間経過後、何も生育しないこと


品質分析例

GenCircle dsDNAサービスは、さまざまな長さのターゲット遺伝子を対象として、これまでに世界で多くの受注実績があります。

3.8 kb*

品質分析例3.8 kb
  • Lane M:KB Ladder Marker
  • Lane 1:U33×××××90-1 plasmid
  • Lane 2:U33×××××90-1 plasmid、EcoRVによる消化

5.1 kb

品質分析例5.1 kb
  • Lane M:KB Ladder Marker
  • Lane 1:U72×××××90-1 plasmid
  • Lane 2:U72×××××90-1 plasmid、Ahdlによる消化

14 kb

品質分析例14 kb
  • Lane M:KB Ladder Marker
  • Lane 1:plasmid
  • Lane 2:plasmid、Xbalによる消化

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AAV transfer plasmid with ITRs、ITR stable

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動画

A Scalable Miniature Circular GenCircle dsDNA Production System for Gene and Cell Therapy

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適用例

ノックインテンプレートとしてGenCircle dsDNAを利用

結果:従来のプラスミドを用いた方法と比較して、遺伝子ノックイン効率が最大30%向上した。

CRISPRノックイン(2.5 kbの挿入)

GenCircle ds as CRISPR KI Template Knock-in Efficiency(%FITC+ ノックインテンプレートとしてGenCircle dsDNAを利用測定方法

図をクリックすると拡大します(拡大図


トランスポゾン遺伝子ノックイン(4.8 kbフラグメント)

Gencircle dsDNA as Transposon Vector Piggy Bac Knock-in Efficiency(%FITC+ ノックインテンプレートとしてGenCircle dsDNAを利用

図をクリックすると拡大します(拡大図


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GenCircle dsDNAをウイルスパッケージングに利用

結果:従来のプラスミドと比較して、ウイルスの力価が最大3倍、ITR配列がより安定し、耐性遺伝子の使用も避けられた。

レンチウィルスパッケージング

GenCircle dsDNA as CRISPR KI Template

図をクリックすると拡大します(拡大図


名称 ウイルス力価
(IFU/ml)
抗生物質
耐性遺伝子
pRRL-PGK-EGFP
(通常のプラスミド)
1.23 × 108 検出(Ct値<30)
pRRL-PGK-EGFP MF
(GenCircle dsDNA)
3.81 × 108 未検出(Ct値≧35)

AAVパッケージング

GenCircle dsDNA as AAV packaging plasmid

図をクリックすると拡大します(拡大図


名称 ウイルス力価
(IFU/ml)
抗生物質
耐性遺伝子
CMV EGFP AAV2
(通常のプラスミド)
1.12 × 1012 2%
CMV EGFP MF
(GenCircle dsDNA)
1.22 × 1012 未検出

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GenCircle dsDNAをターゲット遺伝子の転写に利用

結果:従来のプラスミドと比較して、転写産物レベルが最大4倍増加し、免疫応答が低下した。

GenCircle dsDNA as nonviral vector

図をクリックすると拡大します(拡大図


GOI Transcription Level

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GenCircle dsDNAを目的遺伝子発現に利用

結果:従来のプラスミドと比較して、タンパク質発現量が最大39%増加した。

GenCircle dsDNA used as GOI nonviral vector
GFP Expression

図をクリックすると拡大します(拡大図


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ご注文方法/価格/納期

追加のQCやその他のカスタマイズについてはご相談下さい。詳細は、下記当社受託・特注品担当までお問い合せ下さい。


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