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添加するだけ!抗生物質耐性菌の研究に有用です! グラム陽性菌のエフラックス(排出)機構の評価試薬 ColorFlux

掲載日情報:2024/03/04 現在Webページ番号:70687

ColorFluxは、細菌の抗生物質耐性研究においてエフラックス(排出)機構を評価するための、迅速で信頼性の高いインジケーターです。非毒性の赤色蛍光化合物で、細菌に添加するだけで排出ポンプの活性を色の変化で評価できます。

製品外観 細菌の排出ポンプ活性とColorFluxの色の変化

左図:製品外観
右図:細菌の排出活性とColorFluxの色の変化

特長

適合菌種 グラム陽性菌
黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、枯草菌(Bacillus subtilis)、
肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)で試験および検証済み
赤色
形状 液体
検出方法 目視、蛍光
シングルセル解析(ライブイメージングおよびフローサイトメトリー)にも対応
励起/蛍光波長 Ex:530 nm、Em:650 nm
保存方法 遮光4℃
包装 1 mg/ml濃度の水溶液1 ml(最終容量:スクリーニング培地1 L分)

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操作方法概略

操作方法概略

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使用例

黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)MepA&B変異体のColorFlux染色

使用例 1

Ex 530 nm/Em 645 nmで検出された各菌株の蛍光シグナル強度を示す。
WT:野生株、MepA&B+++:MepA&B過剰発現株。
資料提供:Mrunal Patil & Jean-Michel Bolla, Aix-Marseille Université (2023).


黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)NorA変異体のColorFlux染色

使用例 2

上図はNorA発現によるペレットの色の変化、下図はEx 530 nm/Em 645 nmで検出された各菌株の蛍光シグナル強度を示す。
資料提供:Mrunal Patil & Jean-Michel Bolla, Aix-Marseille Université (2023).


肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)PatA/PatB変異体のColorFlux染色

使用例 3

左図はPatA/PatB発現によるペレットの色の変化、右図は各菌株の蛍光シグナル強度を示す。
資料提供:Mrunal Patil & Jean-Michel Bolla, Aix-Marseille Université (2023).


枯草菌(Bacillus subtilis)BmrA変異体のColorFlux染色

使用例 4

上図はBmrA発現によるペレットの色の変化、下図はEx 530 nm/Em 645 nmで検出された各菌株の蛍光シグナル強度を示す。
資料提供:Mrunal Patil & Jean-Michel Bolla, Aix-Marseille Université (2023).


中等度の活性を有する枯草菌(Bacillus subtilis)のColorFlux染色像

使用例 5

資料提供:Mrunal Patil & Jean-Michel Bolla, Aix-Marseille Université (2023).


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FAQ

1. ColorFluxの原理を教えて下さい。

カチオン性化合物であるColorFluxが、受動拡散によりグラム陽性菌に取り込まれ、排出ポンプの活性に応じて効率的に菌体外に排出されます。

2. 排出活性はどのように測定するのですか?

ColorFluxを細菌に添加して15分間インキュベートすると定常状態に達し、細胞ペレットの色で排出活性を相対的に評価することができます。また、蛍光シグナル強度を検出することで、正確な定量も可能です。あるいは、フローサイトメーターを使用してモニタリングもできます。

3. 抗生物質耐性研究において、ColorFluxはどの程度信頼性がありますか?

ColorFluxは、黄色ブドウ球菌の第一選択薬剤耐性に関与するNorA、肺炎桿菌のフルオロキノロン耐性に関与するPatA/B、枯草菌の多剤ABCトランスポーターとしてよく知られているBmrAなど、細菌の排出機構を介した耐性に関与している排出ポンプの基質です。
ヒトおよび動物由来の101個の黄色ブドウ球菌株を用いて行われたパイロット試験では、ColorFluxは比色評価だけで抗生物質耐性菌を検出しました。この研究により、ColorFluxは臨床的に重要な耐性菌を検出するための迅速かつ信頼性の高いツールとして使用できることが証明されました。

4. ColorFluxは安全ですか?

エチジウムブロマイドとは異なり、ColorFluxは非毒性の化合物ですので、実験台で安全に取り扱い、廃棄することができます。トレーニング目的や現場での使用に特に便利なツールです。

5. 排出活性の測定にはどのくらい時間がかかりますか?

細菌を染色し、比色によって排出活性を評価する場合、かかる時間は30分以内です。

6. ColorFlux をグラム細菌に使用できますか?

グラム細菌での使用は、排出ポンプの有無を迅速に確認するツール(排出ポンプノックアウト変異体の検証など)としては有用ですが、菌株間の排出活性の比較や耐性菌の検出を目的とする場合は、プロトコルの最適化が必要になります。


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価格

[在庫・価格 :2024年05月05日 00時00分現在]

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ColorFlux(a visual Indicator of Bacterial efflux)
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ColorFlux(a visual Indicator of Bacterial efflux)

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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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