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ヒト初代免疫細胞(血液および骨髄細胞) ATCC® Human Primary Immune Cell (Blood and Bone Marow Cell)

掲載日情報:2022/06/14 現在Webページ番号:70272

ATCC®では、ヒト末梢血由来のCD14+単球細胞や末梢血または骨髄由来の単核球細胞を取り扱っています。臍帯血または骨髄由来の造血幹細胞(CD34+細胞)もあります。

ImmuneCellのイメージ

免疫系と疾患について

免疫細胞は複雑な免疫系の一部であり、病原体から体を守っています。強力な免疫系は健康を維持する上で不可欠ですが、免疫系の反応が不十分または余りにも過剰だと疾患や体の不調の原因となります。免疫系が、ウイルスやバクテリアの侵入に対して反応しないこともあり、消耗性疾患の原因となります。がんもまた、体が自然に戦うことができない疾患の一つです。新たながん治療では、個人の免疫システムを利用してがんと闘うための標的免疫療法も行われています。
自己免疫疾患は、正常な細胞が誤って侵入者として攻撃されることで発症し、1型糖尿病や関節リウマチ、橋本甲状腺炎、セリアック病などの疾患があります。
後天性免疫不全症候群(Acquired immune deficiency syndrome:AIDS)は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)によって引き起こされ、免疫系が損傷を受け、疾患や感染症と闘う体の働きが停止します。

初代免疫細胞を使用した研究
毒性スクリーニング、移植/移植片拒絶、炎症、アレルギー、ワクチン、薬剤スクリーニング、がん免疫研究


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特長

  • 各ロットは単一ドナーから作製しています。
  • 継代数は1~3回以内です。
  • 生存率・生育率・形態についてチェック済みです(ATCC®専用培地での確認)。
  • ウイルスチェック(HIV、HBV、HCV)および無菌チェック(細菌、酵母、マイコプラズマ)済みです。
  • すべての細胞は、細胞表面のポジティブマーカー、ネガティブマーカーが確認されています。
  • ヒト初代細胞はすべてインフォームドコンセントの下で採取されており、ドナーのプライバシーは保護されています。

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細胞の種類と価格

品名をクリックするとATCC®ウェブサイトの製品情報をご覧いただけます。

[メーカー:ACC]
品名 細胞数 ATCC® No. 包装 価格 在庫
Bone Marrow CD34+Cells(骨髄CD34+細胞) ≧5×105
Bone Marrow Mononuclear Cells(骨髄単核球細胞) ≧2.5×107
Peripheral Blood CD14+ Monocytes(末梢血CD14+ 単球細胞)) ≧5×105
Peripheral Blood Mononuclear Cells (PBMC)(末梢血単核球) 2.5×107
iPSC-derived CD34+ Cells, BXS0117(iPS由来CD34+ 細胞)) 3×106
iPSC-derived Monocytes, DYS0100(iPS由来単球) 2.5×106
Peripheral Blood CD4+ Helper T Cells(末梢血由来CD4+ ヘルパーT細胞) ≧2.5×106
Peripheral Blood CD8+ Cytotoxic T Cells(末梢血由来CD8+ 細胞傷害性T細胞) ≧2.5×106
Peripheral Blood CD19+ B Cells(末梢血由来CD19+ B細胞) ≧2.5×106
Peripheral Blood CD56+ Natural Killer Cells(末梢血由来CD56+ ナチュラルキラー細胞) ≧1×106

増殖培地などは適用によって異なります。Blood and Marrow Cellsは培養中の寿命が短いため、実験直前にご準備下さい。

その他関連製品の価格

[メーカー:ACC]
品名 ATCC® No. 包装 価格 在庫
Dulbecco's Phosphate Buffered Saline
Penicillin-Streptomycin-Amphotericin B Solution
Trypsin-EDTA for Primary Cells
Trypsin Neutralizing Solution

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使用例

Peripherial Blood CD14+ Monocyteの分化例

Peripherial Blood CD14<sup>+</sup>の分化例

Primary Peripherial Blood CD14+(ATCC® PCS-800-010™)を単球から樹状細胞およびマクロファージへと分化させた例
A)分化誘導1日後(4×)、B)6日後(40×)、C)9日後(40×)、グラフ:単球由来マクロファージにおける各種マーカーの発現状態



LPS/LTAによるPBMCからのIL-6の分泌誘導実験

ヒトPBMC は、単球活性化試験(MAT)などのセルベースアッセイにおける指標として使用されます。MATでは、リポ多糖(LPS)やリポタイコ酸(LTA)などの外因性発熱物質(パイロジェン)に反応してPBMC が分泌する炎症性サイトカインを検出します。PBMC を用いた炎症性サイトカインを検出することで、医療機器や薬物送達システム中に混入したパイロジェンを検出できます。

初代PBMCからIL-6の分泌

パイロジェン処理した初代培養PBMC(ATCC® No. PCS-800-011™)からのIL-6の分泌
(A) 96ウェルプレートで培養したPBMCにLPSを添加して、37℃で24時間インキュベート後、培養上清中のIL-6をELISAで測定した。0.125 EUのLPS処理からIL-6 の増加が検出され、1.0 EU LPSでIL-6活性化は飽和した。
(B) Aと同様、PBMCにLTA(リポタイコ酸)を添加、37℃で24時間インキュベート後、培養上清中のIL-6をELISAで測定した。0.5 μgのLTA処理からIL-6の増加が検出され、50 μg LTAでIL-6活性化はほぼ飽和した。


ヒトNK細胞(ATCC® PCS-800-019™)の細胞傷害活性試験

ヒト初代NK細胞(ATCC<sup>®</sup> PCS-800-019™

3ロットのヒトNK細胞をGFP発現K-562細胞を用いてフローサイトメトリーにより細胞傷害活性を測定した。エフェクター:標的比およびドナーによる溶解度の範囲は4~54%であった。





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