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ATCC® Human Primary Epithelial Cells
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ATCC® Human Primary Epithelial Cells
ヒト初代上皮細胞 ATCC® Human Primary Epithelial Cells
掲載日情報:2023/09/26 現在Webページ番号:70269
ATCC®では、ヒト乳房、気管支、気管、小気道、角膜、前立腺、腎臓などから単離した初代上皮細胞と専用培地、増殖キットを取り扱っています。

追加しました。
初代上皮細胞について
上皮細胞は、消化管や気道、ネフロンの近位/遠位尿細管など体の内面を覆っている細胞です。上皮細胞はうろこ状、立方体状、円柱状など機能によって異なる形状となります。また、単層や厚みのある多層構造も形成します。初代上皮細胞は、ヒト組織から直接単離され、in vivoにおける細胞の生理学的特徴に近い状態を再現します。
初代上皮細胞を使用した研究
炎症や発がん、毒物学、遺伝子発現制御の研究
追加しました。
特長
細胞について
- 各ロットは単一ドナーから作製しています。
- 継代数は1~3回以内です。
- 生存率・生育率・形態についてチェック済みです(ATCC®専用培地での確認)。
- ウイルスチェック(HIV、HBV、HCV)および無菌チェック(細菌、酵母、マイコプラズマ)済みです。
- すべての細胞は、細胞表面のポジティブマーカー、ネガティブマーカーが確認されています。
- ヒト初代細胞はすべてインフォームドコンセントの下で採取されており、ドナーのプライバシーは保護されています。
専用培地について
- 各初代培養細胞には、専用増殖培地が用意されています。
- 専用増殖培地の使用により、優れた増殖効果が得られます。
- 増殖培地は、基礎培地と増殖キットを組み合わせて使用します。
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細胞の種類と価格
品名をクリックするとATCC®ウェブサイトの製品情報をご覧いただけます。
基礎培地の価格
増殖キットの価格
[メーカー:ACC] | |||||
---|---|---|---|---|---|
品名 | ATCC® No. | 包装 | 価格 | 在庫 | |
① | Bladder Epithelial Growth Kit | ™ | |||
② | Bronchial Epithelial Cell Growth Kit | ™ | |||
③ | Corneal Epithelial Growth Kit | ™ | |||
④ | Mammary Epithelial Cell Growth Kit | ™ | |||
⑤ | Prostate Epithelial Cell Growth Kit | ™ | |||
⑥ | Renal Epithelial Cell Growth Kit | ™ | |||
⑦ | Bronchial Epithelial Cell Growth Kit | ™ | |||
⑧ | Cervical Epithelial Cell Growth Kit | ™ | |||
⑨ | Vaginal Epithelial Cell Growth Kit | ™ |
その他関連製品の価格
[メーカー:ACC] | ||||
---|---|---|---|---|
品名 | ATCC® No. | 包装 | 価格 | 在庫 |
Dulbecco's Phosphate Buffered Saline | ™ | |||
0.1% Gelatin Solution | ™ | |||
Penicillin-Streptomycin-Amphotericin B Solution | ™ | |||
Trypsin-EDTA for Primary Cells | ™ | |||
Trypsin Neutralizing Solution | ™ |
追加しました。
使用例
専用培地を用いた培養状態の検証
Primary Corneal Epithelial Cells(ATCC® PCS-700-010™)をATCC®専用培地と市販の低血清培地2種でそれぞれ培養し、細胞増殖率、累積細胞倍加数を測定した。ATCC®専用培地を用いた方が増殖率が高かった。また、市販の低血清培地では2継代目で増殖スピードが落ちたり、分裂しない状態になったが、ATCC®専用培地で培養した細胞は4継代まで増殖スピードが落ちることなく、形態的にも正常であった。(下図参照)

細胞の免疫蛍光染色

Primary Mammary Epithelial Cells(ATCC® PCS-600-010™)の免疫蛍光染色像
Pan-Cytokeratinの発現を免疫蛍光染色で確認した(緑色)。ピンク色はDAPIによる核染色。
三次元皮膚モデルの作製
Primary Bronchial/Tracheal Epithelial Cells(ATCC® PCS-300-010™ 、3継代目)をAirway Epithelial Cell Basal Medium(ATCC® PCS-300-030™)とBronchial Epithelial Cell Growth Kit(ATCC® PCS-300-040™)で培養した後、 PneumaCult™ ALI Medium(STEMCELL™ Technologie社)を用いたALI培養(Air-liquid interface, 液相-気相培養)を21日間行った。


■ALI培養の結果
左図(H&E染色):繊毛のある多列上皮(Pseudostratified epithelium)の形成が確認できた。
右図(PAS-アルシアンブルー染色像): ムチンを分泌する杯細胞(Goblet Cells)への分化が確認できた。
追加しました。
アプリケーションノート
ALI培養した初代気道上皮細胞と未分化細胞における毒性学的反応の比較
著者: Kevin Tyo, PhD(Cell Biology R&D, ATCC®, Gaithersburg, MD 20877)

毒性化合物の吸入暴露に起因する呼吸器疾患は、世界的な健康負荷と深く関わっています。従来のin vitro気道モデルは、生理学的な妥当性に欠けているため、有意で正確な毒性学的評価を行えない場合があります。しかし、先進的なin vitro気道モデルは、ヒト気道の健康に使用するために、より予測的な情報を提供することが期待されています。
このアプリケーションノートでは、完全に分化した初代ヒト気管支上皮細胞(HBEC)から構成される気道モデルを作成し、塩化カドミウム(CdCl2)やペンタミジンの短期/長期暴露に対する毒性反応を評価しました。さらに、気道モデルにおける化合物の短期暴露による毒性応答を、未分化の初代HBECと比較しました。この報告は、自己構築型気道モデルが将来の気道毒性研究の有用なツールである可能性を示しています。
※ アプリケーションノートの全文はこちら(ATCC®ウェブサイトへ移動します)をご覧下さい。また、 PDF版アプリケーションノートもダウンロードいただけます。
■アプリケーション例:CdCl2またはペンタミジン処理した気道モデルのアルシアンブルー染色像

図をクリックすると拡大します()
気道モデルの頂端側へ、下表に示す濃度の各種毒性物質を添加し1週間処理した後、アルシアンブルー染色を行った。CdCl2処理した条件では気道モデルの崩壊が見られた。一方、ペンタミジンで処理した条件でも穏やかながら同様の状態が見られたが、より気道モデルの完全性が保存されていた。
スケールバー:20 μm
CdCl2処理濃度 | ペンタミジン処理濃度 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
A | B | C | D | E | F | G | H |
0 μM | 14.0 μM | 53.9 μM | 795.6 μM | 0 μM | 46.2 μM | 156 μM | 1,185 μM |
Pneumacult and Stemcell Technologies are trademarks of Stemcell Technologies, Inc. Corning and Costar are trademarks of Corning, Inc.
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製品情報は掲載時点のものですが、価格表内の価格については随時最新のものに更新されます。お問い合わせいただくタイミングにより製品情報・価格などは変更されている場合があります。
表示価格に、消費税等は含まれていません。一部価格が予告なく変更される場合がありますので、あらかじめご了承下さい。