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KRAS(G12C) アンタゴニスト/インヒビターのスクリーニングに最適です(BPS Bioscience社) KRAS(G12C)(Coupled) Nucleotide Exchange Assay Kits

掲載日情報:2022/03/09 現在Webページ番号:70193

KRASの変異の1つであるKRAS(G12C)によるヌクレオチド交換(GDP→GTP)反応の阻害物質のスクリーニング、およびプロファイリング用に設計されたキットです。GDP結合型(不活性)またはGTP結合型(活性)を蛍光法によりモニタリングするキット(#79859)と、エフェクタータンパク質(Raf1:RBD-cRafのRas結合ドメイン)のKRAS(G12C)への結合をAlphaLISAを使用してモニタリングするキット(#78565)があります。KRAS(G12C)による腫瘍細胞増殖阻害の研究は、がん治療のための新しいアプローチにつながる可能性があります。

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測定例

KRAS(G12C) Nucleotide Exchange Assay Kit(#79859)を用いたEC50の決定

KRAS(G12C)のEDTA媒介GDP-GTP変換反応<br>(蛍光法による測定)

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KRAS(G12C)のEDTA媒介GDP-GTP変換反応
蛍光法による測定)

KRAS(G12C) (Coupled)Nucleotide Exchange Assay Kit(#78565)を用いたIC50の決定

BAY-293およびAMG510のヌクレオチド交換阻害評価

図をクリックすると拡大します(拡大図

BAY-293およびAMG510のヌクレオチド交換阻害評価
AlphaLISAによる測定)BAY-293 IC50=213 nM

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RAS変異とがん研究

RASの発見

RASはsmall GTPaseタンパク質に分類され、げっ歯類のゲノムから形質導入されたウイルス遺伝子として最初に同定されました。これらの発がん性ウイルスは、感染動物に急速な肉腫の形成を引き起こしました(例:ラット肉腫)。1982年には、ヒトRASタンパク質のコドン12における一つのミスセンス変異がRAS媒介性シグナル伝達経路を活性化し、様々ながんを引き起こすことが発見されました。

RAS遺伝子には3種類(HRAS、NRASおよびKRAS)があり、それらは4種類の相同性の高いタンパク質(HRAS、NRAS、KRAS4AおよびKRAS4B)をコードしています。がんのほぼ30%はRAS変異に関連しており、ヒトのがんでは、単一のがん遺伝子としてはRASに最も変異が生じています。特に、RAS変異の70%以上は、KRASタンパク質のG12、G13、またはQ61の位置で発生しており、ほとんどの膵臓がん、大腸がん、および非小細胞肺がん(NSCLC)の原因となっています(図1)。したがって、製薬業界および学界においてRASシグナル伝達経路に介入する治療法を発見するため、集中的な研究活動が行われてきました。しかし、その後ほぼ40年間に渡り臨床的な関連分子は発見できず、RASが創薬困難である“undruggable”なものと考えられています。

図1. がんにおけるRASの変異

図1. がんにおけるRASの変異

RASの役割

RASは、細胞内において2つの異なる状態で存在しています。1つはGDPに結合した状態(Off状態)で、もう1つはGTPに結合した状態(On状態)です(図2)。RASのGDP/GTP結合状態の切り替えには、異なる2つのタンパク質ファミリーが関与しています。

  • On状態:RASとGTPが結合した活性型:RAFと相互作用し、二量体化およびキナーゼの活性化を通してシグナルを伝達します。外部刺激(例えば成長因子)がレセプターに結合すると、グアニジン交換因子(GEF:Guanidine Exchanging Factor、例:SOS1)が、RASのGDPからGTPへの交換を支援し、活性型への変換を促進します。
  • Off状態:RASとGDPが結合した不活性型:GTPase活性化タンパク質(GAP:例:p120GAP)が、RASによるGTPの加水分解を促進し、RASとGDPが結合したOff状態(不活性型)状態にします。

図2. 細胞内のRASの2つの異なる状態

図2. 細胞内のRASの2つの異なる状態

SOS1は、GDPからGTPへの交換を促進するグアニンヌクレオチド交換因子です。GDPと結合したKRAS(G12C)は非活性型で、cRAFのRas結合ドメイン(RBD)と相互作用しません。SOS1は、KRAS(G12C)からのGDPの放出を促進し、GTPとの結合を可能にします。これによって、KRAS(G12C)の構造変化が起こり、RBD-cRAFとKRAS(G12C)の結合が可能になります。

KRAS(G12C)の腫瘍との関与

RAS変異は、ヒトのがんの30%以上に関与していることがわかっています。中でも、KRAS(G12C)は肺がんや結腸がんに頻繁に見られるKRAS変異の1つです。KRAS(G12C)はKRAS遺伝子exon2の12番目のコドンが「グリシン」から「システイン」に置き換わるという病的変異です。

近年、すべてのRAS変異体をカバーするのではなく、個別の変異(KRAS(G12C)など)を対象とする新しい戦略が提起されています。2013年、ShokatとWellsは、発がん性KRAS変異体を不活性型に固定するKRAS(G12C)の 12位のシステインに特異的に結合するアロステリックKRAS阻害剤を報告しました(図2参照)。2021 年にはAmgen 社のKRAS(G12C)阻害剤AMG510(Sotorasib)が米国FDA に承認され、日本でも2022 年1 月に承認されました。同薬は米国、中国においてブレークスルー・セラピー指定を受けており、注目を集めています。

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測定原理(AlphaLISA®

SOS1とKRAS(G12C)

KRAS(G12C) (Coupled)Nucleotide Exchange Assay Kit(#78565)の測定原理

GSTタグ付きRBD-cRAFおよびHisタグ付きKRAS(G12C)を利用し、AlphaLISAによりKRAS(G12C)のRBD-cRAFへの結合を測定する。GSTタグ付きRBD-cRAFにグルタチオンアクセプタービーズを、Hisタグ付きKRAS(G12C)にNiキレートドナービーズを結合させた後、KRAS(G12C)とRBD-cRAFの結合により2つのビーズが近位範囲に持ち込まれ、レーザー励起後のドナーからアクセプタービーズへのエネルギー移動を可能にする。


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製品の種類

品名をクリックすると製品の詳細、商品コードをクリックすると製品の価格表、キット内容をクリックすると別売り単品の価格表をご覧いただけます。

品名 KRAS(G12C)
Nucleotide Exchange Assay Kit
KRAS(G12C)Coupled
Nucleotide Exchange Assay Kit
商品コード 79859 78565
アッセイ数 384 assays 384 assays
測定方法 蛍光 AlphaLISA
測定波長 励起 470 nm/蛍光 525 nm Alpha-counts
キット内容

測定には蛍光(蛍光偏光測定の場合は蛍光変更測定モード対応)プレートリーダーが別途必要です。

測定にはAlphaScreen microplate readerおよびアクセプター/ドナービーズ、384ウェルプレートが別途必要です。



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関連製品:KRAS変異体の組換え体タンパク質

商品コードをクリックすると各製品の価格表をご覧いただけます。

品名 包装 商品コード 品名 包装 商品コード
KRAS (G12C), Isoform A, BODIPY-GDP Loaded, His-Tag 20μg 100537 KRAS (G12R), Isoform A, His-Tag (E. coli-derived) 100μg 100841-1
KRAS (G12C), Isoform A, His-Tag (E. coli-derived) 100μg 100413 1 mg 100841-2
KRAS (G12C), Isoform A, His-Tag, GDP-Loaded 4 × 50μg 100640 KRAS (G12R), Isoform B, His-Tag (Sf9-derived) 100μg 100825-1
KRAS (G12C), Isoform A, His-Tag, GppNHp-Loaded 4 × 60μg 100641 1 mg 100825-2
KRAS (G12C), Isoform B, His-Tag (Sf9-derived) 20μg 100824 KRAS (G12V), Isoform B, His-Tag 100μg 100480
KRAS (G12D), Isoform A, His-Tag 100μg 100623 KRAS (G13D), Isoform B, His-Tag 100μg 100479
KRAS (G12D), Isoform A, His-Tag, BODIPY-GDP Loaded 20μg 100887 KRAS, Isoform B, His-Tag 100μg 11308
KRAS (G12D), Isoform A, His-Tag, GDP-Loaded 4 × 50μg 101312 KRAS, Isoform B, His-Tag, BODIPY-GDP Loaded 20μg 100886

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ポスター KRAS nucleotide exchange assays for inhibitor screening and profiling

下の画像をクリックすると、KRAS nucleotide exchange assays for inhibitor screening and profilingをご覧いただけます。

KRAS nucleotide exchange assays for inhibitor screening and profilingポスター

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価格

KRAS(G12C) Nucleotide Exchange Assay Kit

[在庫・価格 :2024年03月01日 14時15分現在]

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詳細 商品名
  • 商品コード
  • メーカー
  • 包装
  • 価格
  • 在庫
  • 法規制等
納期 文献数
KRAS(G12C) Nucleotide Exchange Assay Kit (384 reactions)
2週間程度 ※ 表示されている納期は弊社に在庫がなく、取り寄せた場合の目安納期となります。 0
説明文
GDP-GTPヌクレオチド交換を介して変異酵素(KRAS G12C)の活性を測定するキット。KRAS(G12C)のアンタゴニストや阻害剤のスクリーニングに最適です。
法規制等
保存条件 -80℃ 法規備考
掲載カタログ ニュース2023年9月1日号 p.17
ニュース2023年6月15日号 p.4

製品記事
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[在庫・価格 :2024年03月01日 14時15分現在]

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KRAS(G12C) Nucleotide Exchange Assay Kit (384 reactions)

文献数: 0

説明文 GDP-GTPヌクレオチド交換を介して変異酵素(KRAS G12C)の活性を測定するキット。KRAS(G12C)のアンタゴニストや阻害剤のスクリーニングに最適です。
法規制等
保存条件 -80℃ 法規備考
掲載カタログ ニュース2023年9月1日号 p.17
ニュース2023年6月15日号 p.4

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KRAS(G12C) Coupled Nucleotide Exchange Assay Kit

[在庫・価格 :2024年03月01日 14時15分現在]

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詳細 商品名
  • 商品コード
  • メーカー
  • 包装
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  • 在庫
  • 法規制等
納期 文献数
KRAS(G12C) Coupled Nucleotide Exchange Assay Kit (384reactions)
2週間程度 ※ 表示されている納期は弊社に在庫がなく、取り寄せた場合の目安納期となります。 0
説明文
法規制等
保存条件 4℃,-20℃,-80℃ 法規備考
掲載カタログ ニュース2023年9月1日号 p.17
ニュース2023年6月15日号 p.4

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[在庫・価格 :2024年03月01日 14時15分現在]

※ 表示されている納期は弊社に在庫が無く、取り寄せた場合の納期目安となります。

KRAS(G12C) Coupled Nucleotide Exchange Assay Kit (384reactions)

文献数: 0

説明文
法規制等
保存条件 4℃,-20℃,-80℃ 法規備考
掲載カタログ ニュース2023年9月1日号 p.17
ニュース2023年6月15日号 p.4

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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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