新型コロナウイルス感染症（COVID-19）研究に有用です Aviva Systems Biology社　新型コロナウイルス（SARS-CoV-2 / 2019-nCoV）関連抗体

2019-nCoV急性呼吸器疾患として知られていた新型コロナウイルス感染症（COVID-19）は、SARSウイルスと密接に関連するウイルスであるSARS-CoV-2によって引き起こされる感染症です¹⁾。この疾患は、2019～2020年のコロナウイルス大流行の原因となりました²⁾。SARS-CoV-2 / 2019-nCoVは、スパイクタンパク質（S）、ヘマグルチニンエステラーゼダイマー（HE）、膜糖タンパク質（M）、エンベロープタンパク質（E）、ヌクレオカプシドタンパク質（N）、およびRNAで構成されています。コロナウイルスは、クラスI融合タンパク質であるスパイク糖タンパク質を介して細胞に侵入します。

■参考文献

ACE2（アンジオテンシン変換酵素2）は、血管、腎臓、および心筋の生理機能において中心的な役割を果たします。そのホモログであるACEとは対照的に、ACE2の発現は心臓、腎臓、精巣に限定されます。最近、ACE2は、SARSコロナウイルスの機能的レセプターであることも示されました。また、ホモロジーモデリングにより、SARS-CoV-2 / 2019-nCoVがSARS-CoVと同様のレセプター結合ドメイン構造を持っていることが示されました。これは、COVID-19（SARS-CoV-2 / 2019-nCoV）がヒトの感染レセプターとしてACE2を使用する可能性があることを示唆しています。Angiotensin I（AngI）をAngⅡに変換するACEとは異なり、ACE2の正常な機能は、不活性な血管収縮剤であるAngIをAng1-9に、活性型AngⅡをAng1-7に変換することです。これらの血管作動性ペプチドの役割はよく分かっていませんが、ace2^- / ace2^-マウスにおけるACE2発現の欠如は、心臓機能の制御において重要な心臓収縮能の大幅な低下につながります。