HOME> 試薬> 遺伝子工学> ゲノミクス> FISH> FISH解析・染色体解析 受託サービス(有限会社クロモソームサイエンスラボ)
HOME> 受託サービス・特注品> 遺伝子工学・植物工学> FISH> FISH解析・染色体解析 受託サービス(有限会社クロモソームサイエンスラボ)

FISH解析・染色体解析 受託サービス(有限会社クロモソームサイエンスラボ)

掲載日情報:2021/01/18 現在Webページ番号:697

クロモソームサイエンスラボ /
(有)クロモソームサイエンスラボ
[メーカー略称:CMS]

染色体ベースでの解析から、凍結切片やパラフィン包埋切片の解析まで、FISH(fluorescence in situ hybridization)法を用いた幅広い解析を行います。
染色体解析ではヒトやマウスの染色体だけでなく、ラット、ハムスターなどのげっ歯類、ニワトリ、ニホンウズラなどの鳥類、シマヘビ、スッポンなどの爬虫類に至る広範囲な動物種に対応致します。

受託サービスのラインナップ

カテゴリー名をクリックすると受託サービスの詳細をご覧いただけます。



価格・納期

以下の価格・納期は標準的なものです。試料や解析手法等により異なりますので、解析内容、試料の種類、動物種等の情報をご用意の上、お問い合せ下さい。

解析項目 解析内容 価格 納期
染色体
異常解析
簡易核型解析 ギムザ染色による染色体数および染色体形状の確認 150,000 円~ 1 か月
マルチカラー
解析
マルチカラーFISHによる染色体異常の確認(ヒト・マウスのみ) 400,000 円~ 2 か月
FISH解析 パラフィン包埋切片、凍結切片、細胞スメアーでのDNAクローン(100 kb~)の検出
組織切片の解析は組織や固定方法により解析条件が異なりますので条件検討が必要となります。
条件検討用の試料は本解析に使用する試料と同組織、同固定条件のものを使用します。
条件検討:300,000 円~
本解析:50,000 円~/試料
お問い合わせ
下さい
対合異常解析 FISH+免疫染色 お問い合わせ
下さい
お問い合わせ
下さい
高精度染色体マッピング ・cDNA、DNAクローン(数kb~)の染色体上での位置の同定
・遺伝子導入動物における遺伝子挿入部位同定
300,000 円~ 1.5 か月
ホモ・ヘテロ解析 遺伝子導入動物のホモ・ヘテロ解析 300,000 円~ 1.5~3 か月

高精度染色体マッピング

トランスジェニック動物のトランスジーンやcDNA、DNA断片などの染色体上での位置同定を行います。ヒトを含む様々な動物種(ヒト、マウス、ラット、ハムスター、鳥類、は虫類、両生類、昆虫など)での解析が可能です。培養細胞やES細胞でのマッピング解析も行っております。

解析例

マウスのヘキストG-バンディングFISH法マッピング マウスのイディオグラム

ヘキストG-バンディングFISH法を用いたトランスジェニックマウスにおける挿入遺伝子のマッピング
トランスジーンの挿入部位は第18染色体B1領域と同定された(矢印位置)。
マウスイディオグラム上にトランスジーンの挿入位置を明示してご報告いたします。

トランスジェニック動物のホモ/ヘテロ解析

トランスジェニック動物のホモ/ヘテロ解析
遺伝子型がホモ型の固体では2本の相同染色体上にそれぞれFISHシグナルが観察されるが、ヘテロ固体では一方の染色体上にしかシグナルが観察されない。

特長

  • マッピングに用いるプローブとしては、プラスミド等に挿入されたgenomic DNAやcDNA、PCR産物、ベクターから切り出されたDNAフラグメントなど、多様なプローブに対処します。
  • 染色体異常のある細胞では染色体の同定ができないため、FISHマッピングとマルチカラーFISHの組み合わせての解析も行っています。この手法は特に染色体異常のある培養細胞でのトランスジーンの挿入位置同定に有用です。
  • CHO細胞は正常細胞ではないためマッピング位置の染色体同定はできませんが、挿入遺伝子の数、細胞株の均一性、細胞株間の相違などの解析を行うことができます。
  • ニックトランスレーションが可能な程度の精製度のプローブ用DNAをご準備いただきます。
  • 染色体標本作製のため細胞培養を行う必要がありますので、試料として脾臓細胞もしくは血液をお送りいただきます。また、尾や肺などの結合組織から得られる初期培養の線維芽細胞を用いても解析することが可能です。培養細胞の場合は凍結細胞もしくはフラスコに培養した細胞をお送りいただきます。
  • 大量のDNAクローンの染色体マッピングや多様な動物種の染色体マッピングのご相談にも応じます。

染色体異常の解析

マルチカラーもしくは染色体特異的プローブを用いた染色体異常の解析を行います。ギムザ染色のみで染色体数や形状を調べる簡易核型解析も行っております。

特長

  • マルチカラーFISH解析はヒト、マウスおよびラットが解析可能です。染色体バンディング解析および簡易核型解析はあらゆる動物種で可能です。ヒト、マウスのほかラット、ハムスター、イヌ、ネコ、ブタなどでも解析しております。解析用の試料として培養細胞、血液、または脾臓細胞をご用意いただきます。特殊な培地をご使用の場合は培地も一緒に送付いただきます。
  • 染色体標本作成後、DAPI染色もしくはギムザ染色により染色体数の異常について調査いたします(簡易核型解析)。さらにQバンディングもしくはGバンディングを行い染色体を並べたカリオグラムを作成し核型解析を行います。
  • マルチカラーFISH解析はヒト、マウスおよびラットにおいて解析可能です。M-FISHプローブによりFISHを行って複数のマルチカラー画像を取得した後、解析可能な5~10細胞について専用ソフトウエア(ライカ社製)を用いてカリオグラムの作成を行います。

マルチカラーFISHによる核型解析

全染色体を別々の色に染色するマルチカラーFISH法により染色体転座や異数性を解析します(マルチカラーFISH解析はヒト、マウスおよびラットでのみ可能です)。ヒトやマウス個体由来細胞の他、培養細胞での解析も行います。ES細胞の検定にもご利用いただけます。また、マルチカラーFISHとFISHマッピングの同時解析も承ります。

マウス培養細胞でのマルチカラーFISH解析

マウス培養細胞でのマルチカラーFISH解析
マルチカラー解析の結果、このマウス由来細胞は第6染色体のトリソミーおよび第16染色体の転座が観察された。

染色体バンディング法(Gバンド・Qバンド)による核型解析

染色体バンディング法により染色体異常を解析します。Gバンディング、Qバンディング、Cバンディングに対応いたします。20細胞の核型を解析するとともに50細胞の染色体数をカウントしご報告いたします。

ヒト細胞のQバンド解析 ヒト細胞のGバンド解析
ヒト細胞のQバンド解析
21番トリソミー 47,XX,+21
ヒト細胞のGバンド解析
正常 46,XY

簡易核型解析(染色体数解析)

DAPI染色もしくはギムザ染色のみで主に染色体数の異常を解析します。50細胞の染色体数をカウントし、染色体数の分布をご報告いたします。顕著な染色体異常であれば簡易核型解析で検出できる場合もあります。

正常マウス細胞の染色体 4倍体のマウス由来細胞の染色体 マウス細胞における転座
正常マウス細胞の染色体 4倍体のマウス由来
細胞の染色体
マウス細胞における転座

簡易核型解析では、染色体数の異常およびギムザ染色レベルで確認できる染色体異常についての情報を提供することができます。染色体異常の詳細な情報を得るためには、マルチカラーFISH解析を行う必要があります。


遺伝子導入株の安定性検査

遺伝子導入されたタンパク生産株であるCHO細胞やHEK293細胞の安定性を解析します。導入遺伝子をプローブに遺伝子導入細胞に対してFISH解析を行い、同一位置に遺伝子が挿入されている細胞の割合を算出します。

特長

  • 遺伝子導入された細胞をご用意下さい。プローブ用として、遺伝子導入に用いたベクター等をご提供下さい。
  • 解析細胞数につきましては打合せにて各種対応いたします。

解析例

HEK293細胞でのマルチカラーFISH解析 HEK293細胞での単色FISH解析

HEK293細胞でのFISHマッピングシグナル例
HEK293細胞は複雑な染色体異常があるためマルチカラーFISHとの併用で行います。


組織切片のFISH解析

パラフィン包埋切片や凍結切片、細胞スメアーなど間期核でのFISH解析を行っております。Y染色体特異的プローブによる骨髄間細胞やES細胞など移植細胞の生着や細胞融合の確認、染色体領域特異的プローブを用いた腫瘍組織における染色体特定部位の増幅欠失確認等にご利用いただけます。染色体領域の増幅欠失解析につきましてはクローン番号や文献等をご指定いただければプローブの作成から検出、解析まで行います。

特長

  • 送付いただいた組織切片からご希望のプローブによるシグナルを検出いたします。
  • 間期核での検出となるためプローブサイズは100 kb以上必要です。
  • XおよびY染色体特異的プローブを用いた解析の他、解析例や文献等のご指定により、当社でプローブ作製に必要なBACクローンの選定からDNAの抽出、プローブ作製、シグナルの検出まで一連の作業をすべて行うことも可能です。

解析例

ヒト脳腫瘍パラフィン包埋切片での1p32領域欠失の検出

ヒト脳腫瘍パラフィン包埋切片での1p32領域欠失の検出
BACクローンより1p32プローブおよび1q44プローブを作製し、ヒト脳腫瘍パラフィン包埋切片とハイブリダイズさせシグナルの検出を行った。黄色がCy3による1p32プローブのシグナル、赤がCy5による1q44プローブのシグナルを示す。特定の腫瘍において腫瘍細胞に1p32領域の欠失が存在することが示された。1q44シグナルは対照としてとっている。
北海道大学医学部脳神経外科 小林先生ご提供

オリジナルのFISHプローブを製作することで、腫瘍組織における染色体領域増幅欠失の解析、転座解析、染色体異数性の解析など、様々な解析が可能です。FISHプローブの作製もクローン番号や文献をご指定いただくだけで結構です。


移植組織のFISH解析

Y染色体特異的プローブによる骨髄幹細胞やES細胞、iPS細胞など移植細胞の生着や細胞融合の確認が可能です。また、異種移植の研究では、(有)クロモソームサイエンスラボ製の動物種特異的FISHプローブを用いることにより明るいシグナルを得ることができ、低倍率での移植細胞の分布を観察することができます。ラットY染色体プローブを新たに製作し、これまで困難だったラットでの移植細胞の検出解析も可能になりました。

特長

  • 送付いただいた組織切片よりXY染色体FISHプローブもしくは動物種特異的FISHプローブを用いたシグナルを検出いたします。
  • 培養細胞でのコンタミネーションチェックも可能です(マウスフィーダー細胞の混入など)。

同種移植組織での移植細胞の検出

同種移植組織では、メス組織にオス細胞もしくはオス組織を移植し、XY染色体プローブもしくはY染色体プローブを用いて移植されたオス細胞の検出を行います。

オスマウス細胞を移植した雌マウス肝臓でXY FISHにより検出された融合細胞

オスマウス細胞を移植した雌マウス肝臓でXY FISHにより検出された融合細胞
移植細胞の生着確認試験において、ドナーがオス、レシピエントがメスであればY染色体を組織切片中に検出することによりドナー細胞の生着が確認できます。また、細胞融合が生じている場合にはXXXYのシグナルを1つの核に検出することができます。

異種移植組織での移植細胞の検出

異種移植組織ではそれぞれの動物種特異的なFISHプローブを用いてドナーおよびレシピエントの細胞の検出を行います。ヒト、カニクイザル、ブタ、イヌ、ネコ、ウサギ、ラット、マウス、ハムスター等のプローブがあり、その他の動物種のプローブも作製可能です。ただし、2種の組み合わせには制限がある場合がありますのであらかじめお問い合せ下さい。動物種特異的プローブを用いて培養細胞での他動物種細胞のコンタミネーションチェックを行うことも可能です。

動物種特異的プローブによる異種細胞の検出例

動物種特異的プローブによる異種細胞の検出例
それぞれの動物由来の細胞を混合して特異的なプローブによる検出を行った。
上記組み合わせによるそれぞれの動物種由来細胞の検出が可能です。他の組み合わせの可否につきましてはあらかじめテストする必要がありますのでお問い合せ下さい。


ES細胞・iPS細胞の核型検査/染色体検査

継代や分化前後での染色体異常の解析を行います。ヒトおよびマウスはマルチカラーFISHによる解析、もしくはバンディングにより染色体異常の解析を行います。カニクイザルなど他の動物はGバンドもしくはQバンドによる解析を行います。ギムザ染色により染色体数の異常を解析する簡易核型解析も行っております。

ご注意

  • ES細胞およびiPS細胞を25Tフラスコでお送りいただきます。当社で継代はいたしませんので染色体標本作製時の条件検討分も含め、4フラスコお送り下さい。大きいコロニーが少数ある状態ではなく、小さいコロニーがたくさんあるような状態にして下さい。
  • ヒトES細胞および機密性の高い細胞の場合は固定細胞の調製方法をご連絡いたしますので、細胞を固定した後お送り下さい。
  • 染色体標本作成後、ギムザ染色により50細胞分の染色体数をカウントいたします(簡易核型解析)。
  • バンディング解析はGバンドもしくはQバンド処理後、染色体を撮影しカリオグラムを作成いたします。カリオグラム作成は1細胞につき5枚です。
  • マルチカラーFISH解析はヒトおよびマウスにおいて可能です。複数のマルチカラー画像を取得した後、解析可能な5細胞について専用ソフトウエア(ライカ社製)を用いてカリオグラムの作成を行います。解析可能な細胞数は細胞の状態により異なります。

マルチカラーFISHによる染色体解析

全染色体を別々の色に染色するマルチカラーFISH法により染色体転座や異数性を解析します(マルチカラーFISH解析はヒト、マウスおよびラットで可能です)。

染色体異常のあるマウス細胞のマルチカラーFISH解析

染色体異常のあるマウス細胞のマルチカラーFISH解析
トリソミー、テトラソミーや染色体融合が観察された。融合染色体はM-FISH解析により5番と15番の融合染色体であることが確認された。

Gバンド・Qバンド処理による染色体解析

ヒト、マウスおよびそれ以外の動物種由来のES細胞、iPS細胞のバンディング処理による染色体異常の検査を行います。染色体異常がある細胞では解析できない場合もあります。

ヒトiPS細胞Gバンド検査 カニクイザルES細胞Qバンド検査
ヒトiPS細胞Gバンド検査 カニクイザルES細胞Qバンド検査

ギムザ染色による簡易核型検査

ギムザ染色のみで主に染色体数の異常を解析します。50~100細胞の染色体数をカウントし、染色体数の分布をご報告いたします。

マウスES細胞の解析例 正常40本 マウスES細胞の解析例 4倍体
マウスES細胞の解析例
染色体数42本(正常40本)
マウスES細胞の解析例
染色体数80本(4倍体)

Immuno-FISH解析~免疫染色とFISHの同時検出

移植細胞が移植部位で分化しているかどうかの判定や腫瘍組織で、染色体異常を含む細胞での発現解析など、FISHと免疫染色を組合わせて解析することで多くの情報を得ることが可能になります。抗原によってはImmuno-FISHが難しい場合もありますので、詳細はお問い合せ下さい。

ご注意

  • 切片での抗体検出条件を設定済みの抗体をお送り下さい。
  • FISHにより検出したい遺伝子やマーカーをご指定下さい。
  • 抗原によってはFISHと免疫染色を同時にできない場合があります。その場合は別々に画像を取得し、免染画像とFISH画像をマージいたします。

解析例

ヒト移植組織でのXY染色体FISHと血管マーカーによる免疫染色

ヒト移植組織でのXY染色体FISHと血管マーカーによる免疫染色


DNA/RNA FISH解析

X染色体不活性化の因子であるXISTを検出する手法として、X染色体と非翻訳性RNAであるXISTを同時に検出します。その他のRNA解析にも応用可能です。

ご注意

  • 細胞はガラス製チャンバースライドに培養し、4%パラホルムアルデヒドで固定してお送り下さい。
  • 細胞の状態でお送りいただく場合は、こちらで標本の作製を行います。
  • ヒトとマウスはXIST配列がありますが、他の動物での解析の場合はご相談下さい。

解析例

ヒトXX細胞でのRNA-FISH

ヒトXX細胞でのRNA-FISH
黄:UTX(X染色体マーカー)、
赤:HUWE1(X-activeマーカー)、
緑:XIST(X-inactiveマーカー)。
正常XX細胞ではactiveとinactiveのX染色体が1本ずつ存在する。

X染色体トリソミーのヒト細胞でのXISTの検出

X染色体トリソミーのヒト細胞でのXISTの検出
緑:X染色体マーカ(DNA-FISH)、
赤:XIST(RNA-FISH)。
この細胞では3本のX染色体のうち2本が不活性化している。


SCE解析 (姉妹染色分体交換)

ゲノムの不安定性を検出する方法の1つであるSCEの検出を行います。複製している2本の姉妹染色分体間のDNAの相互交換を観察します。

ご注意

  • 細胞をお送り下さい。特定の条件で培養する必要があります。

解析例

ヒトiPS細胞でのSCEの検出

ヒトiPS細胞でのSCEの検出
矢印はSCEの非常に多い染色体

マウス細胞でのSCEの検出

マウス細胞でのSCEの検出
矢印はSCE位置


減数分裂時の対合異常解析(FISH+免疫染色)

マウスおよびラットの精母細胞を用いて、免疫染色により減数分裂時の対合異常解析を行います。精母細胞をサーフェーススプレッディング法によりスライドグラス上に展開した後、抗シナプトネマコンプレックス抗体により蛍光染色し、相同染色体の対合状態を解析します。
免疫染色と同時にFISHを行うこともできますので、幅広い解析にご利用いただけます。

ご注意

  • マウス、ラットの対合異常解析の場合、生体を送って頂きます。精巣よりサーフェススプレディング標本を作製し、SC抗体を反応させ対合異常の有無を判定いたします。
  • その他の動物および、抗体を用いた解析についてはお問い合わせ下さい。

解析例

マウス精母細胞での対合異常解析

マウス精母細胞での対合異常解析
マウス精巣から分離した精母細胞をサーフェーススプレッティング法により展開し、抗シナプトネマコンプレックス抗体により蛍光染色(緑)した。同時にX(黄)およびY(紫)染色体ペインティングプローブによりFISHを行った。

対合異常とは

減数分裂パキテン期では相同染色体が対合し、Synaputomemal Complex(SC:シナプトネマ構造)と呼ばれる特異的な高次構造が観察されます。正常なマウスであれば20本のSCが観察されますが、不妊などの症状が見られるマウスでは、相同染色体の対合異常がしばしば観察されます。性染色体はXとYが対合し、XY bodyを形成します。写真(上図)でも、X染色体とY染色体がSCの両側で対合している様子が観察されます。
また、SC抗体による対合異常解析のみでなく、サーフェススプレディング法により、減数分裂期細胞での遺伝子やタンパク質の局在を調べることも可能です。




微生物のFISH解析

微生物のrRNAに対しFISHを行い、微生物の検出同定を行います。環境中の様々な微生物の他、腸内細菌、口腔細菌の解析が可能です。また、パラフィン切片を作成すれば動物や昆虫、植物の共生細菌の解析も可能です。

特長

  • ターゲットとなる微生物の16S rRNA配列より蛍光標識プローブを作製いたします。
  • 種々の試料から微生物の分離、固定を行います。パラフィン切片の場合は前処理などを行います。

解析例

大腸がん組織でのフゾバクテリウムの検出

大腸がん組織でのフゾバクテリウムの検出
赤:Fusobacterum、緑:All Bacteria

唾液中の歯周病菌の検出

唾液中の歯周病菌の検出
赤:Porphyromonas gingivalis、緑:Streptococcus

昆虫精巣切片でのボルバキアの検出

昆虫精巣切片でのボルバキアの検出
黄色:Wolbachia

海洋共生細菌のFISH解析

海洋共生細菌のFISH解析
海洋生物のパラフィン切片をもちいて共生細菌の検出を行った。共生微生物から黄色のシグナルが得られている。

製品情報は掲載時点のものですが、価格表内の価格については随時最新のものに更新されます。お問い合わせいただくタイミングにより製品情報・価格などは変更されている場合があります。
表示価格に、消費税等は含まれていません。一部価格が予告なく変更される場合がありますので、あらかじめご了承下さい。