様々な環境水試料からゲノムDNAを抽出・精製するキット E.Z.N.A. Water DNA Kit
掲載日情報：2021/03/05 現在Webページ番号：69672
水道水、湖水、河川水、下水などの環境水試料中に生息する様々な微生物由来のゲノムDNAを、迅速かつ確実に抽出・精製するキットです。可逆的な核酸結合特性を有するHiBindマトリックスとスピンカラムテクノロジーを組み合わせて、水試料からフミン酸とPCR阻害物質を排除し、高品質な精製DNAが得られます。
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各種水試料からのゲノムDNA抽出例
本キットを用いて精製したゲノムDNAを1％アガロースゲル電気泳動した。
1：水道水20 L、2：エアコンの排水5 L、3：湧水3 L、4：生活排水2 L、5：湖水5 L、6：プールの水6 L、7：工業排水3 L、M：λHindⅢDNAマーカー
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特長
- 様々な水試料から高収量かつ再現性のあるDNA抽出が行えます。
- 水試料中に含まれるフミン酸やPCRの阻害物質を効果的に除去することができます。
- 有機溶媒による抽出操作がないため、複数の試料の同時処理と迅速化が可能です。
- 本製品により精製したDNAは、PCR、制限酵素処理、ハイブリダイゼーションなどに使用することができます。
- 対象試料：水道水、湖水、河川水、下水などの環境水
- 精製原理：スピンカラム（HiBind DNA Mini Column）
- 収量：100μg
- 精製DNAの溶出量：50～100μl
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操作方法概略
- 水試料を孔径0.22または0.45μmのメンブレンフィルター（別途用意）でろ過する。
- メンブレンフィルターを小片に裁断後、SLX-Mlus buffer、Glass beads Xと共にチューブに入れて、試料をボルテックスによりホモジナイズして溶解する。
- 70℃、次いで氷上でのインキュベートにより、フミン酸、タンパク質、多糖類、およびその他の汚染物質を沈殿させる。
- イソプロパノール沈殿後、cHTR reagent処理により、残留した汚染物質を除去する。
- 試料をHiBind DNA mini culumnに移す。
- 2回の洗浄操作により、微量な残留汚染物質が除去される。
- Elution bufferにより、精製DNAを溶出する。
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