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短時間・高収率・特異的!タグ融合タンパク質をワンステップで単離できます! NanoSelector ナノセレクター

掲載日情報:2021/01/15 現在Webページ番号:69459

NanoSelectorは、アフィニティタグ(GFPやGST、RFPなど)と特異的に結合するVHH抗体をアガロースビーズに結合させた製品です。既にビーズに抗体が結合しているので、従来のProtein A/Gビーズを用いた免疫沈降法に比べ、短時間かつ簡単にタグ融合タンパク質を単離できます。また、従来の免疫沈降法で見られる抗体H鎖、L鎖の混入が起こらず、目的タンパク質を特異的かつ高収率で単離することができます。

本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。

VHH抗体とは

アルパカなどのラクダ科動物はH鎖のみで構成される抗体(重鎖抗体)を有しており、その可変領域はVHH (Variable domain of heavy chain of heavy chain antibody) 抗体もしくは分子量が12~15 kDaと小型であることからナノボディ(通常抗体の分子量は150~160 kDa)と呼ばれます。 重鎖抗体は可変領域のVHH抗体のみで抗原と結合でき、通常の抗体と比較してターゲット分子に対して高い親和性を持ち、ロット間のばらつきが小さいという特長を持ちます。 また、抗体H鎖、L鎖の混入がなく目的タンパク質を特異的に単離することができます。Huabio社のNanoSelectorではVHHドメインがアガロースビーズに結合しています(右図)。

ラクダ科動物が有するH鎖のみで構成される抗体の可変領域VHHに対する抗体

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特長

  • あらかじめビーズにVHH抗体が結合しているため、短時間かつ簡単にタグ融合タンパク質を単離することができます。
  • 従来の免疫沈降による分離法で見られるような抗体H鎖・L鎖の混入や非特異的結合などが起こらず、目的のタンパク質を特異的に単離することが可能です。
  • 通常の抗体による免疫沈降法より高収率です。
  • ロット間差によるばらつきが小さくなっています。
  • 免疫沈降(IP)、共免疫沈降(Co-IP)、ChIP、質量分析に使用可能です。

短時間

従来の免疫沈降法では、細胞ライセートから目的タンパク質 を単離するのに以下の2ステップが必要(右図:従来法)です。
1. 抗体でインキュベート(1時間からオーバーナイト)
2. Protein A/Gビーズでインキュベート(1~2時間)

NanoSelectorを用いた免疫沈降法では、細胞ライセートにNanoSelectorを混ぜてインキュベート(1時間)するだけなので、従来法に比べ短時間で目的タンパク質の単離が可能です。

NanoSelectorは従来法より短時間で免疫沈降が可能

特異性

従来の免疫沈降法で見られる抗体H鎖、L鎖の混入が起こらないので、目的タンパク質を特異的かつ高収率で単離することが可能です。

タグ融合タンパク質発現細胞から抽出したタンパク質画分をNanoSelector(左図)または従来法(右図)の抗体を用いた免疫沈降にて分離した後、SDS-PAGEおよびウェスタンブロッティングを行った。
NanoSelectorで分離した画分は非特異産物が少なく、高効率かつ特異的に単離している。一方、従来法ではH鎖L鎖の混入が確認できる。

Lane 1: Input
Lane 2: Flow-through
Lane 3: Eluted beads

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ラインナップと特性

商品コードをクリックすると、製品の価格表をご覧いただけます。

ターゲット GFP RFP turboGFP GST HA tag
商品コード HA710003 HA710004 HA710005 HA710006 HA710007
形状 Agarose slurry
包装 500μl (20 tests)
ビーズサイズ ~90μm
結合親和性 <1 pM 0.15 nM 0.18 nM 0.26 nM 1.3 nM
結合容量 約25μgタグ融合タンパク質/10μl slurry 約25μgタグ融合タンパク質/10μl slurry 約25μgタグ融合タンパク質/10μl slurry 約20μgタグ融合タンパク質/10μl slurry 約20μgタグ融合タンパク質/10μl slurry
保存液 20% EtOH
アプリケーションデータ
(免疫沈降)
GFP NanoSelector agaroseを用いたGFP融合タンパク質の免疫沈降 RFP NanoSelector agaroseを用いたRFP融合タンパク質の免疫沈降 turboGFP NanoSelector agaroseを用いたturboGFP融合タンパク質の免疫沈降 GST NanoSelector agaroseを用いたGST融合タンパク質の免疫沈降 HA NanoSelector agaroseを用いたHAタグ融合タンパク質の免疫沈降
Lane1: Input,
Lane2: Flow-through,
Lane3: pH=2 Elution,
Lane4: Eluted Beads
Lane1: Input,
Lane2: Flow-through,
Lane3: pH=3 Elution,
Lane4: pH=2 Elution,
Lane5: Eluted Beads

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プロトコル(免疫沈降)

推奨プロトコル(Cell lysis、推奨バッファー、溶出条件など)についてはこちらをご確認下さい。
製品にはLysis bufferやElution bufferなどのバッファーおよびProtease Inhibitorは含まれておりません。

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価格

[在庫・価格 :2024年04月24日 12時15分現在]

※ 表示されている納期は弊社に在庫が無く、取り寄せた場合の納期目安となります。
詳細 商品名
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納期 文献数
GFP Nanoselector Agarose (20tests)
2~3週間 ※ 表示されている納期は弊社に在庫がなく、取り寄せた場合の目安納期となります。 0
説明文
GFP融合タンパク質を短時間かつ簡単に免疫沈降法にて単離できます(20テスト)。VHH抗体がアガロースビーズに結合しており、従来の免疫沈降法で見られる抗体H鎖、L鎖の混入が起こらず、目的タンパク質を特異的かつ高収率で単離できます。
法規制等
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掲載カタログ ニュース2023年10月1日号 p.6

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文献数: 0

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説明文 GST融合タンパク質を短時間かつ簡単に免疫沈降法にて単離できます(20テスト)。VHH抗体がアガロースビーズに結合しており、従来の免疫沈降法で見られる抗体H鎖、L鎖の混入が起こらず、目的タンパク質を特異的かつ高収率で単離できます。
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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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