みんなでつくろう 研究室のフナコさん
特賞エピソード発表！

細胞培養・トリプシン処理後、全然待っても細胞が剥がれず、何度も顕微鏡で確認し、パニックになり走り回って研究員の方にどうしたらいいか聞きに行った。分注・冷凍したトリプシンを解凍後に混和しておらず、そのまま使っていたためにうまく剥がれていなかっただけだった。その後は実験に関係なく、すべての液体を転倒混和して均一にするようになった。（ジュース、調味料、化粧水、乳液その他。）ちなみに開封した日もすべてに書くようになった。

夜遅くや休日に研究室に出てくると自分以外誰もいないなんて事が時々あります。そんな時はついつい独り言を言いながら、または鼻歌を歌いながら実験したり作業したりしてしまいます。鼻歌を歌いながら研究室内を移動していたら、誰もいないと思っていたのに同僚に出くわしたり、顕微鏡を観察しながらブツブツと独り言を言っていて、ふと顔を上げたらすぐ後ろに学生がいたりなど。一人の時はリラックスして研究に取り組めるのではかどることも多いですが、油断しているとどうしようもなく恥ずかしい思いをしてしまうことになるかも。

大腸菌ファーストの生活すぎて、目の下にくまを作りながら培養器を眺めてる光景がよくある。
教授からいただいた高級なお茶を入れた時、「吸光度いくつくらいありそうな色してる」と、菌培養時に測定する濁度で例えてくる。

大腸菌の形質転換の成功の有無はインキュベーターを開けた際に匂いでわかります。

アガロースゲル電気泳動の準備のひとつに、サンプルと混ぜるdye をパラフィルムに１μLずつ並べていく作業がありますが、数が多くなるとやはり大変です。その日もサンプル数が多く、ようやく滴下し終えたところで、「ふ～っ」と大きな溜め息が出てしまいました。すると目の前のパラフィルムがその溜め息のせいで吹き飛び……(涙)

以前いた研究室ではサンプルボックスをまとめ買いし実験室の棚に収納しメンバーで共用していました。数が減ってきて、同僚の研究者が「別のものを発注するついでに僕が頼んでおきますよ」と言ってくれたので「じゃあ20個お願い」と依頼。そして1週間後。業者さんが持ってきたのは200個！20個ではなく、10個入りの大箱を20ケース発注してしまったのです。当然もとの収納スペースには入らず、場所を確保するため全員で実験室を大規模に片づける羽目になりました。日頃やっていない片付けができたと慰めあいながらやりました。