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BindCOL, biotin-conjugated(Denatured Collagen Detection Reagent)
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BindCOL, biotin-conjugated(Denatured Collagen Detection Reagent)
高感度な変性コラーゲン検出試薬 BindCOL, biotin-conjugated(Denatured Collagen Detection Reagent)
掲載日情報:2023/09/07 現在Webページ番号:69305
フナコシ /
フナコシ株式会社
[メーカー略称:FNA]
BindCOL, biotin-conjugatedは、各種病態マーカーとして注目される変性コラーゲンを簡便かつ高感度に検出する環状ペプチドで、ビオチンが付与されており、各種標識アビジン・ストレプトアビジンにより検出が可能です。抗体とは異なり、変性したコラーゲンを特異的に検出できるため、コラーゲンの生理・病理学研究に有用です。
本試薬は細胞内の生合成過程にある一本鎖状態のコラーゲン検出にも応用できます。詳しくは☞ こちらをご覧下さい。
製品名変更のお知らせ
本製品は、以下のとおり製品名を変更いたしました。
※ なお、製品仕様、商品コード、価格、容量に変更はございません。
- 旧品名:Denatured Collagen Detection Reagent
- 新品名:BindCOL, biotin-conjugated(Denatured Collagen Detection Reagent)
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変性コラーゲンと疾患
コラーゲンは細胞外マトリックスの主要構成成分で、哺乳動物を構成するタンパク質の中で最も多量に存在するタンパク質です。コラーゲンは特徴的なアミノ酸配列Gly-Pro-Hyp (4-hydroxyproline) の繰り返し配列を有し、3重らせん構造を形成しています。ヒトでは27種類のファミリーメンバーが同定されています。これらコラーゲンファミリーはプロテアーゼによる分解や機械的ストレスなどにより3重らせんがほどけることが知られており、ほどけたコラーゲンは変性コラーゲン(Denatured collagen:dCOL)と呼ばれています。変性コラーゲンは下記のような幅広い疾患や現象におけるマーカーになると考えられており、その簡便かつ高感度な検出手法が期待されています。しかしながら、各種コラーゲンに対する抗体を用いても、非変性・変性状態を区別することができず、変性コラーゲン特異的な検出は困難でした。近年、新しいコンセプトとして変性コラーゲン結合ペプチドが開発されましたが、感度が低く、微量の変性コラーゲンを高感度に検出するには不十分でした。本試薬は「歪み環状ペプチド」技術を用いた変性コラーゲン検出試薬で、変性コラーゲンを特異的かつ高感度に検出することができます。
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変性コラーゲンの模式図
変性コラーゲンが観察される主な例
- 組織の機械的損傷(例:怪我)
- 組織の生理的分解(例:変形性関節症など)
- 急性炎症(例:心筋梗塞など)
- 繊維再構成(例:糸球体腎炎、肺線維症など)
- 発生(例:胚の骨形成)
- 加齢(例:加齢性皮膚劣化)
BindCOL 歪み環状ペプチド |
抗コラーゲン抗体 | |
コラーゲンの 非変性・変性の区別 |
可 | 不可 |
コラーゲンファミリー交差性 | 幅広いサブメンバーに交差 | 交差性なし (特定一因子のみ検出) |
種間差 | なし ⇒少なくとも哺乳動物間であれば種に関わらず使用可 |
あり |
構造 | 歪み環状ペプチド | IgG抗体 |
分子量 | ~5 kDa | ~150 kDa |
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既存試薬に対する優位性
近年、変性コラーゲンを検出するツールとして、コラーゲン模倣ペプチドが開発されました。コラーゲン模倣ペプチドはGly-Pro-Hypの繰り返し配列を持つペプチドで、変性コラーゲン結合能を示す一方で、水溶液中で自発的に3重らせん構造を形成してしまい、結合力が低いことが問題とされています。そのため、実験直前に加熱処理が必要で、実験上の煩雑さだけでなく、加熱後の温度コントロールが難しく、実験ごとの誤差の影響が懸念されています。
本製品BindCOLは長さの異なる2本のコラーゲン模倣ペプチドを両端で束ねて環状化した、歪み構造を有する「歪み環状ペプチド」で、自発的3重らせん構造の形成が抑制されるため、加熱処理せずに変性コラーゲンに結合能を有します。この特長により従来法に比べて感度が大きく向上し、微量の変性コラーゲンも検出可能になるため、変性コラーゲンの生理学・病理学研究における新たなツールとしてご活用いただけます。
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一本鎖CMPと歪み環状CMPの比較
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原理
プローブの構造
BindCOLは、長さの異なる2本のペプチドを両端で繋いだ環状ペプチドです。2本のペプチド鎖長が異なるため、歪んだ構造を有します。BindCOLは、C末端領域にビオチンが付加されており、各種アビジン/ストレプトアビジン系で検出が可能です。
※注:N末端側はシステイン同士のジスルフィド結合で環状化されています。そのため、本試薬は還元剤との併用は不可能で、使用の際には還元剤の混入に十分注意をして下さい。
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プローブの構造
変性コラーゲン検出原理
BindCOLは、コラーゲンに特徴的なアミノ酸配列 Gly-Pro-Hyp の繰り返し配列のペプチドを2本有しており、BindCOLは、コラーゲンの変性箇所に特異的に結合し、ビオチン標識します。
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変性コラーゲン検出原理
参考文献
- Takita, K. K., Fujii, K. K., Ishii, K., Koide, T., Org. Biomol. Chem., 17, 7380~7387 (2019).
Structural optimization of cyclic peptides that efficiently detect denatured collagen. - Takita, K. K., Fujii, K. K. Kadonosono, T., Masuda, R., Koide, T., ChemBioChem., 19, 1613~1617 (2018).
Cyclic Peptides for Efficient Detection of Collagen.
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特長
- 末端にビオチンが付与されており、各種蛍光標識アビジン/ストレプトアビジンにより検出できます。
※ ☞ 蛍光標識アビジン/ストレプトアビジンはこちら - 変性コラーゲン(酵素による分解途上にあるコラーゲンを含む)を特異的に検出できます。
- 細胞内の生合成過程の未熟なコラーゲンを検出することが可能です。
- SDS-PAGE後のウェスタンブロットで一次抗体の代わりに使用することで、種やアイソフォームによらず試料中のコラーゲンファミリーを検出できます。
※ SDS-PAGE/ウェスタンブロット法では、試料中のコラーゲンは既に変性状態にあるため、試料中のコラーゲン総量が観察されます。 - 従来の変性コラーゲン検出試薬とは異なり、事前加熱不要です。
従来試薬との結合能比較
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アプリケーション
培養細胞より分泌されたコラーゲンの検出
ウェスタンブロットによる各種コラーゲンの検出
組織中の総コラーゲン検出とその特異性の検証
追加しました。
生合成過程にある一本鎖状態コラーゲンの検出試薬としての応用
コラーゲンの生合成は小胞体(ER)で行われ、一本鎖のポリペプチドとして合成されたのち、コラーゲン特異的シャペロンHSP47により3重らせんが形成されます(プロコラーゲン)。その後Golgi体を経て細胞外に分泌され、細胞外で成熟したコラーゲンになります。シャペロンタンパク質の欠損・機能欠損や分泌経路異常により未熟コラーゲンが小胞体(ER)に溜まることで疾患に繋がることが示唆されています。BindCOLは、細胞外マトリックス中の変性コラーゲンのみならず、免疫細胞染色法と同様のプロトコルで使用することで小胞体内の生合成過程にあるコラーゲンの検出が可能です。正常細胞と疾患細胞における異常コラーゲンの蓄積量の比較など、生合成過程にある一本鎖状態のコラーゲン検出に優れた手法として期待されています。
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細胞内の生合成過程にある一本鎖コラーゲンの検出例
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価格
[在庫・価格 :2025年03月26日 20時55分現在]
詳細 | 商品名 |
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文献数 | ||
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BindCOL, biotin-conjugated <Denatured Collagen Detection Reagent> |
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0 | |||
[在庫・価格 :2025年03月26日 20時55分現在]
BindCOL, biotin-conjugated <Denatured Collagen Detection Reagent>
文献数: 0
- 商品コード:FDV-0035
- メーカー:FNA
- 包装:60μg
- 価格:¥46,000
- 在庫:3個以上
- 納期:1週間程度 ※※ 表示されている納期は弊社に在庫がなく、取り寄せた場合の目安納期となります。
- 法規制等:
説明文 | 各種病態マーカーとして注目される変性コラーゲン(Denatured Collagen)を簡便かつ高感度に検出する試薬。ビオチン付与体のため,各種標識アビジン・ストレプトアビジンにより検出が可能。抗体とは異なり,変性したコラーゲンを特異的に検出できるため,コラーゲンの生理・病理学研究に有用。 |
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法規制等 | |||
保存条件 | -20℃ | 法規備考 | |
掲載カタログ |
ニュース2020年12月15日号 p.27 ニュース2024年8月合併号 p.22
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製品記事 | |||
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