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メーカー：	Horizon社Dharmacon製品 OriGene Technologies TransOMIC Technologies
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HOME> 試薬> 免疫化学> 免疫沈降> Cayman Chemical社 Carbamylation IP Kit

簡便なカルバミル化タンパク質の免疫沈降（IP）キット Cayman Chemical社 Carbamylation IP Kit

掲載日情報：2020/04/22 現在Webページ番号：69293

ケイマンケミカル /
Cayman Chemical Company
[メーカー略称：CAY]

抗カルバミル化モノクローナル抗体を結合したアガロースビーズを用いて、細胞ライセートから簡便にカルバミル化タンパク質を捕捉および濃縮する免疫沈降（IP, Immunoprecipitation）キットです。キットにはポジティブコントロールとしてカルバミル化BSAが含まれているので、アッセイが適切に行えたかを確認できます。

本キットを用いた細胞ライセートのウエスタンブロット分析

カルバミル化されたコントロール細胞ライセートおよびキットに含まれるポジティブコントロールをカルボニル化アフィニティー担体（Carbamylation affinity sorbent）を用いてプルダウンを行った。溶出後に、12％ゲルで電気泳動し、ニトロセルロースメンブレンに転写後に、キットに含まれる抗カルバミル化（ホモシトルリン）ポリクローナル抗体でプローブした。その結果、アフィニティ担体とポリクローナル抗体の両方がカルバミル化タンパク質のみを認識することが示された。

カルバミル化（Carbamylation）とは
特長
キット内容
価格

カルバミル化（Carbamylation）とは

カルバミル化は、非酵素的で不可逆的な翻訳後のタンパク質修飾です。シアネート／イソシアン酸が、リジン側鎖のε-アミノにカルバモイル基を付加し、リジンを非標準的なアミノ酸ホモシトルリンに変換します^1,2。シアン酸塩は尿素の分解から形成されますが、アテローム性動脈硬化組織などの炎症部位に過酸化水素が存在する場合では、ミエロペルオキシダーゼによるチオシアン酸塩の酸化からも形成されます^1～3。

LDLはカルバミル化され、アテロームを発生し、LDレセプターとの結合を破壊し、血管平滑筋細胞の増殖と内皮細胞死を増加させます^3,4。慢性および末期腎疾患などの高レベルの尿素をもたらす疾患の患者の血漿では、タンパク質カルバミル化およびカルバミル化LDLレベルが増加します^2,4。また、血漿タンパク質に結合したホモシトルリンのレベルは、主な心臓の有害事象の頻度および死亡率との相関があり、心血管疾患のリスクを予測します³。さらに、カルバミル化タンパク質は免疫応答を引き起こし、抗ホモシトルリン自己抗体の産生をもたらします。関節リウマチの患者に高レベルの抗ホモシトルリン自己抗体の産生が見られ、関節損傷の程度と明確に関連しています⁵。

参考文献

Stark, G.R., et al., J. Biol. Chem., 235(11), 3177～3181 (1960).
"Reactions of cyanate present in aqueous urea with amino acids and proteins."
Long, J., et al., Adv. Clin. Chem., 87, 37～67 (2018).
"Protein carbamylation in chronic kidney disease and dialysis." [PMID：30342712]
Wang, Z., et al., Nat. Med., 13(1), 1176～1184 (2007).
"Protein carbamylation links inflammation, smoking, uremia and atherogenesis." [PMID：17828273]
Ok, E., et al., Kidney Int., 68(1), 173～178 (2005).
"Carbamylated low-density lipoprotein induces death of endothelial cells: A link to atherosclerosis in patients with kidney disease." [PMID：15954906]
Shi, J., et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 108(42), 17372～17377 (2011). "Autoantibodies recognizing carbamylated proteins are present in sera of patients with rheumatoid arthritis and predict joint damage." [PMID：21987802]