簡便な尿酸濃度とウリカーゼ活性測定キット Cell Biolabs社 Uric Acid/Uricase Assay Kit

ヒトおよび高等霊長類にとって、尿酸はプリンヌクレオチド代謝経路の最後の酸化反応における最終産物です。酵素キサンチンオキシダーゼは、プリン由来のキサンチンとヒポキサンチンから尿酸を生成します。ほとんどの動物では尿酸を容易に排泄するアラントインへと代謝することができるものの、ヒトではウリカーゼ遺伝子の2つのナンセンス変異によって必要な酵素である尿酸オキシダーゼ（ウリカーゼ）を欠損しています。尿酸は低酸素状態で放出され、通常は糸球体ろ過によって尿中に排泄されます。1日の尿酸処理の約70％は腎臓を介して行われます。アスコルビン酸と同様に、尿酸は強力な還元剤（電子供与体）であり、また強力な抗酸化物質でもあります。
ヒトでは、血漿の抗酸化能の半分以上が尿酸に由来しています。高レベルの尿酸は、腎機能障害、赤血球増加症、白血病ならびに核タンパク質を多く含む食品の摂取に関連しています。肥満やアルコール摂取などの遺伝的および後天的な影響は、尿酸濃度に影響します。 高尿酸血症は、痛風、腎臓結石、高血圧、メタボリックシンドローム、腎疾患、心血管疾患の発症を誘発または促進します。5～25％のヒトにおいて、腎（腎臓）排泄障害は高尿酸血症を引き起こします。 痛風は、体の関節内の尿酸沈着物に起因する炎症状態です。運動誘発性の急性腎不全または機能障害は、低尿酸血症に関連する主要な合併症です。